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たるかわ みほ|暮らしと民藝
2022年12月4日 20:06
庭の渋柿が採らずに熟れて落ちて無駄になってしまうのはもったいないから、採って干して、干し柿にする。自然が育ててくれた物を無駄にしないで、人が生きるために活かしきろうとする干し柿づくりが、わたしは好きだ。今から25年以上前のこと。父方の祖母は、福島の元農家で稲作をやめた後も安達太良山を観(のぞむ)よく風の通る田畑に自家用の野菜を植えていた。そこで育った芋や白菜と一緒にダンボールの隅の方に新