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デ○ズニーみたいなテーマパーク行くと”招かれざる客”感すごいんだが

どうも。テーマーパークのキャラにすらなんとなく避けられる私です。

今回は自分語りになります。

さて、私は極度の人見知りであります。基本的に他人のことを”突然ナイフで刺してくる可能性のあるヤバいやつ”として認識しているため、あまり心を開きません。

子供のころから日夜人見知りを磨いてきた私は、いつしか半径1メートル圏内に”目に見えないバリア”を展開する能力を発現するに至り、今では他人から声をかけられることはほとんどなくなりました。

他人というか職場の人からもほとんど雑談の類をされることはなくなりました。

私自身、そのほうが気を使わなくて済むので楽なのですが、少しばかり寂しい気持ちもあります。

そんな私ですが、人見知りの適用範囲はついに”対人”の領域を超え、架空のキャラにまで展開されるようになってきました。さすがに範囲が広すぎる。その範囲の広さはネフェルピトーの”円”を彷彿とさせるほどです。

いよいよヤバいと思い、「これは同じ仲間を見つけて心の安定を図ろう」という身勝手な考えのもと、今回の記事を書くこととしました。

ムーミンバレーパークに行ってきた。

いきなりですが、今日は私の誕生日でした。そのため、同居人から夢の国へ行こうと誘われていたのですが、コロナ禍で入場制限をかけているために倍率が高く、チケットが取れませんでした。

それでどうしようかと考えていたら、埼玉のほうに小規模ではあるが別の夢の国があると聞きつけ、急遽行ってきました。

ムーミンバレーパークという開園してからまだ2年弱のテーマパークです。

私は幼いころからムーミンの本やアニメを見て育ってきましたから、少しワクワクしていました。

憧れのスナフキンに会えるかもしれない。そう思うと忘れかけていた少年の心がよみがえり、自然と足取りは軽くなりました。

現地に到着すると、まるで本当にムーミンの舞台である北欧かのような自然豊かな景観に胸を打たれました。

これは期待できる。そう思いテーマパークの入り口へと足を運びました。

チケットを購入し、中に入るとムーミン谷の世界観がちょうどよいバランスで再現されており、ファンからするとニヤリとするような仕掛けがあったりしました。

これは来て正解だったな、と思っていると、ムーミンと撮影できるブースがあるとのことで、せっかくなので入ってみることにしました。

そしてここから地獄が始まるのでした。

ムーミンに人見知りしてしまう私

中に入ると、今まさにムーミンとの撮影を終えたばかりの若い女性が出てきました。

女性はかなり興奮した様子で、受付のキャストに「すごい!すごい臨場感でした!最高ですよ!」と早口で話しかけていました。キャストも「それは良かったですね!」と女性に負けないぐらいの笑顔で対応していました。

その様子を見て、感動するぐらいすごいのか、と俄然ワクワクしてきました。

そしてついに自分の番になり、個室の中に誘導されドアをくぐると・・・ムーミンがいる!!

思わず「うお!」と声が出ていました。狭い空間の中でムーミンと一緒にいると、たしかに臨場感があり、なんだか感動するものがありました。

私はムーミンに手を振り、キャストの方に写真を撮ってもらいました。

さぁ、これで思い残すことはない。そう思ったとき、キャストが「あれ?ムーミンがなにかお話したいみたいですよ」と言ってきた。

私は嫌な予感がした。

そしてムーミンを見ると、なにやら身振り手振りで何かを伝えようとしている。

スタッフの方は「どうやら、ムーミンはこのバレーパークを楽しんでいるか気になっているみたいですよ。ぜひ教えてあげてください」と笑顔で通訳してくれました。

スタッフの満面の笑みとは裏腹に、私の顔はどんどん引きつっていきました。

そして、「あ、、え、、あ、まぁ」と言葉を習得する前の乳児のような言葉を発し、後ずさりました。

ムーミンはそんな反応をされるのが初めてだったのか、少し間があいて取り繕うようにうんうん、と頷きました。

そこからはあまり覚えていませんが、その後も何か質問してもらい、そのたびに同じような反応をして空気を凍り付かせていました。

最終的にキャストに「さぁ、それでは引き続きムーミンバレーパークをお楽しみください!」という強制退場の合図を出され、変なムードのまま終了となりました。

己の人見知りのレベルの高さに打ちひしがれながら外へ出ると、次の順番を待つカップルがこちらを見つめていました。

私の顔はほとんど生気のないゾンビのような顔だったのでしょう。そのカップルは眉をひそめてお互いに目配せをしあっていました。

そして写真のQRコードを渡してくれるキャストのお姉さんも、先ほどの客とのテンションが嘘だったかのようなか細い声で、「あの、プラス2000円で写真を台紙に印刷できますけど、、、大丈夫ですよね」と私の返事も聞きもせずにQRコードだけを渡してくれました。

建物の外にでると、さっきまであれほど澄んでいた空が、心なしか灰色がかっているように見えました。

重度の人見知りには辛いテーマパーク

私はそこでようやく思い出しました。

そういえばディズニーに行ったときも同じようにキャラに人見知りしてたな、と。

ディズニーのアトラクションの中にはゲスト参加型のものがあり、ゲストを代表してキャラからの質問に答えるという形式のものもあります。

そこで不幸にも選ばれてしまった私は、やはり満足に話せることなく、むしろ場の空気を盛り下げてしまったのでした。

そうなのです。私ほどの重度の人見知りは、キャラにすら全力で人見知りをしてしまうのです。

一緒にいる人は「せっかくこういう場所に来てるんだから、割り切ったほうがいいよ」とアドバイスをくれるのですが、そんなことを言われても体が勝手に緊張してどうしようもない。

さらにテーマパークという”誰もが幸せになれる空間”というキラキラした世界観が私に”場違い感”を想起させ、より一層ガチガチになってしまうのでした。

この話を聞いて、「そんなに嫌なら行くなよ」と思う人もいるでしょう。というか大体の人は思っているでしょう。

しかし、別に嫌ではないのです。ただ人見知りなだけなんです。

そこだけは分かってほしい。もともと空想家である私はテーマパークというもの自体が好きですし、人見知りを発揮しない場面ではものすごく楽しんでいます。

だからこそ、自分の人見知りがやるせないのです。

もしもあなたの周りに、私のような人がいたら、「そんなにつまらないなら帰れよ」と思うのではなく、「好きだけど苦手なんだね」と優しく見守っていただけたらと思う今日この頃です。

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