Episode 706 薄れて行くがわかりません。
公開版「自閉文化を語る会」があった8/31から10日ほど経った先週の土曜日(9/9)、地域の祭りの「直会(なおらい)」があってね、祭りが無事に終わったことを皆で労ったのです。
そこには地域コミュニティの代表たる市議会議員さんの姿もあってね、先日の「自閉文化を語る会」で話題になった「単純接触効果」を、私も体感することになったワケですよ。
はぁ…なるほど。
地域の祭りには自治会などの役員さんが顔を揃えるワケで、その地域コミュニティの主力メンバーが集まる直会での雑談こそ「単純接触効果」を最大限に活かす場となるワケね。
そんなことは一言も言わないけれど、つまりそういうこと…なのでしょう。
一方の地域住民としては、意見陳情があるのなら、当然「馴染みのある市議さん」のところに持って行くワケですよね。
だってさ、陳情の種類に合わせてどの市議さんに相談するか決める…は、なかなかハードルが高いからね。
市議会議員全ての方の方針や施策などを把握して考えるのかと問えば、「いやいや、先ず話し易いあの人に相談だ」…になるでしょうね。
そう言った意味では、地方の市区町村議会の議員さんは、医療で言うところの「かかりつけ医」と似たような立ち位置なのかも知れません。
そう言えば、「議員さんと仲良くすべし」と説く自助会主催者さんがいますね。
「さかいハッタツ友の会」グループの代表である石橋尋志(@ihi1484) さん。
彼の本職は営業マンなのだそうで…。
私の営業の出来なさっぷりは、前回の記事で書いた通りなので、そちらを見ていただくとして…。
このツイートなんてさ、もうコテコテの営業マンだよねぇ。
前回の記事で私は、「単純接触効果」が作り上げる営業効果について、こんなことを書いています。
ここに来て私は、「議員さんと地域住民のどちらが営業マンなのか?」という疑問を持つに至ります。
そして、発達障害に絡む問題が社会的ムーブメントにならないひとつの原因にたどり着くのですよ。
つまり、行政や議会に意見を聞いて貰うための行動が不足している…ということ。
私の知る限りで発達障害に対しての営業的な戦略を描いている当事者は、石橋さんの他…誰か居る?
発達障害に限らず、社会生活の不具合が大きくなれば、それは民意として大きなムーブメントになり、行政は力を持ったそのムーブメントを無視出来なくなるのだと思っています。
ただ、無視できないムーブメントを聞き入れるのか押さえ付けるのかの選択権は行政側にある…コレは事実。
では、聞き入れるように仕向けるには何が必要なのか…というところに議員さんや行政担当者さんとのパイプ(コネクション)という営業的要素が顔を出す…なるほど。
「見えないものはない」という「自閉文化を語る会」の話題では、見えていないものは記憶から消えるのか…という話題も登場したのですが、直接接触の効果が薄いASDは、接触の頻度が落ちることが親密度の強弱に影響する…という感覚にも乏しいだろう…と推測できるワケで、継続して接触の頻度を保つことの重要性を理解できていないからこそ「古い約束ごと」の無期限有効を信じてしまうようなことがあるのでしょう。
定型社会での「あなたと私は仲良し」は、最後の接触から徐々に重要度を下げ始め、いつか自然消滅する、消滅しないのは限られた数人の親友だけ…この理屈が感覚として上手く理解できていないケースはありそう。
営業職に向かないタイプのASDである私が、営業に限らず何故「人付き合いが苦手なのか?」を考えた時、この徐々に関係が薄くなって行く感覚の弱さが見えて来た、あなたとの関係を常に確認し続ける必要の意味を理解できなければ、パートナーとの関係にトラブルが起き易いのは当然なのかも…。
2回にわたって思うところを書いた今回の「自閉文化を語る会」を題材にしたnote記事、本当に多くの発見がありました。
また次回もこのような発見が有れば…と、開催を楽しみに待つことにしようと思います。
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