【日本初】2024年に監獄ホテルがオープン⁈
”旧奈良監獄” という建物を知っていますか？
私は星野リゾートに入社し、つい最近になってその存在を知りました。実は、星野リゾートとは深～い繋がりが、、、、
時は遡り、江戸時代。
日米修好通商条約を結び、日本は本格的に開国することとなります。この条約には横浜港など5港の開港のほか、「領事裁判権を認める」という日本にとって非常に不利な条件が含まれていました。領事裁判権とは、外国人が犯罪を犯した場合、自国の法律が適用されるため、日本側で裁くことができないというものです。
明治維新を経ても、この不平等条約は解消されなかったため、日本政府は欧米が認めざるをえないほど国家を近代化させようと考えました。そして、その一環として監獄の近代化が進められました。
なぜ”監獄”という施設が重要だったのでしょうか？
それは当時の欧米では、監獄は「人権意識を反映する施設」と考えられていたからです。しかし、当時の日本の監獄は、劣悪な環境で、収容された受刑者たちの人権を無視したものもありました。
こうして始まった一大プロジェクトが監獄の近代化＝「 明治五大監獄」の建造です。
そのうちの一つが旧奈良監獄です。（完全な形で現存する唯一の施設！）
老朽化により、現在はもう監獄としては利用されていませんが、その歴史的価値の高さが評価され、2017年に重要文化財に指定されました。
そして星野リゾートは、現在この旧奈良監獄を、2024年頃にホテルとしてリニューアルするプロジェクトを進めています。
監獄ホテル 爆誕
現在の館内（中央看守所）の写真です。
そして、こちらが公式に発表されている、ホテル改修後のイメージ図
赤れんが建造物の魅力を最大限に活かした「上質な宿泊施設」を目指しているとのこと。完成が非常に楽しみですね。
う～ん、、、とは言っても監獄に泊まるってなんか不気味・・と思われた方へ
👇こちらの写真を見てください！
ボストンの「The Liberty Hotel Boston」というホテルです
実はこちらも刑務所をリニューアルしたホテルなんです。（”自由なホテル”という名前がなんともユニーク）
ダイニングスペースには、刑務所の象徴ともいえる鉄格子が残されていますが、重厚感があり、非常に良い味を出してます。
歴史的価値があるからこそ、こうした新しいデザインとも融合し、魅力的な建築物に生まれ変われるのだと思います。
”日本初の監獄ホテル”
まだ詳細は明かされていませんが、旧奈良監獄もレンガ造の洋風建築なので、もしかすると、こんな感じの雰囲気が味わえるのかもしれませんね。”監獄ホテル”という字面のインパクトもさながら、どんなホテルになるのか、非常に楽しみです！
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