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教壇に立ち続ける 67 上半期の振り返り【note限定記事】

1日に160人分の成績処理をやったら、脳がバグを吐き出すようになりました。主にじんましんと吐き気。どうも星野です。荒れた胃に回鍋肉はキツイよ……。今日のお題は「上半期の振り返り」です。ブログの方にはプライベートな話題として書きましたが、こちらでは主に学習指導・生徒指導の話を書こうと思います。いいなと思って頂けたらサポートをお願いします。minneとFantiaはこちら。夏の休暇が20日間くらいしかないので、そのなかでできる限り更新していく予定です。在庫しかないです。全国一律送料無料、即日発送可。

今年度から全日制でも働き始め、環境の変化にビクビクしていましたが、休校措置などの騒動もあって実際に教壇に立ったのは2か月間程度です。自分としてはもっと授業がしたかった。しかしそのなかでもたくさん得たものがあるので、記録していきます。
まず最初の1週間くらいでわかったことは、「全日の生徒もあまり定時と学力的には変わらないけれど、抱えている問題の質が違う」ということでした。全日の生徒は部活がメインなのでなかなか動機づけが難しく、また徹底的な管理下に置かれているため「自分で物事を考えるということをしない」生徒が多数います。一方で定時では「考えることに興味はあるけれどツールがない」という状況があります。要は情報へのアクセスの仕方を知らなかったり、問題解決のための思考の礎である「学習言語」が身についていないことなどが課題として挙げられます。このツールの話についてはこちらの記事を参照してください。


この質の違いに最初は戸惑いましたが、それぞれの学校で求められていることが違うのに気づいてからは対策を立てられるようになりました。たとえば「授業中うるさい」という現象が全日と定時の両方で起きたのですが、全日ではうまくいかなかった机間指導が定時ではしっくりきたり、逆に定時でうまくいかない一問一答形式の応答は全日では効果を発揮したりと、それぞれアプローチの方法を変えることを徹底していく必要性に気づきました。相手が違うのだから同じ方法でうまくいくわけがないのですよね。
ただ、共通しているのは「生徒の声を拾い上げること」が重要であるという点です。
生徒を蔑ろにすると、その時点で生徒は教師を「見放す」のです。こちらの言い分を頑として聞かなくなります。全日の生徒はまだ進路などに関わるということで言うことを聞きますが、進路のばらばらな定時の生徒には通用しません。全日の生徒からも評判は悪くなります。やはり「ラポール」(信頼関係)の形成という点では、真摯に向き合う必要があるなと感じました。

授業内容も学年・発達段階の違いによって細かく変えましたが、大筋は「批評する」ことをテーマに行いました(一部例外あり)。中学生なら中学生なりに、高校3年生なら高校3年生なりに、それぞれがこちらで難度を調節した課題や演習に取り組みました。そのきっかけがこちらの記事です。

どうしても批評に結びつかない学年・学級・単元もありましたが、それは相性の問題と、彼らの「学習言語」と「背景知識」を育てきれなかった私の問題だと思うので、こうやって考えるんだよ、こうやって読み解くんだよという「お手本」を示したうえでそれぞれが調べたり考察したりするのを個別にお手伝いしていければいいなと思っています。そのためには私も板書計画などをアップデートしていかなくてはならない。夏休みに入ったら毎日ちまちま論文を執筆しながら教材研究をすすめていくので、それも記録していきますね。
そして示した手本をもとにして、各々が考えたことを表現し、その結果をフィードバックして正のリフレーミングを行うためのリフレクション、なのですが、今年度はオンラインによる課題提出としたいと思っていまして。というのも在宅で仕事ができる快適さに慣れきってしまって、もう紙でやり取りするのが億劫なのです。生徒も1週間あれば熟考して良いアイデアを出してくれますし、プライバシーも保護されます。剽窃も防げます。その利点を活かしながら、字数制限を設けたり、書き方をイチから指導していく必要があるなと思っています。これは全日・定時両方で言えることですね。高校3年生にもなって「理由」を問われているのに「~~から。」で結べない生徒が多い学校なので、基礎から定着させていく必要があるし、学習習慣も身につけてもらいたいです。その一助としてリフレクション活動を使っていくことも検討しています。

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何にせよ自分の力不足がすべてです(経験不足を言い訳にはしたくないのでこう言います)。傲慢かもしれないけれど、私は「教える立場にいるのだからもっと規範とならねばならない」のです。今日も試験監督業務でもたもたしてしまって、各方面にご迷惑をおかけし、もう反省文を書く勢いで猛省中なので、ほっぺたぺちこんして気合の入れ直しをしたいと思います。そのうえでもっと堂々と教壇に立ち続けたいなと思います。
それでは、また。

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