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政治家への道⑯ 選挙カーの使い方

選挙において、選挙カーは時に「戦車(選車)」と呼ばれます。戸別訪問や立会演説会は公選法で認められていないため、選挙運動においては選挙カーの運用が死活的に重要です。選挙に挑戦したい方、選挙についてもっと知りたい方には是非とも読んでもらいたいと思います。

車内の人間関係が第一

選挙カーの運営で最低限心がけなければならないのは、選挙カー内の人間関係です。法律上は朝8時から夜8時までの12時間、選挙カーの運行が認められています。

最近は騒音の問題を考えて時間を自主規制する動きもありますし、候補者が街宣カーを降りて会社を訪問したり演説会を行ったりすることがありますが、一般的には候補者は選挙中のほとんどの時間を選挙カーの中で過ごします。そのため選挙カー内の人間関係が悪化すると、候補者のテンションが下がり、陣営の熱も下がることがあります。

選挙カーでマイクを持つ人を女性なら「ウグイス」、男性なら「カラス」と呼びます。専門家に頼むケースもありますし、ボランティアに任せる方法などもありますが、話の上手い人よりも信頼できる人を選ぶことを優先すべきです。私自身、さまざまな選挙カーに乗車してきましたが、選挙カーの中の雰囲気が悪いと結果もついてきません。

ウグイス・運転手への日当は15,000円

運転手やウグイス(カラス)の日当は15,000円という法律上の上限があります。12時間でこの金額というのはプロの司会者などには割が合いませんし、バスやタクシーの運転手の方にも頼める金額ではありません。

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