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石神さまとASDの超男性脳仮説について

ずっとお礼参りに行きたいと言っていた石神様に、今度の連休に行けることになりそうです。

4年前の夏

この時は、いっくんがお腹に来たのが分かったばかりで、妊娠が判明する前から予約をしていたので向かいましたが、出血が続いたため、この後行く予定だった熊野はキャンセルして、1泊2日だけで帰ってきました。

わたしの住む南信州から石神さまの神明神社までは、車で3時間半くらいだったかな。

石神様は「女性の願いを一つだけ叶えてくれる」と言われていて、わたしは当然、赤ちゃんが無事に元気に生まれますように、とお願いしました。

本来安静にすべきだったのに、予約していた旅行に出かけるのは本当によかったのか、とても悩みました。
この直前に産婦人科に行ったときは、もう6週で心臓が見えてもいいころなのにまだ見えない。赤ちゃんがあまり大きくなっていない。と言われました。
「ダメな時はダメだから」
とそこの女医さんに言われ、絶望しかけました。

この宿はとてもよかったのですが、コロナ禍のためか潰れていました。今回は違う宿に。
夕飯の船盛がとんでもなかった。( ゚Д゚)

そんなこんなありながら、戻って8週目の頃に再び病院に行くと(「ダメかもね」と言われた先生には腹が立ったので病院は変えました)、無事に心臓を確認でき、母子手帳を受け取ることができました。

出血も収まって、そこからは順調に成長し、いっくんが誕生したのでした。

今回は念願だった石神様へのお礼参りだけでなく、すごすぎた海鮮狙いでもあります。楽しみ!

自閉症の「超男性脳」仮説

ところで、自閉症の「超男性脳仮説」をご存知でしょうか。
わたし自身、この説にはすごく納得するところがあります。

これについては、「アスペルガー症候群」の名称の元となった医師、ハンスアスペルガーも仮説としてとらえていた古典的な見方なのだそうです。

その根拠は、

・男の子のほうが言葉が遅いと言われるが、もともと男の子のほうが論理的な思考をするシステム脳で空間認知に優れ、女性は感情的で共感力、社交性がある脳の造りをしている。
・自閉症は男性が女性の4倍以上とされるのも、「超男性脳説」を裏付けている。
・母親の羊水のホルモンの状態がストレスにさらされるなどして男性ホルモンのテストステロンが増えることが影響するという実験がある。
・自閉症の男性は性的な発達や目覚めが定型発達の男児よりも早いことが経験的に知られている。

などなど。

あとはうろ覚えですが、
・「男の子のほうが女の子よりも右脳優位なため、言葉の発達が遅い」と聞いたことがあり、もしかしたら自閉症児は超右脳優位なのかも??

テストステロン優位な夫婦


わたしたち夫婦は、おそらくテストステロン(男性ホルモン)の優位性が強いと思われます。

まず、夫が隠れアスペルガー傾向なため、その遺伝の可能性が一つ。
そして、夫自身も男性ホルモンが強かった可能性が高く、第二次性徴は早めで小5くらいから毛深くなったそうです。いっくんも今はこんなにツルツルなのに毛深くなるのかな(´;ω;`)
ちなみに性格的には優しくて穏やかで、むしろ中性的だなぁと思っていました…。

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それから、わたしは33歳で卵巣嚢腫が発覚して、手術で片方の卵巣の部分切除をしたため、右側の卵巣は半分のサイズしかなく、病気をしたほうの卵巣がおそらく無排卵状態だったのか、2カ月に1度、非常に短い周期(23日程度)で月経がやってくるなどの症状がありました。
卵巣は女性ホルモンを出す場所ですから、わたしは女性ホルモンが少なめだった可能性があります。もともと、初潮がはじまった時期も遅めだったので、そんなに女性ホルモンが充実していたタイプではないかもしれない。

そのため、いっくんがやってくる前に一度流産を体験し、その後4~5年不妊だったので、わたしの羊水の中も、妊娠を維持するのに大切な女性ホルモンが少なめだった可能性があります。
だから、妊娠初期がとても不安定だった。

本当に、石神様にお願いしていなかったらどうなっていたかわからないと心から思っています。

流産を経験したり、不妊の時期が長かっただけに、なんとかぎりぎり30代の終わりに出産が出来ただけでも奇跡だったと思います。

脳の「過発達」と視力が良すぎること

いっくんは妊娠中から頭がとても大きい胎児で、一般的に自閉症は脳が早期に「過発達」するとか、シナプスの刈りこみが遅いために最適化されないとか、超男性脳だから共感力や社会性が低いなど言われます。

また、脳の過発達に由来するのか、ASDは「視力が良すぎる」ことが多いらしいのです。
そのため、顔の中でも白黒はっきりしている目は、コントラストが強すぎて、見ると刺激が強すぎる、という特性があるそうです。だから、目をあまり見ない、と。
一般的な乳児や幼児は、視力がまだぼやけるからこそ、コントラストがはっきりしている目をジーっと見る。そうすることで共感力をもつようになり、コミュニケーション能力をみにつけていくそうです。

言われてみれば、いっくんが視覚優位性を発揮するようになり、自分で動けるようになった10カ月前後から(おそらくこの頃、目が良く見えるようになったのではないかと)、呼んでも振り返らない、アイコンタクトがない(関係ないところでなら顔をジーっと見たり、目を合わせます)、指差ししない、共同注視しない、といった「共有する力」の欠如を感じるようになりました。

すごく一人遊びしてくれる、良く寝る、機嫌も良く、0歳時からいくつか単語を話す、という感じで、すごく手がかからなくて順調に思えました。

音は聞こえているし、母親が何やら指差しなどをしているのは見えているのだけれど、その声掛けに応じなければいけないと思っていない、という感じがあるのです。

目で見るものと、耳から入ってくる情報を同時に処理できないようで、目から入る情報メインで世界を探知しているようです。

このように、ASDが独特の脳の発達過程を経ているというのは、独自の才能に繋がる利点でもあると思うので、心配な気持ちはどうしても残りますが、楽しみでもあるなぁと思います。

水車を30分見つめ続ける3歳0カ月

この前はいっくん、通っているこども園でお出かけした際、水車を30分もじーーーっと見つめていたそうです。
3歳なりたてで、30分もジーっと水車を見つめ続けるなんてやっぱり面白い子です。

ASDは回転するものを見るのが好き(乗り物のタイヤとか、風車の羽とか、床屋の前のくるくる回っているものなど)、水が好き、という特徴があり、いっくんももれなくそれらが大好きなので、水車はその両方を満たすという、非常に魅力的なものなのでしょう。

法則性のあるものに惹かれて、それを見つめると心が落ち着くようです。

そういった観察眼は物理学者の視点なんじゃない?
アインシュタインが幼児期に方位磁石に魅せられてそれをずっとみつめていた、という逸話に通じるんじゃない?なんて思ったりもしました(笑)

こども園の先生も「いっくんは視点が違うから天才になるかもしれない」なんて、ひいき目で見てくれているそうです(笑)

なにより水車を30分も見つめ続けることが許される環境のこども園で本当によかった!!


さて、こんど石神様にお参りに行ったら、何をお願いしようかな…。
4年前と違って、欲張りになりました(笑)

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