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「九州斜断自転車ツーリング記」 Day5【天草-島原-長崎】

・天草から島原半島を周って、長崎市まで駆け抜けた距離長めの5日目です。

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・朝からフェリーで島原半島へ!出港1分前の駆け込み乗船。諦めて次の便にしよう...とペースダウンしてたのになんか意外と間に合っちゃって乗れた。


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・船がうじゃうじゃ出てた。何釣ってたんだろ


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・30分で島原半島の口之津港に到着。近いな。ここからしれっと長崎県!



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・10kmほど走ってこの旅2つ目の世界遺産「原城跡」に。

・ご存じでしょうか?「原城跡(はらじょうあと)」。僕は後述するある動画で初めて知ったんですが、原城は、あの天草四郎を総大将としてキリシタン達が起こした島原・天草一揆で一揆軍が籠城した主戦場、かつ終結の地だそう。

・4ヶ月もの長きにわたる乱を鎮圧した幕府軍は、再び一揆が起こるのを防ぐため、残っていた石塁なども徹底的に破壊したとされていて、現在は、発掘調査と整備事業により整備された石垣や遺構を見ることができる。


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・どーん!と復元された天守があるわけではないので、地味は地味なのですが、その分当時のリアルな戦の痕跡を感じられます。

・城ってどうしても天守閣が目立つので、カッコいい建造物、シンボル的な観点で見てしまいがちなんですが、「戦場」でもあったんだよな、ということを再認識できます。


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・1日ぶり2回目の四郎さん。


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・破壊された石垣。二度と一揆なぞさすものか!という怒りが感じられる。


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・せっかくなので撮ったけど「まあ...」って感じだな。



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・昼はそうめん!しっかりとコシがあって美味しかった。人生そうめんランキング1位を更新した。

・南島原市はそうめんが有名らしく、なんと全国の手延そうめんの約30%を製造しているんですって。多いのか...?ぜったいれいどが当たる確率で南島原のそうめんだと考えると多いか。


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・シンプルそうめんだけじゃ勿体無いな、と思い、名前が気になった「みそ五郎そうめん」を注文。 味噌味のあったかい汁に野菜がたくさん入っていて満足感のある1杯でした。人生そうめんランキング1位を更新。

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・「みそ五郎」っていうご当地の料理があって、それにそうめんを入れたものかと今の今まで思ってたんですが、「みそ五郎」はどうやら島原半島の民話に登場する伝説の大男の名前らしい。つまり「金太郎飴」みたいなことか。...違うか...?




・『原城跡が世界遺産』ってことや『南島原はそうめんが有名』ってことを知ったのはこの動画を見たからです。

・見るきっかけになったこのツイートが全部言いたいこと言ってくれてるんですが、パロディの力の入り具合と謎の展開、一人4役の満島ひかり大回転ぶりが面白くて気づいたら最後まで見てました。この手の地方PR動画が26分もあるのがなかなかに異常。

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・天草四郎に扮した満島ひかりが原城跡にいるシーンが何度も出てくるんですが、


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・撮影地を見事特定しました。絶対ここだわ。たぶん望遠レンズで撮ってるんだろうな... わざわざ関東からこの動画の聖地巡礼してる人いるんかな。


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・かなりローアングルで撮ってるから雰囲気出てるけど、ただ岩が転がってるだけなのでよくここで撮ろうと思ったなって感じ。




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・場所は変わってここは小学校の廃墟。(旧深江町立大野木場小学校 被災遺構)


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・廃墟は廃墟でもただの廃墟ではなく、30年前に起きた雲仙普賢岳の火砕流で被災した小学校の遺構とのこと。

・事前に避難していたため、この小学校での被害者は出さずに済んだようですが、自然の力ってすげー!な感じでした。


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・小学校の隣に資料館があって、そこで普賢岳の火砕流についてかなり詳しく知ることができました。

・正直全然知らなかったんですよね... 普賢岳でこんなに大きな災害があったって。改めてよくこんなに危ないとこに頑張って住んでるよな... と思ったり。



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・島原のシンボル島原城!左右対称でシュッとしてて端正な佇まい。 自転車を安定させるの3分くらいかかった。


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・幕府から島原に来た大名がかなり見栄を張って、石高に見合わない規模の城を作らせたため、市民はブチ切れていたらしい。確かにこんなに地方の割にって言っちゃアレだけどかなり立派な城だ。機械もない時代に石をせっせと積み上げて城作ってるってよく考えるとエグい。


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・キリスト教徒弾圧にまつわる資料がかなり充実していた。仏教徒のフリをして潜伏していたキリシタンが、仏様の台座に十字架の透かし彫りを入れて隠れてお祈りしていたというのが面白かった。

・いつだってそういう小賢しいことを考える人はいるもんだな。


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・さっき行った原城の攻防戦の模型もあった。なんと地元の中学生が作ったらしい。原城に関する資料も結構あったので両方行くのはオススメです!



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・15kmほど走って「海が目の前にある駅」として人気スポットらしい『大三東駅』に。「おおみさき」と読むらしい。それは無理じゃん。


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・満潮の時はキワキワまで海になるみたいなんですが、干潮気味かつ曇りだったんでぼちぼちでしたね。

・こういうとこの駅名標って絶対素朴でシンプルなやつの方が趣あると思うんですが、、まあ、なんらかのビジネスの力が働いてるんだろうな...


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・潔くて笑っちゃった。



5日目の九州の2

・ルートを引いてるツールが航路を引けないので無理矢理付け足してます。

・前半に見どころが集中していてのんびり観光していたら、大三東駅の時点で18:00になっちゃってたので、後半は心を無にして長崎まで60kmペダルを回し続けるだけの人になりました。

・ラスト30kmは「雨」「風強い」「片側一車線」「交通量多い」「路面悪い」「ナイトラン」という自転車ツーリングの悪いとこ全部乗せでしたが、まあそれもまた一興ということで。逆にここまでが順調すぎた。

・手前の諫早あたりに宿とっておくべきでしたね。無理に長崎まで行かなくてよかった。


・とはいえ文化的な観光地が多くて今までとは別ベクトルで充実した1日でした。普賢岳上るのは諦めたりと色々妥協もしてるので、もう少し時間かけてもいいエリアかも。


・6日目(最終日)につづく!



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