見出し画像

家族を知るために、お金を使うことにした

一日の終わりによく、娘の写真を見ている。

今日撮ったものはもちろん、
先月、先々月、数か月前・・見始めるとキリがなくなるのだが、
ふと目にとまった写真があった。

昨年末、クリスマスプレゼントを探しに家族みんなでデパートに行った時の写真だ。

おもちゃ屋さんの木馬に乗って笑ってる娘。
今よりも明らかに幼くて、日々の成長がよくわかる。

この日はクリスマス目前の日曜日だった。
デパートのおもちゃ売り場は混雑を極めていた。

その混雑もなんだか心地よく、
私は活気のあるデパートが好きだった。

ほんの半年前の、よくある光景だった。

コロナウィルス

突然現れて、世界中を恐怖に陥れた。
その影響力は凄まじく、3歳の子でもこのウィルスの名前を言える。
私たちの生活は大きく変わった。

STAY HOME

不要不急の外出は自粛するよう呼びかけが始まり、最終的にはデパートや飲食店も休業に追い込まれた。

家族で賑わっていたあのデパートは、誰もいなくなった。

ものすごいスピードで変化していく世の中に、
必死についていかなくてはならない。

なんとか最悪の状態からは脱出し、少しづつ日常が戻ってきた。

けど、あの半年前と同じような気持ちにはもうなれないだろう。

ソーシャルディスタンス

周りの人との距離感に神経を使う。
子ども同士ですら、じゃれ合うことにためらいを見せる。

クリスマスプレゼントを選ぶ子どもたちには、もう会えないのか。
こんなことはいつまで続くのだろうか。

給付金をきっかけに

私の夫は給付金で家系図を作りたいと言い出した。
両家の先祖を辿っていくのだ。
娘がハタチになったらあげるそうな。

なぜそんなことを思い付いたのか詳しくは聞いてないが、
私もその家系図が見たいと思った。

外に行けないなら、家にいるしかない。

友達と遊べないなら、家族と遊ぶしかない。

家族との絆を、試されてるのかもしれない。

そんな想いがするので、
我が家は我が家のルーツを知ることに、給付金を使います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?