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今後の枯れ沢造作に対する一考察

枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会で1年間活動し、会長をはじめ会員の方々と意見交換し、ハイカー視点で流域の尾根と谷を歩き観察し、土中環境や生物多様性関連の書籍を読み、映画や動画も見て、今後の活動に対する一考察を書く機会をいただきました。一年しか経験していないからこそ書けることがあると思っています。

このレポートを書いているのは、枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会応援団のまぁちゃんです。幼少の頃から冒険教育を学び、自然の中で遊ぶ楽しさのみならず、自然保護活動についても興味を持ってきました。2017年から毎週のように高尾山域でハイキングをしたりハンモックを張ったり沢歩きをしたりして遊んでいます。専門は、心理カウンセリング、起業コーチング、ストレス・マネージメント、キネシオロジー、チームビルディング、ワークショップデザイン、アウトドア研修など多岐に渡っています。詳細は、twitterinstagramblogを。

流域思考でエリアをわける

流域思考図

流域思考とは、分水嶺となる尾根に囲まれ、雨水が谷に流れ込む領域です。つまりこの沢を作る雨が降る場所が流域で、それを元に考える思考が流域思考です。以前にこちらで書いた流域思考で細かく森を見てみると、このように5つのエリアにわけることができます。尾根を境にエリアを分けています。

流域思考で森を分けた図

エリアAは零ノ沢に、エリアBは一ノ沢に、エリアCはニノ沢と三ノ沢に、エリアDは四ノ沢と五ノ沢に雨水が流れ込む流域です。エリアEは特に目立った沢がない流域です。

エリアCとエリアDは沢ごとにわけようとも思いましたが、地図情報から目立つ尾根はないのでシンプルにまとめました。もちろん細かく地形を見れば流域は異なります。

エリアEは地図上でも目立った谷はなく、実際でも水が流れた跡はありますが、水が流れている沢はありません。きっと染み込んだ雨がゆるやかに本流に流れ込んでいるところです。ここも台風などで目立つ沢ができるかもしれません。

大雨の後に観察をすれば色々なことがわかるかもしれません。

エリアごとの解説は後ほど。

山の特徴

山や谷の形はそれぞれ複雑で違うものなのですが、シンプルにわかりやすく汎用的にするために簡略化して考えます。

山の断面図・流域図

左の図が断面図、右の図が流域図です。高さが連動した図になっています。

山の断面図

山の断面図は3つの地層について書いています。これは山を観察していて土の中が三層構造になっているのではないかという仮説です。

一番上の層は、黒土の層です。落ち葉が朽ちて腐葉土になりできた土です。

二番目の層は、赤土の層です。これは粘土質のです。崖崩れしているところを見てみると、黒土の層が崩落して赤土の層が剥き出しになっています。粘土質なので水を通しにくい層になっています。これ関東ローム層ではないかという仮説を立てています。これわかる人がいたら教えて下さい。

本流から零ノ沢を見る粘土質の赤土の層

三番目の層は、砂岩の層です。この辺りの地層は小仏層と名付けられ、日本的には四万十層と同じ地質です。約1億年前〜6500万年前に海溝で堆積した砂岩と泥岩が繰り返す地層で付加体と言われています。

四ノ沢で観察できる岩盤の層

これも岩盤として露出しているところはありますが、ボロボロと崩れやすく壁のように立ちはだかっているのが観察できます。

この地域についての地質について知りたい方はこの論文「八王子地域の地質」が参考になるかもしれません。私は地質学の基礎がなく難しく理解できませんでした。

流域図

この沢の流域の特徴をシンプルに書いてみました。山の上は稜線であり、尾根に囲まれた谷があります。この斜面に雨が降ると水が谷に流れ、沢ができます。

稜線や尾根は落葉広葉樹もよく見られます。

上流・中流・下流の3つの領域にわける

上流・中流・下流の図

流域思考では山を上から見て考えましたが、上流・中流・下流は横から見た考え方です。ざっくりいうと、上流は山の上、下流は谷で水が流れているところ、中流はその間です。

上流

上流の図

上流は、落葉広葉樹もあり、多様性のある森が作られています。稜線や尾根は境界線でもあるので針葉樹は植林はされずに、モミの木が植えられていて、遠くから見て土地の境界がわかるようになっています。谷の始まりがわかるところもあったりします。

上流部には谷からではなく、尾根や稜線にある作業道からアプローチするのが安全です。また、稜線近くには獣道も多いのが特徴です。

ここには、落ち枝や落ち葉を片付けて、植物の多様性を促すようなマウンド造りなどの造作をする必要があるでしょう。土壌が豊かになる落葉広葉樹を中心に様々な植物を増やしていくイメージです。針葉樹を間伐し林床を明るくできたら尚よいと考えています。

中流

中流の図

中流は、急斜面であり、植林された針葉樹林帯になっています。間伐されていないので林床も暗く気持ちがよくない場所も多いです。そして谷はありますが沢のように水が流れていることはありません。流れたであろう場所が谷になっています。

人が入る場合、ガレているので谷からアプローチするのは難しいかと思います。山で作業するのに慣れた人は谷に入っても良いかと思います。

なので、中流の斜面に入る場合は、谷ではなく尾根からアプローチをするのが安全です。尾根には作業道がありますから。ただ谷から尾根へのアプローチする場所は急斜面であることも多いです。段切りや階段が必須です。尾根に乗ってしまえば地面が安定していて歩きやすいです。

中流域は、土がパサパサに乾いていたり、石でガレガレだったり、斜面が崩れていたり、荒れている場所が多い。土が流れないために、水が染み込むための造作、点穴、しがらみ、マウンド造りをしたいところです。そして土砂が流れないように造作を丁寧におこないたいです。中流部分が一番面積も多く、枯れ沢復活の鍵を握る場所になります。

こういった斜面では、落ち枝や木にひっかかっている枝を地面に等高線に沿っておくだけでも効果的です。自然なしがらみができていきます。山が宝と言われていた時代、こういった枝は薪として利用されていたので山は美しく整備されていました。現在では地面に置いて腐らせて自然に返す方法を取るのがベターだと思います。

この斜面での理想的な造作は、蛍の会でやるには難しい側面もあります。なぜなら素人には危険を伴うから。林業のプロフェッショナルである「森と踊る」メンバーが入って、植林された針葉樹に対して枝打ちや間伐をして、土中環境に配慮した造作を行うのがより良いのではないかと考えています。また「森と踊る」が、どのような森を作っていきたいのか、理想の森の形はなんのか、それが具体的に見えてくるとホタルの会の方針も自ずと決まるのではないかと思っています。

下流

下流の図

下流は、誰もが入れる谷の部分です。水が流れている沢であることが多いです。この森でも美しい場所はこの下流の部分だと思っています。

沢床をみていると石と泥が混じっています。水がいつも流れている沢は、石だけの沢床になります。つまり、この沢には常には水が流れていないということ。台風などで大水が流れると沢床は削れて低くなっていきますが、同時に山が崩れて土が盛られて沢床は高くなっていきます。重力に影響される水と土の関係を見ていくことが重要です。

水が流れて谷が削れるように、石、土砂、枯葉、落枝、倒木などの掃除が大切になります。水がいい感じで流れてきたら穴を掘ったり、流れを曲げたりしながら、水に動きをつけていきたいところです。

去年はただ水を流すだけの造作をしていましたが、今年は水がたまるような造作を試しています。するとアメンボが多くやってきました。生き物がやってくることも考えた造作をすることは必要ですね。人も生き物ですから。

下流は誰でも入りやすいので、動物も荒らせば、子供たちも荒らしていきます。もちろん大雨でも荒れていきます。本来自然はそういうものです。大人は起きたことを受け入れて、コツコツと「木を植える人」のように沢を整える活動していきたいですね。

谷に水の流れを促す3つのステップ

造作の基本ですが、谷から山に登りながらやるのが安全かつ簡単です。「山の造作は下から上」と覚えておきましょう。山は登るよりも降りるほうが難しいです。降りる時には作業道を使うのが安心です。

第1ステップ(風を通す)

谷に風を通すの図

谷に人が通れる程度の道を作っていきます。作業道ではなく、人が通れればOKというような通路です。流木、倒木、落ち枝を整理し、木を切ったり、草を刈ったりしながら兎に角、上にある稜線を目指します。イメージとしては人一人が通れるくらいのトンネルを谷から山頂に作っていく感じです。

人が通った跡に風が流れていきます。風が流れれば水も動きます。

時期的には梅雨に入る前、3月〜5月のうちにやりたい作業です。2022年はすでにこの作業はやりましたが毎年やりたい作業です。草木は伸びるし、沢は荒れていきますから。

ここは1つ沢につき約半日から1日でできる作業です。この作業は少人数精鋭が推奨です。なぜなら落石があるし滑るし危険が伴います。山の造作に慣れている人がやると良いかと思います。

この造作をやる効果は、造作を行った沢に人が入りたくなるということ。それまでは、鬱蒼として人が近寄りづらい雰囲気がありましたし、実際にこのステップをするまでは人は入りませんでした。ところが造作後、風が通ると人も通りたくなるようで、沢に入りたいという人が増えました。ちょっとしたことですが人の気持ちが変わることはとても重要なことです。

第2ステップ(谷の要を見つける)

谷の要に点穴を掘る図

これは一度やれば良い作業かもしれません。中流と下流の変換点に点穴を掘ります。この流域に落ちた雨水がここに集まり、沢の流れを作り出す点を見つけて点穴を掘ります。ここから最初の一滴がスタートするイメージです。流域の扇の要にあたる部分を探して造作をします。わからなければ飛ばしても良いし、違ったなと思えばやり直せば良いプロセスです。

第3ステップ(水を集める)

斜面に造作をし水を集める図

山の斜面に対して、土が流れないように、水が染み込むように造作をしていきます。点穴、しがらみ、マウンドを作っていきます。さらにそれを作るために、足掛かりや階段を作ることも必要になるかもしれません。この作業が一番時間と労力がかかります。多くの人手が必要です。

また、植林された針葉樹の枝打ちや間伐をする必要があると考えています。多すぎる杉を間引くことなしに山が健全な状態になることはありません。ただ、この枝打ちや間伐は林業のプロ仕事です。ホタルの会でできることを検討する必要があります。効果的に進めるためには林業のプロフェッショナル集団「森と踊る」とも連携が必要になるでしょう。いたずらに素人集団が山の斜面に入ると山が荒れる恐れもあります。

どのくらい人数と時間をかけたら良いのかを考えると途方にくれます。それでも手足を動かしていればいつかは終わります。

この作業をすることなしには、枯れ沢が復活しホタルを飛ぶ未来が手に入ることはないでしょう。

エリア別の造作

各エリアの谷、尾根や稜線はすべて歩きました。その観察結果からエリア別の特徴を書いておきます。

エリアA

エリアA

エリアAは零ノ沢の流域。

上流、中流は「森と踊る」が手入れをしたエリア。美しく森に手が入っているので特に何かする必要はない。

零の沢には、水が流れていても良いはずなのに流れていない。この流域の水はどこに流れているのだろうか。この理由も考察していく必要がある。

下流は零ノ沢で新しい造作を試しているので、早いうちに完成させたい。

エリアB

エリアB

エリアBは、一ノ沢の流域。ここは広葉樹も多く美しい流域である。

沢は倒木も多く掃除をして水が流れやすいように手入れをしていく。尾根を中心に土が流れないように水が走らないように点穴、しがらみ、マウンド造作をしていく。

ここは尾根に囲まれた谷がひとつというシンプルな地形です。様々な造作を試すにも絶好の場所ではないかと考えています。

エリアC

エリアC

エリアCはニノ沢、三ノ沢の流域。
ニノ沢は一ノ沢に似ていて、三ノ沢は四ノ沢に似ている。

ニノ沢は倒木も多く荒れているので手入れが必要。

三ノ沢は土砂崩れを起こしているので土が谷を埋めている。沢の整備が必要。また斜面が崩れたお陰で陽の光が入るエリアがある。ここは美しいので美意識を持って手入れをしたい。機能的であるということは美しく気持ちよく感じるように人の感性はできているから。

ここは流域の面積が広いからか沢の本流になっている。枯れ沢復活に重要なポイント。尾根から手入れをしていくのが良いであろう。稜線のあたりも広葉樹が多いのでその造作も必要。少しずつ手を入れて気持ち良い森を作りたい。

エリアD

エリアD

エリアDは四ノ沢、五ノ沢の流域。人の手を入れずらいかもしれないが広葉樹も多く造作をすれば効果がある斜面。稜線を中心に尾根からの造作をしていきたい。

エリアCとの境界にある本流と右沢・左沢の分岐点の尾根。ここは美しく保全したい場所。下手に階段を作ったりして景観を損ねるような造作はしたくない。

エリアE

エリアE

エリアEは水が流れている沢がない。なので伏流水が本流に流れ込んでいる可能性が高い。土から水が染み出すポイントを見つけて造作をすることが大切。

尾根を見ていると鳥や昆虫が集まってくる要素があるので生物多様性を考慮した造作があると遊び心をくすぐられる。

このエリアも丁寧に造作をしていきたい。

季節について

は雨が降り始める時期であり、草木が芽生え新緑が美しい時期。山を歩いて観察しながら造作ができたり、谷はこれからの増水を考えて水を流す造作をすると楽しそう。山桜もハンモックに揺られなが見るのも乙なものです。

新緑の時期も山が元気で嬉しくなります。風が気持ち良い時期です。植物たちがどんな場所から生えてくるのか観察するのに良い季節です。新しい命が芽吹く姿を見るのはよりよい造作をするために必要なものです。

梅雨時期の雨の森も気持ちが良い。水を土にいかに染み込ませるか観察するのに好都合。沢の水が全部つながっている姿を見ることができます。苔やきのこを見ながら土に還るためには何をするのか想像するのにも良い季節。

は暑いので熱中症に注意だが、沢での造作は楽しい。まるで遊んでいるかのように沢の手入れが進む。また山にはカブトムシやクワガタを探しにいくのも良いでしょう。虫が喜ぶような環境を作ることも大事。ここは里山だから。

台風の季節。この自然の力を使った造作が楽しめる。水の流れを使ってどうしたらもっと良い沢になるのか考えて造作をする。もしかしたら斜面が崩壊したりするかもしれない。その原因を考えたり、その意味を考えたりすることが森を元気にする活動につながるかもしれない。大きな台風が来た場合、沢の形が大きく変わるかもしれません。その時にはまた地道に手を入れていきたいものです。

は紅葉だけでなくドングリの季節でもあります。広葉樹らは、まずドングリを落とし、その後に枯葉も落としていく。ドングリが発芽しやすいように木も考えています。リスやネズミがドングリを土に埋めて保存をするのですが、忘れることも多くドングリの発芽のチャンスは増えるそうです。ドングリが芽吹くような造作を心がけると良いかもしれません。大きな木になれずに途中で枯れたとしても森の代謝には大いに役立っています。春が待ち遠しくなりますね。

の寒さも気持ちが良いです。階段造作や丸太を運んだり体を大いに動かす作業が楽しいです。動いて温まる体験は格別です。草木が枯れ、落葉もしているので、森を探検するのにピッタリな季節。獣道を歩いたり、道なき道を歩くのにも良い季節です。焚き火で遊んだりも楽しいです。

季節に合わせた造作を考えると見えてくるものがあります。

ホタルの会での造作時間は、だいたい午前に2時間、午後に2時間。たかが2時間、されど2時間であり、かなりの作業ができることが今までの経験でわかっています。

1日の温度や太陽の位置で、午前中にしたい作業、午後にしたい作業も考えると良いかもしれません。

活動のデザイン

ワークショップ・デザインの世界で語られている言葉があります。

子供は楽しさで動く。大人は理屈で動く。

参加者は自発的に参加してくれる貴重な人たち。楽しんで帰っていただくおもてなしの心が重要であるのはもちろん、活動の理由、造作の意味をきちんと伝える必要があります。

大人も理屈がわかり、さらにその上で楽しさがあることが重要です。学びと楽しさをそれぞれに持ち帰り「また来たい」と思ってもらえるような活動のデザインを心がけたいです。

1日のスケジュールでも、午前と午後で違う活動をしたいです。例えば午前が山仕事だったら、午後は沢仕事をするなど、様々な体験をしてもらうように工夫をしたいですね。

事前にどんなことをするのか企画をお知らせをして、参加する意欲を高めるのも良いでしょう。

楽しかった思い出を持ち帰えり、大切な人たちとの間で話題にしてもらえることも重要だと考えています。自然を豊かにするのは何もこの森だけのことではないですから。身近から始められる一歩はあるのです。

参加後も自分が造作したポイントをまた見に来てもらい、何が変わって何が変わらないのかを観察してもらい会にフィードバックしてもらえると嬉しいです。参加者はそれぞれの分野でのスペシャリスト。多くの目で活動を見て意見交換することで新たな発見が生まれるから。

こっそりと造作をして次回来る時の楽しみにすることもあります。自分が手が入れた所の変化を感じたり、指導者の言ったことが正しいのか試してみたり、自分の仮説が正しいか検証したりできます。変化があったり、変化がなかったり、どちらにしろ学びになります。次は「こんなことやってみたい」という好奇心が刺激されます。この遊びは小さく試すことが重要です。うまくいったらみんなに提案をしてちょっと大きく試してみる。そんな仕掛けも用意しておきたいものです。

主観的な感覚だけでなく、客観的な事実としての記録を残しておくことが重要だと思っています。感覚的に「良くなった」と言われても人の認知はあてにならないので説得力はありません。記録を残していくことで、比較をすることができ、結果を考察し、新たな方針を立てることができます。活動のデザインは常に更新していくことが大切です。

活動をデザインしていく上で、次の2つのことを肝に銘じて活動していきます。

  • 正直に誠実に自然と関わっていきます。
    誰が見ていなくてもお天道様が見ているから。

  • 相手を尊重し、人とのつながりを大切にしていきます。
    話を聞き、正直で直接的に想いを伝えていきます。

使命感が強すぎると自分、家族、仲間を犠牲にしがち。自分も含めた人が幸せになることが一番重要であることを理解しておきたいものです。

高尾山近郊の山を歩いてもらいたい

理想の健康な山をイメージするために、高尾山域の山をぜひ歩いてもらいたいです。どんな山が気持ちが良いのか、どんな木が立っているのか、どんな草が生えているのか、どんな花が咲いているのか、どんなキノコが生えているか、どんな蝶が飛んでいるのか、観察してみてほしいです。

高尾山山頂から富士山を望む

オススメなのが高尾山3号路と6号路。3号路は高尾山域の生物の多様性を感じることができ、6号路は水が流れている沢を歩くことができます。とても気持ちが良いコースです。

人が多いのが苦手な人は南高尾がオススメです。人が少なく自然が豊かで人もおおらかな雰囲気があります。私はこの山域が高尾界隈で一番好きです。植林された針葉樹や薪炭林も観察してみてください。

山になれた人は高尾山登山詳細図の紫色の道を歩いてみて下さい。バリエーションルートと呼ばれる道でほとんど人は歩いていません。地図とコンパスを使い地形を読みながら歩くと山の様子がよく見えてきます。ちなみにこの登山詳細図には、この山の近くの千手尾根も紹介されています。

裏高尾の沢にて

山頂を目指すのではなく、ゆっくりと歩きながら観察するハイキングも楽しいものです。この森との違いを感じてください。

まとめ

このような自然に対する活動は地道なので継続が重要です。多くの人が関われる仕組み、また来てもらいたくなるような仕組み、口コミで活動が広がる仕組みを作っていきます。

だって、こんな楽しいことを自分たちだけで、こっそりやっているの、もったいないもの。

「枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会」という名前の通りに、「枯れ沢復活」は土中環境を整えること、「ホタルを飛ばす」は生物の多様性を促すことと捉えて、活動をしていきます。

レポートを読んだあなたの感想をお聞かせください。

そして、いつか一緒に活動しましょう!

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