東大を出た夫が、東大を出たことよりも誇らしく思っていること


マンションのポストに、近所の塾のチラシが入っていました。そこには、近年の塾生徒の大学合格実績が乗っており、それが非常にリアルでした。

「おー!すごい!成功した年だな!」という年もあれば、「んんっ?そんなにすごいかな?」という年もあり、という感じでした。


チラシを眺めながら、ふと夫が高学歴だったことを思い出し、夫に、

「そうえば夫ちゃんって、東大出てるんだよね。すごいよね。

と言いました。


すると夫は、

「そうだけど…俺の人生で一番すごいのは、ともちゃん(私)と結婚したことだよ。

と言いました。


続けて、

「東大には、毎年何百人も入るでしょ。でも、ともちゃんと結婚したのは自分一人だけだからね。」

だそうです。


「うんうん、確かにそうだよね~!」

…って

なりませんよね…⁉


そういってくれるのは嬉しいけれど、普通に考えて、東大出てるほうがすごいよね。だって、東大だよ?東大。

どういう育て方をされたら、「東大を出たことよりも、私と結婚したことを誇る」ということを、しれっと言えるようになるのでしょうか?

私も子供を産んで、「母」という存在になり、「子供を育てる」という視点から物事を見るようになってきています。いったい、義両親は夫をどういうふうに育てたのですかね…?不思議でなりません…。


というわけで、この夫の一言で、義両親にまで思いを馳せてしまうという、とても不思議な感情になりましたが、そういうことを、しれっと言ってくれる夫のことが、今日も大好きな私なのです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?