見出し画像

はじめて「枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会」のnoteを読む人へ

こんにちは。枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会元代表の三木繁治です。
(私、三木繁治は2023年6月末で会を卒業しました。今まで応援してくれた皆様、ありがとうございました。引き続き、枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会をよろしくお願いします。)

富士山と並びミシュランの三つ星に選ばれた高尾山山域にある恩方の森で、自然の再生活動をしています。

このnoteを開設した目的は、実際に手足を動かした活動を記録することで、多くの人たちに現実を知ってもらい、私たちの想いに共感し、共に森を造る仲間を募ることです。

私たちの想い

未来の子どもたちに、自然とヒトが共生している美しい森を残したい。

そんな想いから、この会をつくり、2020年から活動を始めました。

時代の流れの中で、里山が放置されたことによって水が枯れてしまった沢。その沢に自分たちが手を入れることで水が流れ、自然が回復しホタルを呼べたら、本当にステキなことではないでしょうか?

きっかけは去年の夏、木こりになろうと思い立って山に入り、森の手入れをしながら、熱中症対策で2リットルのペットボトルの水を2本もリュックに背負って水が枯れている沢に入った時です。

もしも沢が生きていて、その冷たい水で思いっきり顔を洗えたらどんなに気持ちが良いだろうと思いが巡りました。

森の中の沢にいるのに、コンビニで買ってきたペットボトルを大事に抱えてる違和感…

魚はもちろん、トンボも水鳥も姿を見せない、せせらぎの音も聞こえない不気味な静けさの中にいる違和感…

いったい何故、沢の水は枯れてしまったんだろう?

考えればその理由はたくさんあります。

間伐などの手入れをせず、植林後数十年も山を放置していたため林床が荒れ、本来なら恵みの雨は山の大地に染み込んでから土中を通り、湧き水となって出て来るはずなのに、雨水は固く乾いた地面の表面だけを流れてすぐに森の外へ出て行ってしまう。そして流された土などが沢を埋め、残った水の流れは地下だけになってしまう。

あるいは地下水脈の流れも砂防ダムや護岸のせいで滞ってしまっている。他にも色んな理由があるかも知れないし、その全ての理由が絡まりあっているのかもしれません。

人間が原因で、どこかおかしくなってしまった自然。

ですが、人は自然を壊すだけでなく治すこともできます。

森は、人が手を入れることで、どんどん美しく、気持ちよくなっていきます。

間伐を進めていくと、暗かった森に光が射し込み、風が通り、虫や鳥たちをはじめ様々な生きものたちが戻って来て、生き生きと輝き出します。森の手入れをすることで得た間伐材を活かし利用することは私たちの糧にもなります。そこには、人と自然との共生が生まれます。

この森を元気にしていく活動に全力を注ぎたい。ただ、現実的には枯れた沢を整備することだけでは、活動が継続できるだけのお金を稼ぐことはできません。それに食べていくこともできません。夢をあきらめなければいけないのかと自問自答しました。

放っておいても、きっと自然は何百年何千年と時間をかけて、自らを健全な状態に戻してゆくのでしょう。

それでも、自然と人間が共に力を合わせることで、少しでも早く沢を蘇らせたい!

常にとうとうと清らかな沢の水が流れ、トンボや魚も戻って来て、やがて水鳥もやって来る。そしてホタルも戻って来たら…

そんなことをイメージしていたらワクワクしてきて、やらないという選択をすることはできませんでした。

大がかりな土木工事をして自然再生をしていくということではなく、ささやかなことでも出来ることから始めたい。

小さなシャベル一本でも、詰まった土を片手でひと掻きすれば水の通り道が出来ます。小枝一本除けるだけでも、詰まりが取れて水の道が繋がります。そうした小さな造作で繋がった水の通り道は、雨が降った時には堆積していた土を流して沢本来の形を取り戻していきます。

それは、ヒトと自然のキャッチボールです。自然と対話しながら、息苦しそうに感じた場所に穴を掘れば、湧き水が染み出してくるかもしれません。そんな時、山が呼吸をし始めたのを感じます。

その、自然と自分が繋がったような感覚を、是非とも多くの方に体感してほしい。そこには必ず、普段の生活の中では得られない気づきと学びがあると思うのです。

何もしないでいたら、自然が100年かけて行う再生を、人間が手助けすることで50年で出来るかもしれない!仲間が5人集まれば10年でホタルを飛ばす夢が叶うかもしれない!

そんな夢を描いて、私はこの会を発足しました。

私たちが今まで学び、培ってきた環境改善のノウハウを実際に見て体験して貰うことで、きっと大きな気づきと学びに出会えることと思います。どの造作も自然と対話しながら、ちょっとしたコツがわかれば誰でもできるようになります。子どもでも参加できる楽しいイベントを開催しています。

あなたのご参加を仲間と共にお待ちしています。

活動支援団体

「枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会」は任意団体です。会員の方をはじめ、多くの方々の支援のお陰で活動を続けられています。

公益社団法人 国土緑化推進機構の支援を受け、緑の募金事業として活動しています。

一般財団法人 セブンーイレブン記念財団様の〝環境市民活動助成〟の助成を受け、活動を推進しています。

ご支援ありがとうございます。

活動概要

<目標>
2030年までに恩方の森の枯れ沢に水がいつも流れ、蛍が舞う景色を見ること。
そのために山や沢に入り、土中環境を整え、生物多様性のある杜づくりをすること。
<場所>
東京都八王子市にある恩方の森
<時間>
10:00~16:30(冬季15:30まで)
<集合>
恩方中学校バス停 10時(バス停でスタッフがお待ちしています)
※駐車場はありません。公共交通機関をご利用下さい
行き:JR高尾駅北口 9:45発『陣馬高原下』行きバス乗車『恩方中学校』下車
※登山シーズンに増発される「急行」に乗らないようご注意ください。
※時刻表はこちら
帰り:恩方中学校 16:48発(平日は16:46発)『高尾駅北口』行きバス
※時刻表はこちら
<参加費>
会費の払い方は2種類あります。
1)年間会員:5000円/年(毎年7月更新)
2)ビジター参加:3000円/回
※参加費は当日お支払い下さい
中学生以下は無料
<持ち物>
◆必ず持ってくるもの
昼食、飲みもの
◆あったらいいもの
地べたに座るためのマット、虫除けスプレー、雨具(カッパ等)
◆服装
汚れてもいい服装、長袖長ズボン、作業用手袋(軍手など)、帽子
靴は滑りにくい凹凸の深めのもの、スパイク足袋や長靴もおすすめです。
◆経験者の方へ
使い慣れた道具をよろしければ持って来て下さい。
例)剪定鋸、剪定鋏、スコップ(移植ごて)、ヘルメット等
<活動内容の一例>
・土に水が染み込み、土が呼吸するための「しがらみ造作」
・山の斜面で活動を安全にするための「足掛かり造作」
・水と空気の出入り口を作る「大地の呼吸口造作」
・生物多様性を学び生かすための「森の観察」
・水の流れを作るための「沢の道造り」
・山を荒らさない道を作るための「階段づくり」
・車が通れる道を整える「作業道整備」
・新しい植物が芽吹くための「マウンドづくり」
<メッセージ>
初心者の方にも森の作業を丁寧にお伝えしますので安心してご参加下さい。
お子さまの参加も歓迎しています。
<参加申し込み>
参加希望の方はこちらから。

活動実績

  • 2020年 11回イベント開催

  • 2021年 19回イベント開催

  • 2022年 23回イベント開催

イベントレポートは、こちらをご覧下さい。
https://note.com/hotaruotobasukai

今後の予定

月2回(休日1回、平日1回)山や沢の手入れをするイベントを開催しています。

日程など、こちらにあるイベント開催予定をご覧下さい。
https://note.com/hotaruotobasukai/m/m33833b1dac43

フェイスブックページも開設しています。
「いいね」をして、最新スケジュールのチェックなどにお使い下さい。

参加申し込み・お問い合わせ

参加希望の方は以下のURLからお申込みをお願いします。
https://forms.gle/raVAyNyFZN5xQhGz6

お問い合わせ
hotaruwotobasukai@gmail.com

自然と共生した美しい森を、是非一緒につくっていきましょう!

あなたのご参加お待ちしています

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?