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教壇に立ち続ける 61 今週の反省【note限定記事】

都内での勤務にいささかの不安を覚えつつも、「美術館にイベントに、結局都内に出るじゃないか」と謎の納得を見せています。どうも星野です。最近目のピントが合わないので、そろそろ老眼なのかもしれません。定期更新日は火・金・土です。今日は連続投稿。ひとつめのテーマは「今週の反省」です。生徒指導という厳しい壁にぶち当たった桃ちゃんは、これからどうするのか……というおはなしです。いいなと思って頂けたらサポートをお願いします。minneとFantiaはこちら。

新商品を今日追加しました。全国一律送料無料、即日発送可。夏らしいアイテムが満載です。お願いですから買ってください。桃ちゃんの赤字はとんでもないのです。今年の8月は丸々休めるのですが、ハンドメイドをしたり、論文を執筆したりと忙しくなりそうです。そちらの進捗も随時更新していきます。

今週はとにかく「うるさい」と叱ってばかりの1週間でした。特に高校3年生が手のかかる生徒ばかりで、それでも本当に受験生なのかと疑うレベルに授業態度がなっていないです。進学校だと言ってもスポーツ推薦ばかりですし、危機感が無いのかもしれません。そして私(全日では新任、しかも2年目)が担任で、やたらと板書を書かせる、内容のよくわからない授業をされて……と、生徒はやる気を失っているのでしょう。中学生の方がまだ聞き分けがいいです。素直なので。
高校3年生については、もう積極的に部活動の顧問の先生や生徒指導の先生に相談することにしました。新社会人の鉄則、「報告・連絡・相談」を今こそ実践するとき。ということで担任の先生に現状をお伝えしたところ、「なんだかあの子たち、話が通じなくて、宇宙人みたいなんです……」と困っていらっしゃいました。中堅の先生で、それなりに厳しいはずなのにこれなのだから、私でどうこうなる問題ではなかったのでした。悩みを話しながら、今後も共同戦線を張るということで意見が一致し、ひとり味方が増えました。
余談ですが、非常勤講師用の準拠ワークが無いという話を先輩にしたら「その状況でよく耐えたね、あなたは悪くない」と私をフォローしてくださいました。味方がまたひとり。人間関係をうまく構築するのが苦手な私ですが、こうして頼れる相手を少しずつ見つけることができた1週間でもありました。新任の先生や若手の先生は、「仕事を手際よく自力でこなす」よりも「誰かに教えを乞う、そして助けてもらいながら学ぶ」ことを優先的にやってもバチは当たらないと思いました。だから味方を作ってパスを出そうと私も考えを改めました。
ちなみに定時の方でも3年生は大荒れなのですが、「いつもお花が舞っている」と生徒にも言われるほど穏健派の桃ちゃん先生が、かなりキツめに授業中生徒を叱りつけ、そのうえで主任に報告したので、そこも成長かなと思いました。
私は「疲れるから」「脱落者には見向きもしないから」という理由で長らく「適切に叱る」という行為ができなかったのですが、周囲の迷惑になっている状況や、授業中の統率をとるために「冷徹になる」ことを覚えました。まずは成績で示す(3年生なので単位を落としたら留年です)、そして机間指導でしゃべっている子を個別に指導する、そして全体で「ぴしりと締める」ことをこれから訓練していく予定です。

授業の内容については、1年生が「羅生門」の終わりかけ(あとは批評の時間と振り返りの時間を入れます)、3年生の古典が2つめの単元に進んだあたり、中学生が「走れメロス」中盤あたりです。ほかの先生にそれをお伝えすると「速いね!?」とびっくりされることがしばしばあるのですが、私の授業でかなり生徒にとって苦しいだろうなと思われるポイントがふたつほどあります。それは、「めちゃくちゃ書く」「先生がめちゃくちゃしゃべる」のふたつ。一度でも書き逃し・聞き逃しをすれば一気についていけなくなるので、真面目な生徒ほど苦労します。ほかの不真面目な生徒はというと、そもそも聞く気がないのでノートはまっさらです。まあ、私は簡単に単位を出す先生ではないので、成績でとんでもなくひどい点数をつけることにしているのですが。しかしそんな私にも変化のきっかけがありました。それは今教えている中学生との接し方と、小学校で勤務している友人の話でした。私は非常勤で、満足に研修も受けずに授業をやっているので、授業の進め方はかなり我流です。しかも指導書をほぼ使わない(使うとしたら横並びで「これだけは教えてください」と言われた時だけな)のです。だから模擬授業だとか、研究会だとか、そういうのに積極的に参加して、やり方を見直しています。それでも癖としてそうなりがちなのは、自分ではあまりわかっていませんでした。
それを小学校の先生をしている友人に話したら、「私もそれ、同じことを研究授業で言われた」と返されました。おんなじだねえ、と悩みを話しながら、「情報を詰め込みすぎる」「脱線を回収しきろうとする」などの共通点が見つかりまして、私も「初等教育を学んだのだから自己研鑽の意味で『ゆっくりていねいに』話す・書く」「情報を取捨選択する」ことをしないといけないのだな、と思い至りました。
高校生当時の国語のノートを見ても、恩師の板書はとにかく図表・要点だけなので、かなりまとまっていました。
翻って私はというと、とにかく列記してしまうことに気づきました。
これを今年初めて扱う「山椒魚」でやるわけにはいかない、と思い、状況を絵にすることや、図表を取り入れた「視覚的にわかる」板書を作ろうと決意しました。そのためにもう一度板書計画を見直して、そのうえで図式化できるところは図にする、要点だけ抽出するということをやりたいです。しかし今はテスト作成に追われているので、夏の課題ですね。頑張ります。

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そんなところでこのお話はおしまいです。それでは、また。

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