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サッカー好きが海外駐在につながった話

わたしは海外サッカー好きがこうじて、海外に赴任することになりました。マンチェスターシティを好きじゃなかったらこんな人生はなかったなと思っています。赴任のきっかけと暮らしぶりについてまとめてみました。

①サッカー好きが英語の勉強をはじめる
ひょんなことからマンチェスターシティに興味を持ち、ペップグアルディオラ監督のプレカンを英語で見たいと思い、英語の勉強を始めました。この時点では何をやればよいかわからず、手っ取り早くTOEICの勉強開始。その後マンチェスター現地観戦にどうしても行きたくなり、旅行中に困らないように英会話をはじめることに。当時は、会社で毎朝英会話教室が開催されていたので、無料で英会話が勉強できるというすばらしい環境があり、その講座に参加することにしました。はじめての英会話はTOEIC700~目安の中級クラスに参加しましたが、参加者が軒並み800強のつわもの揃いでレベルが超高い。労使交渉のロールプレイとかやった記憶がある。当時TOEIC690のわたしは英会話に慣れてもいないし、なかなか大変でした。でも先生もすごく素敵な方で、メンバーもめっちゃいいひとばかりで楽しかった。この頃が一番英語の勉強楽しかったなぁ。すこしすると物足りなくなり、週一だった英会話を週五でやることにしました。事務局の人に名前も覚えられ、シンガポールに行くときには挨拶もしたくらい笑。そんな中、コロナのため会社が英会話教室を開催することをやめ、みなオンライン英会話への切り替えを余儀なくされました。状況的に仕方ないのですが、これは本当に残念だった。

当時わたしのTOEICスコアは795くらいだった気がします。このあたりでプレミアリーグみたいからイギリス赴任希望の旨とTOEICスコアはいちおう会社の人事情報に登録しておきました。この情報を元に人事異動の打診が来たのが2020年7月頃だったかな。いま振り替えると、当時わたしが所属していた会社はスーパーdomesticな会社で、TOEICで高得点をとる人が少なかったため、たかだか800弱のわたしでも"英語できるひと"扱いされ、かつこれまでの経験を鑑みて駐在になったんだろうなと思います。
ほとんどの人が英語できないdomesticな会社(JTC)で海外駐在する、というのはハードルも低いので結構おすすめ。

②駐在のはじまり
渡航の3ヶ月前くらいのある日、出張先のわたくしに上司から人事異動のささやき電話がきました。「あなたをシンガポールに派遣という話があるのでご家族と話し合って行くか否かをはやめに決めほしい」とのこと。この時点での印象は、「シンガポールかぁ。UKじゃないのならハズレだな。仕事もきついし、あんま行きたくないな。どうしよう」でした。ここで総務のえらいひとから「絶対行った方がいいから!行ってだめならもどってくりゃいいんだよ」と説得される。たしかにそうだなと思っていくことに決める。その後本社の国際部門の担当と話して、やっぱり行きたくないなと思うも言い出せず、VISA取得までの仮置きポジション(本社内)に異動する。このあと渡航するまでずーっと「行きたくない、行きたくない」と言っていました。

③VISAの取得
海外での永住権や国籍を持たない日本人が海外で働いたり長期間滞在する場合はVISAが必要です。当社の場合は、わたしが赴任するシンガポール法人がVISAの申請を行います。もちろん費用も申請元の会社が払います。コロナでVISA承認が止まっていたにもかかわらず、なぜか1週間でVISAがおりる。これがマジでびっくり。事前説明では3ヶ月くらいかかるからゆっくり渡航手続きしましょうみたいな感じだったのに、1週間でビザ承認。突然「来週から渡航できる?」みたいな話になりドン引き。当時一人暮らしで借家の解約、引っ越し等も一人でやらなければならないため、さすがに1ヶ月はほしいと抵抗したのだが、3週間で渡航させられる。このときにかかった家の解約手数料は自己負担でした。

④渡航手続き
借家の人は契約の解約、引っ越し、住民票を抜く(とても大切)、など各種手続きを行います。スーツケースを買ったりなんだりのために一応渡航諸費として40万くらいもらいました。でも振り込みは事後なので意味ない。もちろん引っ越しは会社負担なので、自分で指定会社に連絡して日取りを決めてすすめました。船便と航空便にわけてどれをどっちで運ぶのか事前に仕分けて、当日引っ越し業者さんが積めて書類を作成してくれます。うちの会社の場合は家具などをstorageに預けることもできるので高い家具や電化製品を持っている人はつかうみたいです。わたしはstorage使わず、洋服とかすぐに使いそうなものは航空便にして、引っ越し荷物船便航空便合計28個で100万円強でした。会社に請求書がとどき、会社が支払います。
航空券も購入。もちろんこれも会社が負担。というか、基本会社が負担。

⑤シンガポールに渡航
引っ越し荷物がとどくまでの間の必要不可欠な荷物を持って渡航。このときに重量オーバーしたのだが、この分は会社が負担してくれました。航空券4万円で超過荷物5万強でした…
シンガポール航空は合計30kgとかなのだが、日系は23kg×2個とかなので注意してください。SFCがある人は、SQ50kg, ANA 23kg×3個までOKです。入国は当時は有人窓口のみでしたが自動化全盛のいまはどうなんだろ。IPAレターのひとは有人なのかしらね。と、入国後、わたくしはコロナ禍だったのでドナドナバスでホテルへ、通常はタクシーかGrabで宿泊先へ移動します。

⑥シンガポールでの生活
基盤づくりとしては、EPカードの取得と銀行口座開設がいちばん重要です。EPカードは事前にMOMに予約をとり、写真と指紋をとりに行き、1週間後くらいに郵送でとどきます。このときにSingpassというMOM関連の手続きをするサイトのパスワードを設定します。わたしのときはEPカードができてからコミュニティセンターに行ってパスワード設定だったので、いまはかなり効率化されてます。EP発行手続きをするMOM側は仕事が増え、コミュニティセンターは仕事が減ってるんだけど、MOM側も「うちの部署の仕事が増えるじゃないか!そんなことやらん!」みたいはバカなこと言わないんだろうな、と思います。日本では行政が縦割りで各部署が既得権益をまもって仕事増えるのをいやがるからいつになっても効率化しませんよね。そういえば渋谷区はまあまあ効率化してたな…少しずつかわっているのかもしれないし、そうなるといいね。
そして、銀行口座。シンガポールドルなしでは生きていけないので、現地銀行にて口座をもつことは必要不可欠です。EPカードと会社から雇用と住所を証明するレターを発行してネットで申し込みます。5営業日くらいでできるらしい。カードが郵送でとどき、自分でactivateします。
給与は日本円で日本の口座に振り込まれるものとシンガポールドルで振り込まれるものの2種です。金額感で言えば、給料が2倍になった感じですね。シンガポールは物価が高いので、手当を使いきってしまいあまり貯金はできなかったな。
家賃は会社負担。契約は自分で行います。家賃は会社負担で毎月1日に個人口座に振り込まれて、自分達でオーナーに支払います。うちの会社の上限は内緒ですが、わたしは月60万くらいのオーチャードのコンドミニアムに住んでいました。

わがやからの景色

⑦病院や家探しなどなど
会社が海外旅行保険をかけてくれるので、基本的には無料で病院には行けます。ただし既往症はこの保険の対象外なので、1度全額建て替えて、別途手続きをして返金され、最終的には日本で保険使った分くらいの金額を自己負担(ほぼ日本の3割負担と同額)することになります。この申請が結構めんどいんですよ…。もっと待遇良い会社はぜんぶ会社負担になるらしい。ちなみにこの海外旅行保険は団体割引で2年間でひとりあたり50万くらいです。メインはアジアですが、ヨーロッパに行っても使えるので旅行のときに保険をかける必要がありません。ここはよかった!
家探しはレンレンさんにお願いするといろいろと手配してくれます。日本語もめちゃ上手だし、ネットワークと交渉力も抜群です。そして何よりも面倒見がよい。フォローもしっかりしてくれるので本当におすすめ!https://ja.renrensg.com/

そのほか子どもの学費とか配偶者手当とかいろいろと補助もあるので、そんなに生活には困らないとおもいます。でも愚痴が半端ない同期の妻は、子どもが産まれたのに離乳食が配給されない!とか文句を言っていました。待遇がよい会社は離乳食の配給とかあるもよう。でもそこまでしなくてもいいんじゃん?ともおもう。うちは儲かっていないし。この女性いはく、当社の駐妻ヒエラルキーは相当ひくいらしい。まあそうだろうよ。そもそも所得も会社のランクもうちは低いからな!でも毎日働かねばならない駐在員よりも駐妻の方が何百倍も恵まれてるからな!君たちの方が会社の奴隷のわれわれよりもヒエラルキーはずっとずっと高いぞ!!とおもいます。自分たちは本当に下の下でした。奴隷。

⑧まとめ
待遇をまとめると以上です。
会社や国によっていろいろと変わってきます。私の会社は中の中くらいの待遇かな。家賃だけちょっといいかな、くらい。
現地採用で3,000万以上稼げるひとは現地採用でよいと思いますが、それ以下のひとは駐在がよいかなと感じています。家族がいる場合は、駐在の維持費3,000万円じゃ足りないかもしれません。以前、駐在よりも現地採用の方がよっぽど稼いでるからバカにしないでほしいと話していた現採妻をみかけましたが、きっと配偶者の方が年収4,000万円以上のすごい方なんだろうなぁと思います。まあこんなバカみたいな駐在待遇もそのうちなくなるんじゃないかともおもいますけれど。

そんな感じで。

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