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ほしまる
2022年6月29日 13:03
「その鏡、すごい年季入ってるね。それほど大切なものなの?」会社内の化粧室でメイクを直していると、同期が興味津々で尋ねる。「まぁ、そんなとこかな」恵理子は、一言だけ答えると鏡を大切そうにポーチにしまった。この鏡については秘密。この同期に限らず、他の誰であっても話すつもりはない。あの夏の夜の、恵理子の大切な思い出だからだ。☆中学2年の夏だった。恵理子は友人たち大勢