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公務員と民間、両方経験して感じたメリット・デメリット(民間編)

今回は以下前回の記事の続編として、公務員として約10年、民間企業(IT系)で約3年働いてみてのメリット・デメリットを書いていきたいと思います。

はじめに

今回は民間編になりますが、公務員よりも職種や業界が幅広く、また待遇面も、会社やその時の経営層によってもかなり左右されます。

ですので今回の内容が当てはまらない場合もあるかと思いますが、そこはご認識頂ければと思います。(あくまで私の所感になります。)

民間のメリット

実力や業績次第で収入等を上げられる可能性がある

公務員にも人事評価はあり、そこで良い評価を得ればボーナスに跳ねる事はあります。
また景気によっても若干給与水準の上げ下げはあります。

但し、民間の場合(少なからず私の会社の場合)、公務員時代よりもかなり影響は大きいです。
ボーナスの他、基本給や昇格にも影響しますし、その影響値(金額の上げ幅、昇格スピード等)も大きいです。
また、資格取得時に一時金が出たりもします。

さらにその会社の業績や経営層の方針によっても、かなり収入面が上がる場合もあります。

公務員の場合、ほぼ年齢や学歴による出世や給与アップが多いようですが、民間の場合、入社してしまえば年齢や学歴に縛られず、早く給与やポジションを上げていく事が可能な場合があるのです。

実際に高卒の私も、大卒の方と同等の収入を得られていますし、公務員時代よりも仕事の頑張りがいがありますね。

選べる職種が幅広い

公務員でも色々な職種はあります。
事務、警察、消防、自衛官、専門職系など。

ですが民間では、これと比較にならないほどの職種があります。
なので、自分に合った業界や職種に就ける可能性が高いかもしれません。

働き方の自由度が高い

公務員では、暦通り平日8:30から17:15までのパターンがほとんどでしょう。
もちろん消防や警察など、変則勤務の職種もありますが。
また、格好はスーツや制服など決められていたり化粧や髪型なども好き勝手出来なかったり。
ですが、民間ではこの辺の自由度が高いです。
更に、週休3日や長期休暇、フレックス、テレワーク、副業OKなど、制度面でも民間の方が充実しているイメージです。

自分の価値観やライフスタイルに合わせて、働き方を選択していける可能性があるというのは良いですよね。

手に職を付け、転職や起業に結びつけやすい

民間の場合、例えば資格職や専門性を持った職種に就いていると、働いていく中でその道のスキルや能力が上がっていきます。
例えば経理や人事、ITエンジニア、建築系、不動産、医療系、営業職など、公務員にはないような専門的な職種です。

転職活動時に数多くの求人を見てきましたが、応募条件や優遇措置が受けられる条件欄には、○○の業務経験~年以上という記載や○○資格取得者などの記載が多く見受けられますが、公務員経験~年以上のような記載は、私が見た限りでは全くありませんでした。

この時点でやはり公務員から民間への転職は難しいなと感じてしまいます。

もちろん公務員でも、土木技師、人事労務、システム系など、民間転職時に経験が生きるポジションはありますが、やはり民間に比べると少ない印象です。
また大体2~3年で部署異動があり、全く異なる業務担当になる事が多く、中々スキルや経験値が付いていかないという事が多いでしょう。

民間のデメリット

収入等が不安定になる可能性がある

民間は良くも悪くも収入が不安定です。
実力や結果次第で上げていける可能性はありますが、その逆もあり得ます。

実力が伴わず大きな失敗を繰り返してしまったり、結果が出せたとしても会社の業績が悪かったり、業界の低迷、また世の中全体が不景気に陥ってしまった場合、給与が上がらない、むしろ下がってしまう、最悪リストラや倒産、といった事もなくはないかと思います。

ただ、普段から業務経験を積み、資格取得など自分の能力を高めておく事で、いざという時により良い会社へ転職出来たり、起業、フリーランスとしてやりくりしていく事も可能でしょう。

また、公務員と違い副業が出来る会社もあるかと思うので、1つの収入源に依存せず、複数の収入源を作っておく事も有効ですね。

結果を出す事に追われやすい

公務員のように営業などせずとも常に仕事がある、仕事量や成果によらず、一定の収入があるという事は民間ではあまりないでしょう。

民間では仕事を取ってくる必要があり、その仕事で利益を得ていく必要があります。

また自身の成功や失敗で出世や収入面で差が出てくるため、常に走り続けていないといけないような精神的に苦しい部分もあるのかと思います。

あくまで私の所感にはなりますが、違いとしては公務員は「失敗しない」意識、民間は「結果を出す」意識になるのかなと。ただ、「結果を出す」には失敗しないも含まれると思うので、こういった点では民間の方が精神的には大変なのかなと思ってしまいます。(ここは人それぞれ感じ方が違う部分かとは思います。)

ブラックとホワイトの差が激しい

公務員でも勤務先や部署、ポジションによっては残業が多い、休日出勤がある、業務内容が過酷、など様々あります。

ただ、基本的な給与水準や手当、働き方にはそれほど差はつかないかと思います。

民間の場合は業界、職種、会社によっては、みなし残業などでサビ残が多い、給与が上がらない、休日が極端に少ない、職場環境が劣悪、などのブラックな所がある一方、休日数が多い、残業なし、給与は右肩上がり、福利厚生が充実している、などのホワイトな所もあり、公務員以上に差が激しいように思います。

最後に

公務員と民間、どちらも一長一短はあります。
またそれぞれ勤務先によっても、さらに色々と違いは出てくるかと思います。

個人的には、民間の方が良い悪いの差が激しい上、選択肢も多い分、よく情報や知識を入れた上で慎重に選んでいく必要があるかと思っています。

実際に働いてみないと分からない部分もあるかと思いますが、正しい情報や知識を入れて頂き、また色々な方の意見等も参考にして頂き、自分に合う職場を見つけて頂ければと思います。

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