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宝生能楽堂の親子教室とは?【辰巳満次郎 先生】

いつもお読みいただきありがとうございます!

これまで「私の推し面」についてインタビューしておりましたが、
8月は定例会がお休みのため、
今回は特別編として、7月下旬から約1か月間、宝生能楽堂で開催されている「親子教室」についてご紹介します。

お話を伺ったのは普及企画委員長の
辰巳満次郎(たつみまんじろう)先生です。

――親子教室の目的、テーマは何ですか。
日本の伝統芸能である能の稽古を通じて、日本の心に触れること。ひとつの事をやり遂げるために精一杯努力すること。協調性をもって互いに調和する事などを学ぶ。
また、稽古前後の正座での挨拶などを通して、基本的な礼節を学ぶことを目的としています。
 

――どのような稽古内容ですか。
歌唱である「謡(うたい)」は連吟という形式で、皆で合唱する稽古です。
大きな声で、美しい姿で、大らかに謡うことを目標にします。
また、能の一部を4分ほど短く舞う仕舞(しまい)を全員稽古し、1人で舞を舞えるようにします。
いずれも発表会で全員が主演をする事になります。

――参加している子どもたちの雰囲気などについて教えてください。
殆どがリピートしている生徒で、生徒たちでコミュニティもできています。仲間意識やライバル心をも持ち、伝統芸能の稽古のきっちりとした部分と、少しずつ上達する喜びを感じながら、楽しく稽古しています。


――稽古を受けた後の子どもたちにはどのような変化がありますか。
挨拶がちゃんと出来ること、
大きな声を出せること、
協調性が高くなること、
やりとげる喜びを知ること、
などが成果となっているようです。

 
――親子教室に参加を考えている方へメッセージをお願いします。
子どもの時代はあっという間に過ぎ去ってしまいます。
人間形成に如何に役立つかという観点もお持ちいただき是非ご参加ください。
過去20年、皆さんやり遂げています!

スタッフ:満次郎先生ありがとうございました!

 
〈辰巳満次郎 Tatsumi Manjiro〉
シテ方宝生流能楽師
昭和34(1959)年、兵庫県生まれ。辰巳孝(シテ方宝生流)の次男。1964年入門。18代宗家宝生英雄に師事。初舞台「国栖」子方(1964年)。初シテ「敦盛」(1981年)。「石橋」(1989年)、「道成寺」(1993年)、「乱」(1995年)、「翁」(2008年)を披演。

 
稽古場情報やお問い合わせはこちら✨


☆親子教室に参加されている方に感想を伺ってみました!


――お稽古している中で面白いなと思ったのはどのようなことですか?
生徒さん(6歳):謡うのが面白いです。
 
――参加されたきっかけは何でしたか?
生徒のお母さま:今までなかなかお能を経験できる機会がなくて、この親子教室は子どもたちにとっていい経験になるなと思ったので申込みました。

この日の親子教室は内藤飛能先生がご担当でした。
仕舞の練習中


親子教室についての詳細はこちら✨

「謡曲・仕舞教室」もありますのでぜひチェックしてみてください♪


親子教室の雰囲気などについて、こちらのインタビュー記事でもご紹介しています。

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