【詩】トイレットペーパー
その惑星は擦り減っている
自転をすると共に地表が滑落し
最後には核を残して終わりを迎えるらしい
その惑星では死は身近なもので
そこに住むというよりは死を待っているらしい
くるくると
自転をしたと思ったら
たまに反転もするらしい
くるくると
自転をしたと思ったら
なかなか止まらないこともあるらしい
そっくりな惑星はいくつも見つかっているが
噂では花の香りに満たされた特別な惑星があるらしい
死後の世界は水の中にあるんだって
怖くはないよ
今日も待ってるんだ
ほら回って
くるくる
ほら滑って
いよいよだ
ほら流れて
さようならー
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トイレットペーパーが回っているのを見ていたら、住みにくそうな惑星だった。トイレで宇宙を感じました。
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