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中国人〇〇しすぎる問題

毎日が異文化体験!
をモットーに、中国・深センで笑いあり涙ありの日々を過ごしています。

夫でありビジネスパートナーでもあるヤンくんと一緒にいると、毎日が驚きと発見の連続です。全然飽きない。
コンテンツの神様なにも言わずにつきあってくれてサンキュ、みたいな気分です。(わかる人まで届け!)

ちょっとくらいおかしなことが起きても、「今日のメイクはいまいちだね! 眉毛がヘン!」と笑顔で顔面にダメ出しされても、「そのファッションは正直ダサいから、オレがトータルコーディネートしてあげる!」とお気に入りの服にダメ出しされても、「皮膚がたるんでる! 写真写りが悪すぎるよ!」と全否定されても、必死に勉強している中国語をゲラゲラ笑われても、まあ気にしないんですけど。

「ウケる」の3文字で受け流す日々にはもうすっかり慣れました。
もっと可愛い中国人を選べばいいのに。
わざわざダメ出ししながら一緒にいるのはなんでだろう。
理解できなくて面白すぎる!

ほかのオシャレでかわいい子を選べばいいだけなのに、なぜわざわざ私にダメ出しするんだ、ウケる。
この人、私のことホントにブスだと思ってる一方で、ホントにホントにかわいいと思ってるんだな、とある種の愛情を受け取っています。
いやあ、面白い。

とはいえ、たまにはガチでケンカもします。
日本語ゼロのヤンくんと中国語ゼロの私のケンカは、はたから見ると爆笑モノだそうです。

3時間くらい口論する間に、両者スマホを取り出して翻訳アプリやメモ帳にバチバチ入力。

「お前にはコレが足りないんだよ!」

と画面を顔の前に差し出されると、メモ帳に「誠意」の二文字が。漢字ってホント便利。
ほかにも漢字の述語はだいたいアプリでバトってます。

今回のバトルを漢字で表すなら「奢」
そうです、中国人はとにかくおごる、よくおごる。

以前のnote にも書いたんですが、友人同士でも社内のつながりでも、食事をごちそうしまくりです。

ワリカンなんてけちくさくてやってられない!
一度おごられると、次回誘わなきゃって気になる。その繰り返しで関係が構築されていく

このあたりがヤンくんの主張ですが、「太っ腹で気前がいいと思われたいんだろうな」という中国文化の特徴である面子(メンツ)を立てたい気持ちも見え隠れするような。

友達同士でも、仲良くなりたいと思った人の分はまとめて払います。
一回のお会計が1000元(およそ1.5万円)以上になることもしばしばで、横で見ている私はヒィッとなりますが、ヤンくんは「やってやったぜ」と言わんばかりの笑顔。

それをね、小さく始めたバー経営でも、まあ大盤振る舞いするんですよ。
ビール、カクテル、ウイスキーなど、「オレの奢り!」と笑顔で来る人来る人にサービス。

中国式ビジネスでは、最初は赤字になっても予算バラマキで顧客を確保してから商品を売り込む、というのが定石だそうで。
さらにオーナーとしての面子(メンツ)も立たせないといけない、という。

この異文化に慣れない私は「全部無料にしてたらキリがない。お客さんがお金を払うタイミングをなくしてしまうじゃない!」と大激怒。

「うちのバーに来てくれるのが嬉しくて、つい」と反省するヤンくん。そうだよね、あなたは優しい人なんだよね。
しょんぼりする姿を見て、怒りがしぼみます。

この「中国人おごりすぎ問題」に関して、さまざまな意見やアドバイスをもらいました。

ビジネスと友好関係は別物なんだから、注文したお客さんからはお代をもらうべきだ、という人もいれば

一度奢ってもらった人は「おごってもらったからまた来ないと!」という気持ちになって、再来店するまで忘れないから、最初はサービスでもその次のタイミングで顧客になってくれるんだよ、という意見もありました。

どれが正解かはまだ分かりませんが
異文化理解ってホント難しい、と痛く感じるバー経営の第一歩でした。


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