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本物のブルーベリーを届けたい

HOTARUな人々
金沢ちはらファーム 
前田泰一さん

金沢ちはらファームの前田さんご夫婦




湯涌街道のわきにある、ブルーベリー農園

金沢市内の小立野台地から、湯涌街道を車で走っていくと、浅野川上流のせせらぎに面してブルーベリー農園が広がっています。

湯涌の寒暖差の大きい環境が、甘味ある果実を生む


障害のある子供たちに立ちあげた農園

当初は、障害を持った子供たちが将来働ける場所を作りたいと願って作ったブルーベリー農園です。金沢市では、農業への新規参入に関してはいくつものハードルがある中で、前田さんの長年にわたる熱意と努力の結晶によって生まれました。

蛍の商品開発スタッフと、前田さんご夫婦


本当のブルーベリーの魅力を伝えるために

前田社長は、かつてブルーベリーを扱う仕事をしていたこともあり、ひときわブルーベリーには思い入れがありました。「ブルーベリーは世界でもっとも食べられている果物」(前田社長)とのことですが、日本ではまだまだ、マイナーな果物だと感じるそうです。「ブルーベリーには3系統、100種類以上がありますが、日本ではブルーベリーとしてしか認識されていない」のが現状。だからこそ認識が変わっていけば、もっと市場を広げていけるとの思いを持っています。

樹上で完熟させるブルーベリーが特徴


甘味たっぷりの果実を作るために

前田社長の目指すものはシンプルで、甘くておいしいブルーベリーを作ることです。一般に出回っているものは、酸味の強いものが多く、特に子供たちは「ブルーベリーは酸っぱいもの」と思い込むことが少なくありません。前田さんは、だからこそ、飛び切り甘いブルーベリーにこだわっています。


研究を重ねて、高い糖度を実現

金沢ちはらファームのブルーベリーは、甘味が豊かなことが何よりの特徴です。試験したときには、最大で糖度22度のデータが取れたこともあったそう。これは、ぶどうなどの糖度が高い果物でも、なかなかでない数値です。この甘味たっぷりのブルーベリーには、いくつもの秘密があります。


寒暖差が甘味をつくる

湯涌エリアは金沢市中心部と比べ、日中の気温は若干低い程度ですが、夜になると大きく気温が下がる特徴があります。果物が甘くなる一つの条件に、寒暖差が大きいことがあげられます。あたたかな日中にたくさんの養分を蓄え、寒い夜にはエネルギーを消費しないため、その身に糖分をたっぷり蓄えられるのです。前田さんはさらに、絶え間ない試行錯誤の上、この気候にあったブルーベリーの品種を選ぶことで、より美味しい果物づくりを実現しています。

水耕栽培による緻密な管理により、いっそう風味豊かな果実となる


水耕栽培による品質管理

金沢ちはらファームは、最先端の農場としても注目を集めています。ブルーベリーの木は、土ではなく植木鉢と給水スポンジで育てられています。これをコンピューターで管理し、水分量やphをコントロールすることで、それぞれの樹木をすくすくと育てるのです。

完熟したブルーベリーを一粒ずつ見極めて収穫する


熟したのを一つずつ確認して収穫

収穫にも、大変な手間がかかります。樹上完熟ブルーベリーというのは、完熟したブルーベリーだけを収穫するという手法。一粒ずつ確認してから、収穫していくため、大変な手間がかかります。また、ブルーベリーの果実は、成熟しきると自然に木から落ちてしまいます。ですから完熟するほんのちょっと手前の、一瞬のタイミングで収穫しなければなりません。そのため、毎日農園を歩き回り、少しずつブルーベリーを収穫しているのです。

粒が大きく揃うちはらファームのブルーベリー


こだわりの詰まったブルーベリー

こうして収穫されたブルーベリーは、また一つずつ選別され、商品となるもの、ジュースやジャムなどの加工品として使われるものに仕分けされます。販売されるものは、粒が大きくハリのあるものばかり。口に含むと甘味たっぷりの果汁が口の中ではじけ、ブルーベリーの本来の味わいを教えてくれます。


農園で味わうおいしさを、お店から伝えたい

HOTARUでは、このブルーベリーを最中として提供してます。
クリームチーズとパリパリの最中に、素晴らしい完熟ブルーベリーの味を、たっぷりとお楽しみいただけます。

蛍KANAZAWAのブルーベリーもなか


ひがし茶屋街、農園から作る和菓子

ひがし茶屋街の入り口。農園生産者と一緒に作る、新しい和菓子を提案する「蛍KANAZAWA」。金沢ちはらファームのブルーベリーを使った和菓子はここでいただけます。

※旧「ville de croquette」が2023年8月より「蛍KANAZAWA」へリニューアルしました。