【うつ病日記】精神疾患のカミングアウトをする
最近、会った友だちグループにうつ病だという告白をした。しかも無職だということもだ。
今までまともな職歴もない。母と同居で、親のスネをかじって生きている。色々あって。
その色々は、他の記事で詳しく語っているので、今は説明しないが、まあ、所謂毒親育ちで、適切な情緒の機能を育てることができず、病気になり、社会に適応できず、気づいたら30代の社会的弱者だ。
友人たちには、病気で無職だという事実以外のほとんどの事情は話せなかった。自分語りはタイミングと相手を選ばないとうざいし、心無いことを言われるリスクがあるからだ。
でも、それまでは適当に働いてるような、まともな人間のようなフリをしていたのが、後ろめたくて、ぶっちゃけ面倒で、少し変えてみたのだ。
これは勇気のいる事だった。その上、話してよかったという結果にはならなかった。
その友人たちは、皆たぶん病気じゃなく、経済的に恵まれていて、結婚をしたり、子どもをもったり、パリピじゃないけど、きれいな社会の上澄みみたいな階層のグループなのだ。
社会的な問題なんて話題にしないし、興味をもつような人もいない。皆きっとそんなに自覚はないまま、恵まれているから。
何でそんなグループに私みたいな異物が混ざってしまったかというと、義務教育時代に遡る。
昔は父と同居していて、今現在の中流階級よりも、おそらく裕福だった。私立の学校に行って、出会ったのが、この友人グループだ。
私の家庭の実態はモラハラ父とその被害を受ける母がいる環境。父はアルコールを取ると態度が悪くなり、私が父より優秀な学業成績を取ると不機嫌になった。
結果、父とは別居し、大学は出たが、常に精神疾患を抱え、だんだんと友人グループのなかで、ある程度の社会的立ち位置からこぼれ落ちていった。
無職であって何が悪い!お金がなくて何が悪い〜!精神疾患があったって何も悪くない!
そう思うのに、皆ができることを私だけが出来なくて、劣等感・嫉妬心・罪悪感の三拍子に苦しめられる。
友人たちはそんな私の立場を想像できないし、知見がないのだ。だから、困ったような反応をされたり、的はずれなアドバイスをされた。
それに、一般的に精神疾患患者への社会の目は、まだまだ冷たい。社会福祉の歴史の中で、全ての人々の人権が叫ばれるようになって等しいが、精神疾患持ちで働けない人間を、メンヘラと呼び、社会の底辺と見下し、社会のお荷物扱いをする人はいる。特に汚い沼みたいなSNSに。
でも、歴史の中で、精神疾患、障害、人種、ジェンダー等の差別的な扱いをめぐって、戦ってきた人がたくさんいて、世の中は複雑になった部分もあるけど、確実に良くなった部分もあるのだ。
私に社会的な運動をする元気は現在ない。けれど、友人たちに、社会には私のような存在がいて、どのようにして生きているのかを、話したり見せることは、できると思う。
友人たちの誰かが、いつかこちら側の人間にならない保証もないし。
始めは上手く理解を得られなかったけど、一度のことで諦める必要はない。伝え方を工夫する余地はまだあると思う。
だから、友人との交流で、小規模でも、精神疾患患者への偏見や無理解をなくしていくことなら出来るかもしれない。
それが、自分や、似た境遇にある人の生きやすさに繋がっていくといい。
私はうつ病で無職だけど、幸せになりたい。それに、世の中皆がハッピーになったらいい。
そんな未来のためにできることを見つけて、ひたむきにやっていこうと思う。
そんなに上手くはいかないだろうけど、綺麗事すぎるけど、綺麗事上等だ。
ありのままに泥臭く幸せめざして生きていきます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?