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私が公務員から民間へ転職するまで

私は高卒で地方公務員(お役所で事務)になり、約10年間(身バレ防止のため明確には書きません。)勤務し、IT系の民間企業に転職し、現在は公務員時代よりも良い待遇で、手に職も付きつつ充実した日々を過ごしています。

今回は、公務員になってから転職し、現在に至るまでを書いていきたいと思います。

公務員になろうと思った理由

地方に住んでおり、都会への憧れがあったという事もあり、中学時代まで、「地元にビルをたくさん建てて都会にしたい」と思っていました。

それを実現するには、何をしたら良いか真剣に調べ、その結果実際にビルを建てているのは建設業、しかしそれを計画、指示しているのは発注側というのが分かり、「んじゃ発注側になれば良いじゃん」と安易に考えました。

その中で、最も地元のまちづくりが出来そうな職種として地元の自治体職員という答えに行き着きました。

そこから高校入学してもその意思は変わらず、公務員試験勉強に邁進し、現役合格、そのまま高卒ストレートで、地元の県内自治体職員として働き始める事になりました。

公務員時代のお仕事

最初はいかにも事務ーって感じのお仕事でした。
その後は名産品等のPRのお仕事や、窓口対応、住民の声を聞いての対応、現場系のお仕事、IT系の業務など、色々な部署を転々としていました。

どの部署も全く業務内容が異なるもので、毎回転職している気分でした。

そんなこんなしていく内に、街づくりの仕事がしたいという気持ちも薄れ、
特にモチベーションもなく働くようになっていました。(その仕事が出来るのも限られた部署だけなので、そこに配属されないと何も出来ないというのもあったので。)

かなり難しいタイプの上司や、クレーマー、また幅広いジャンルの方と
接してきました。こんな経験が出来るのも公務員特有かなと思ってます。

民間(IT業界)への転職を決意した理由

最初に言っておきますが、決して職場が嫌で辞めた訳ではないです。
むしろ多くの経験をさせて頂き、人にも恵まれていたのでむしろ名残惜しかったです。

ではなぜ転職を決意したのかというと、当時、プライベートの都合で
まあまあ遠方に引っ越す必要があったのが一番の理由です。
(ちなみに地方の公務員って住所要件があったり、他の自治体に住むと周りの目が冷たくなるとかあります。。。)

そこからIT業界に転職しようと思ったのは、先ずは手に職が就いて、将来的にも転職が楽な点や、当時コロナ禍という事もありリモートワークが出来、どこにでも移住可能な点などがありました。また、公務員時代にIT系のお仕事に携わっていた点や、個人的に転職が必要になった時を想定し前々からIT系の資格を取っていた点、まだ年齢が若かった点もありますね。

転職活動の記録

活動開始までの流れ

3月に退職、4~6月までには次の職場で働き始めるイメージでした。
実際に転職活動を始めたのは12月頃からになります。
(これより早く始めても、求人が少なかったり、4月まで入社を待ってくれなかったするので、事前のリサーチや資格取得の時間に充てておく事をお勧めします。)

実際に辞める意思を職場に伝えたのは12月より前になります。(今思うと、転職先が決まってないのに辞めると言うのは結構ギャンブルだったなと思ってますが、自治体って年度内に簡単に代わりの人を雇えるような柔軟性がなく、せめてなるべく迷惑をかけないようにしたかったので、年度いっぱい働くのと、出来るだけ早めに言っておけば4月以降の職員の雇用に向け動きやすいかなと思った次第でした。)

そして求人が多く出始める12~2月を狙って転職活動を始めました。

具体的な転職活動の内容

先ず始めたのが、あらゆる転職サイト、エージェントへの登録でした。
そして、毎日求人サイトをひたすら見ていき、少しでも良いなと思ったら片っ端から応募していく。それと同時進行で履歴書、職務経歴書等を作りこんでいくという事をやっていました。
これらは基本全て無料ですし、エージェントだと添削やアドバイス、面談等もして頂けるので良かったですね。
ただの求人サイトに登録する分には良いですが、エージェントに関しては登録し過ぎると、あちこちから連絡が来て混乱するので、私は1つか2つ程度に絞って登録していました。

業界は特に決めず、資格を持っていたり少し業務経験のあるITや、当時の職種である事務、また学生時代に資格を取ったりしていた経理の3つに絞って探していった感じです。また、働く場所はプライベートの都合で決まっていたので、その土地か、場所を選ばないリモートワーク系で探しておりました。

転職活動の壁

この壁というのは、人それぞれ置かれた状況によって変わってきます。
私の場合、土地、業務経験の面でかなり高い壁を感じました。

先ずは土地です。
私の場合、住む場所が固定されており、その場所も田舎と都会の中間のような場所で、仕事はなくはないのですが、待遇やバリエーションが都会に比べかなり劣っていました。
IT系は特に、求人が都会に集中している印象を受けました。
地方にもなくはないのですが、中途は経験者でないと取らない会社や、派遣会社がほとんどでした。
またフルリモートも多く出てきているのですが、これも経験者でないと取らない、または応募は出来るが競争率が高くなる点もありました。

事務や経理は普通に求人はありますが、待遇面では悪い印象を受けましたね。

たまに都会の方の求人を見たりしたのですが、普通にホワイトな感じの求人が多数あり、たまにダメ元で応募すると書類選考が通り、面接でも引っ越してこれれば内定を頂けるというような会社もあり、地方と都会では求人の数や内容に雲泥の差を感じましたね。

次の壁は業務経験でした。
毎日、大量の求人を見ていると気づくのですが、応募条件に○○の業務経験○年以上という表示をしている会社が多いですが、そこに公務員経験〇年以上という求人は1つもなかったです。(たぶん数千件と求人を見てきましたが。)これがいわゆる公務員は潰しが効かないと言われる理由なんだろうなと感じました。

内定を獲得するまで

最終的に内定を獲得するまで、2~3か月かかったのですが、この間は良いなと思った企業、または自分なら受かりそうかなと思う企業にひたすら応募していました。流れとしては、求人サイトから履歴書等を付けて申し込みし、選考結果をメールで頂き、書類選考が通れば1次面接、またそれが通れば2次、3次と進んで行く流れでした。

私もコツを掴んできて、これは受かりそうだなという企業が何となくわかるようになり、ある程度絞って応募していたので、書類選考で通過、面接も次に進んで行ける確率が上がっていきました。

そして、何とかシステム開発、保守等を主に扱うIT企業の正社員として内定を頂く事に成功しました。
この会社はフルリモートもできれば出社も可能、また勤務時間も公務員時代より短いのに年収はUP、かなりの優良企業でした。
この会社の応募条件には、IT系業務の経験者である事、フルリモートでも月に1回程度は出社可能な事というのが条件にありました。
幸い私は、公務員時代に少しIT系の業務経験があった事、IT系の資格を自主的に取っていた事、また公務員時代にリーダー経験があったりと、そこが買われたようで内定が出たようでした。

実際に公務員を退職するまでの流れ

年度いっぱいで退職予定でしたが、先ずは退職願を出させられます。(私の場合は1月初め頃)
それも紙に手書きで書いて、退職願と筆で描いた封筒に入れ、首長へ直接出し挨拶をさせられました。
その後は、2月下旬頃から退職金や様々な共済関係の解約手続き、また労働組合関係の手続きなど結構やる事がありましたね。

一応人事情報なので、結構秘密的に扱われるのですが、いつの間にか噂としてどこからか広まっていくものです。
そうなると、様々な方から声をかけられたり、また送別会の誘いがかなり来るようになり、3月は毎週飲み会に出ているような状況でした。
同時に引っ越しや、在籍していた部署の繁忙期とも重なり正直3月は目が回るような忙しさでした。

後はありがたい事に餞別を持ってきて下さる方も多く、そのお返しを買って渡すというのも一仕事でした。

最後の出勤日に退職者全員のセレモニーがあって、いよいよ退職という流れでしたね。

退職後について

退職日翌日から、早速新天地にて勤務でした。
そして辞める事なく今に至ります。(身バレ防止のため何年目とは書きませんが〇年以上にはなります。)

公務員時代、そして転職後のメリットデメリットはそれぞれありますが、トータルで見ても転職して良かったなとは思えています。

この辺の話や、転職活動時の細かい部分などは、これから小出しに記事を書いていこうかと思っています。

読んで頂きありがとうございました。


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