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アジア現地採用インタビュー! 【ゲーオタの天国? ベトナム編】

ベトナムで日本語教師になる

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日本語教師になりたい、と思ったきっかけは大学3年生のときにハワイで日本語を教えるプログラムに参加したときです。
英語を勉強していたので、海外で職業体験ができるようなプログラムに参加しました。

実際に行ってみると海外で働くのも日本語を教えるのも楽しくて、海外がいい、この仕事がいいと確信しました。

それから大学を卒業して、就職しなさいという両親の説得を押し切って、日本語教師の資格取得のためのスクールに1年間通いました。
そこで知り合ったスクールの先輩にベトナム・ホーチミンでの就職を紹介されて、働くことに決めました。
先輩に進められた日本語学校はホーチミンでも最大手のところで、仕事は大変だけど授業の進め方や指導方法なんかを鍛えてもらえるので良い経験になる、というあたりに魅力を感じました。

日本で働くという選択肢は最初からありませんでした。
マルチタスクが苦手だし、日本語教師なら授業に専念するとか、ひとつのことに集中して働きたかったので。
関連業務も同時進行で効率よくやっていく、みたいな日本の働き方が自分に合わないな、と。

日本語教師の資格を取得してすぐにホーチミンに来て、3年が経ちました。
すっかり文化や生活に慣れたので、ここでの暮らしは快適で気に入ってます。

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ベトナムでの仕事と生活

ベトナムの日本語教師の給料はだいたい10万円です。
学校から紹介されたひとり暮らし用の部屋は、家具家電やエアコンなど完備されて、光熱費とインターネット回線込みで3万円くらい。ホーチミン市3区という中心エリアです。

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日本製品がどうしても必要なときは、イオン、ダイソー、高島屋などが自転車で行ける範囲にあるので、こういうところもホーチミンは便利だなと思います。

ベトナム人の平均月収はおよそ2万円なので、自転車通勤をしながらローカルフードを食べる生活をすればかなり節約できます。
僕の趣味はゲームで、家にひきこもってゲームや動画撮影をしているときがいちばん幸せなので、けっこう貯金しています。


ベトナム料理で有名なあっさり味の米の麺・フォーだったら200円くらいで美味しいものが食べられるし、たまに日本食が恋しくなったら日系のラーメンを食べに行きますが、こちらは1000円前後と高いです。

生活にベトナム語が必要ですが、困ったことがあれば職場のスタッフがすぐに助けてくれるし、みんなフレンドリーで優しいので、大きなトラブルにあったことはないです。

職場で不定期開催のベトナム語レッスンを無料で受けることができたので、日常会話はできます。
ベトナム語の文字はローマ字読みみたいなものでわかりやすいです。街角の看板やメニューなんかを読むのは簡単ですが、発音は難しいですね。

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僕はこだわりが強い性格で、授業や指導に関することはとことんやりたいし、逆に興味がないことは全然気になりません。
なので、海外生活が向いているのかも。街中で知らない人からいきなり日本語で話しかけられてもスルーするので、危ないことにあったこともないです。

好きな仕事に専念できて、ひきこもりで趣味を満喫できるホーチミンはまさに天国です。

ベトナムのほかのところにも住んでみたいなと思ったこともあるんですが、旅行でハノイに行ったらホーチミンと全然違っていて驚きました。
よく言われるのが、ハノイは東京みたいなビジネス街の雰囲気で、それに対してホーチミンは大阪みたいなにぎやかな商業の街。まさにそれだなと、行ってみて体感しました。
陽気でガヤガヤしたホーチミンの雰囲気のほうが、僕は好きですね。

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ベトナム人日本語学習者の特徴

ベトナム人の日本語学習者の目的はシンプルに仕事のため、もっと言えば給料アップのためです。

さきほど平均月収およそ2万円と言いましたが、日本語を勉強して日本語能力試験3級に合格すると2倍の4万円になります。この3級というのは基本レベルで、日本人にとっての英検3級みたいな感覚です。

勉強が給料や生活に直結しているので、ものすごく熱心です。
日本語のほかにも英語、中国語、韓国語なども仕事のニーズがあるみたいです。

日本のアニメやドラマが好きで趣味として学ぶというより、仕事のためにガッツリ勉強する人が多いのがベトナムの日本語学習者の特徴です。

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最高のベトナム人彼女

ベトナム人女性はキレイでセクシーな人が多い印象です。
男女問わずフレンドリーなので、一緒に過ごしていて楽しいです。交流会みたいなイベントもよくあるので、友達づくりもやりやすいです。

実はベトナム人の彼女がいるんですが、この彼女がめちゃくちゃ素晴らしい人で、付き合い始めてから何度も感動しています。

彼女は日本語学校の元生徒で、僕の授業が終わったあとにデートに誘われたことがきっかけでした。
休みの日に一緒に出かけたんですが、そこで手紙をもらいました。ひとめぼれしました、というようなことがていねいな日本語で書かれていて、感動しました。
さらに衝撃だったのが、食事をしたりカラオケに行ったりして、彼女の方からお会計はワリカンにしましょうと言われたこと。

日本人男性は金持ちだからおごるのが当然だと思われているんだろうな、と勝手な先入観を持っていたので、ワリカンがいいと最初から言われて、変なプレッシャーがなくなりました。

お金目当てで近づいてくる女性が嫌だったので、彼女はそんなの関係なく僕自身と一緒にいたいと思ってくれているんだと感じて、交際をはじめました。

バイクで彼女が家まで迎えに来てくれて、2人乗りして出かけたり、ベトナム語を教えてもらったり、一緒に過ごすのがすごく楽しいです。

こういうことばかり書くと僕が彼女のお世話になりっぱなしみたいですが(笑)、彼女が病気のときに僕が看病したりすることもありますよ。あとは、彼女の好きなふわふわで柔らかいぬいぐるみを選んで誕生日にプレゼントしたらすごく喜んでくれたので、そんな彼女を見ていてこっちも嬉しくなりました。

ほかにも、はてしなく続く買い物に付き合ったり、長電話でちょっとした悩みや不満を聞くときは「そうなんだね、それはひどいね」と同意するとか、愛してるよって毎日言うとか。ささやかなことかもしれませんが、彼女を大切にするために自分ができることからコツコツやっています。

彼女は初級クラスで日本語学校をやめてしまったので、日本語はあまり話せません。
僕のベトナム語も簡単な会話しかできないので、基本的に英語で話しています。

ほとんどケンカもなく、信頼関係ができているな、と自然に感じられるパートナーと出会えて幸せです。

ベトナム現地採用のこれから

生活は快適で、素敵な彼女がいるホーチミンはまさに天国なんですが、正直なところ仕事はきついです。

給料はまあいいとして、それに対して生徒数も授業数も多すぎで、週末や夜間も授業があって大変です。
でもホーチミンでほかの仕事をするつもりはないし、日本語教師の仕事を続けていきたいです。

新卒で勤めた最初の日本語学校で2年、それから転職して1年の実務経験があるので、これからはフリーランスの日本語教師になりたいと思って準備を始めています。

もしくは、経験のためにもう1ヶ国くらい、別の場所で日本語教師をやりたいな、という選択肢も考えています。

将来的にはホーチミンでずっと暮らすつもりなので、今はそのための準備期間だと思っていろんなことにどんどんチャレンジしたいです。




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