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公務員と民間、両方経験して感じたメリット・デメリット(公務員編)

久しぶりの投稿です。(最近、ある資格取得に向けた勉強漬けの日々で投稿出来ておりませんでした。)

今回は、公務員として約10年、民間企業(IT系)で約3年働いてみて感じたメリット、デメリットを書いていきたいと思います。(ボリュームが重くなりそうだったので、公務員編と民間編とに分ける事にしました。という事で今回は公務員編になります。)
※身バレ防止のため、勤務年数は大体で記載しています。
※今回は地方のお役所で事務職として働いた際の所感になります。

ちなみに私の公務員から民間へ転職するまでの経過等は以下の記事をご覧下さい。

はじめに

「公務員(又は民間)だから」と分けて考える方が多く、安定感、待遇面、法的な違いという点ではそうなのですが、仕事感、単純な収入面でいうと結局公務員でも民間でも、職場によって天と地の差なので、具体的な勤務先となる職場で比較していく必要があるかと思っています。

よく「公務員(又は民間)が嫌」と嘆いている方がいますが、実はそれ、単に今の部署や上司、自分のポジションが合っていないだけなのかもしれません。

私も公務員時代、複数の部署で、また様々な上司と仕事をしてきましたが、環境が変わるたび転職をしているような感じで、良い時期、悪い時期の差が激しすぎました。

また、今の民間では、まだ異動などはありませんが、合う合わないはかなりあるみたいです。

と、こんな「公務員と民間で分けて考えても仕方ないです」みたいな前振りを書いておきながらですが、確かに感じたそれぞれのメリット、デメリットを書いていきたいと思います。(あくまで私の所感になります。)

公務員のメリット

①安定している

これは世間一般的なイメージなのではないでしょうか。
これは確かに私も同感です。
やはり潰れない、ほぼ年収ダウン、ボーナス無しになる事はないという点では納得です。

ただ、公務員というステータスにとらわれてしまい、心身を壊す(最悪自殺してしまう)まで働いてしまう人もいるようで、そういうメンタル面では安定しているとは言えないような気もしています。

②外受けが良い

これは世代等によって異なるかとは思うのですが、親戚や、ある程度上の世代(大体40代以上)からの評価は無条件に高いように思いました。

特に結婚の挨拶などに行った際、相手の親や祖父母からの信頼も絶大のようです。(私はまだ独身で経験ないですが笑)

また、何かローンを組んで購入する際の審査も通りやすいとかはあるみたいです。

要は社会的な信用が高いってやつですかね。

ただ、若い世代においては、それほど公務員への評価が高いわけでもないようでした。

公務員なんだからモテるだろなんて言われていた時期もありましたが、決してそんな事はなく、結局外見、内面が良く、自立して生活できるぐらいの収入を得ていれば恋人は出来ます。

また、警察や自衛官など、命の危険を伴うような職種に就く場合、少し抵抗を持たれる方もいるようでした。

③確実な基本給アップ

法や組織のルールに反する事なく、またよほど酷い人事評価を受けていない限りは、基本は誰でも年々基本給は上がっていきます。もちろん役職も。

これは民間ではあまりないのかなと思いました。やはり民間では会社の業績、自身の成績による所が大きいので、上がらない、むしろ下がるなんて事もあったりしますが、仕事の出来る方、伸びている業界や会社に所属されている方であれば、公務員の比にならないぐらい年収をアップさせていく事も可能です。

④幅広い経験、人間関係ができる

公務員と言っても、業務の幅はかなり広いです。
ざっくり分けると、窓口系、内部事務系、企画系、現場系に分けられ、その中でもかなり細分化されるかと思っています。

部署によっては、税金や福祉などの生活に関する知識、政策やイベントの企画力、災害等の障害対応力などが養われます。
また、対人においても、子供からお年寄り、クレーマー、また各業界の業者の方、地区の役員や議員、大手企業の社長さんなど本当にたくさんの方と接する機会が多いです。これにより対人スキルもかなり磨かれるのではないかと思っています。
ここは転職時のアピールポイントにしても良いかと。

公務員のデメリット

①潰しが効かない

「一生公務員で食っていくんだ」という覚悟のある方には関係のない話になりますが、基本、公務員の業務は浅く広い場合が多く、またこの資格がないと、してはいけないという業務ほとんどないです。(技師等の専門職は別ですが)

という事は、転職時に優遇されるような業務経験や資格を得る事が出来ず、また公務員間転職をするにも、一から試験を受ける必要があるため、転職が難しいというのが現実です。

メリットにも書いたような公務員ならではの強みはアピールポイントになるかと思いますが、民間で即戦力となるような専門的な業務経験や資格がないと、応募する事すらできない場合もよくあります。
※求人の応募条件が「○○業務経験○年以上」「○○資格取得者」など。
 「公務員経験〇年以上」という記載は見た事がありませんでした。

②若いうちは基本給が安い

メリットにも書いたように年々基本級はアップしていきますが、若いうちはどうしても安い場合が多いです。(高いか安いかの感じ方は人それぞれですが。)

特に私は高卒で公務員になったのですが、初任給は手取り12万程度で、その約10年後の退職時(30歳手前)の手取りで18万程度でした。(これで子持ち、マイホームローンありの方なんかだと、結構厳しいのではと思ってしまいます。)

40代ぐらいからは、役職も上がるという事もあり、上げ幅は結構あるみたいです。ただ、50代の管理職の方の生活を見ても決して楽そうには見えないので、正直あまり期待しない方が無難かなと思います。

③頑張るが損

ここは「お金や出世は関係ない」などという方には関係のない話になってきますが、どんなに頑張って良い成果を生んでも、翌年のあなたの年収や役職が一気に上がる事はありません。残念ながら、やる気がなく最低限の業務だけこなし(あるいは上手く人任せにし)ている人とさほど変わりないというのが現実です。

公務員にも人事評価制度はありますが、最高評価を取って、やっとほんの少しボーナスや出世に影響する程度です。ただ実際、前職場では最高評価を取れる人はほとんどいませんでした。
誰もが分かる成果を出し、その成果をしっかりアピールできる人、それを受けてしっかり評価をしてくれる管理職がいて成り立つものになります。

また、下手に頑張りすぎると、その人にどんどん仕事が回ってくるようになるので給与も役職も上がらないのに、業務量だけが増えていくという事になりがちです。

なので、「能力は高いけど頑張らない」が理想のスタイルなのかなと思ってしまいました。(自分の仕事はスムーズに終わるけど、周りから余計な仕事を振られる事も無い)
不真面目な事書いてすみません。。。笑
給与や役職がどうであれ、まじめに頑張っている方は素敵です。

④「大半の方は、基本的にある程度出世出来てしまう」の弊害

メリットにも書きましたが、大半の方は、基本的にある程度の役職までは出世できていしまいます。という事は「ヤバい」レベルで仕事のできない上司もそれなりにいるという事です。

この「ヤバい」というのポイントで、民間でも自分より仕事の出来ない上司を持つ方はいらっしゃると思いますが、公務員だとその「仕事の出来ない」のレベルが「ヤバい」方がいたりします。

一例ですが、担当業務を放棄、大人同士の大喧嘩、時間中に居場所が分からなくなる、都合が悪くなると体調不良で長期休暇(ほぼ毎年)という方などです。
こんな上司にあたると最悪ですよね。(私もあたった事があります。。。)

ただ、自治体や職種によっては、昇進試験を設けている所もあったりするので「誰でも出世出来る」という訳ではない組織もあるようですね。

⑤プライベートが窮屈

ここは以下の記事にも一部書いているため、簡単に書いておきたいと思います。

「あいつ公務員だろ」という目で見られたり、特に地方だと多いようですが、消防団加入や地区の役員への勧誘、地域行事の参加など、断ると文句を言われてしまう事も多々あるようでした。

別に公務員だからといって強制される筋合いはないのですが、住民の方に色々とお願いをしたりする立場上、断りづらいというのがありましたね。

また、プライベートの時間もちゃんとしてなきゃと、無意識に気を張ってしまう方もいるようです。

最後に

ここまで読んで頂きありがとうございました。

今回はあくまで私の所感ではありましたが、公務員のメリットとデメリットについて書かせて頂きました。
これが警察官や消防士、自衛官の方だとまた変わってくるかと思います。

公務員は安定している反面、高収入を得る事が難しい、潰しが効かないなど一長一短はあります。
もちろん民間でも一長一短はあるかと思っています。

次回は、民間編を書こうと思いますので、また読んで頂けたら幸いです。

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