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教壇に立ち続ける 95 今週の反省【note限定記事】

現在納期に向けてワンピースをイチから縫っています。楽しいし、生活リズムが朝型になるのでオススメです。どうも星野です。11月の定期更新日は水・土。今回のお題は「今週の反省」です。この記事を読んで、参考になったなーとか、いいなと思って頂けたらサポートをお願いします。minneとFantiaはこちら。予約投稿してあるので公開されているはずです。よかったら覗いてみてください。

うちの生徒はこんな課題を抱えている

生徒にやる気がないというか、私が言うのもおかしな話ですが、生徒たちからおよそ「主体性」というものが全く感じられないな、と思った一週間でした。まあ、今までそういう学びをしてこなかったのだろうし、部活動中心の生活を送って、学業はそこそこに……みたいな学校でもあるので、それで許されてしまった部分も大いにあるのだと思います。しかし私はそんなに甘くないですし、外様だからこそできることだ、と勝手に思っている「深い学びを起こして、生徒が自ら勉強するような仕掛けを作る」ことをもっと推進していきたいので、「こなせばいいんでしょ」みたいな態度でやっている生徒に対しては容赦なく対応していく所存です。具体的には生徒指導とか。あるいは成績会議で単位不認定とか。私は頑固なのでやりかねません。中学生の子たちのほうが楽しく真剣に学んでいるので、彼らの爪の垢を煎じて飲ませたい。
中学生は中学生で、学習したことが右から左へすぐに抜けていってしまうので、反復練習を徹底的にやっています。自作の品詞識別問題などに取り組ませたり、漢詩の返り点の練習・書き下しの練習などをやっていますが、中学生でもコツをつかめばうまく飲み込んでくれることがわかりました。高校生も、もしかしたら勉強の仕方がわからないだけなのかもしれないので、これから1ヶ月でどこまで「勉強の仕方」を教えていけるかが勝負だと自分では思っています。「勉強の仕方」は単に知識を付けることだけでなく、計画を立てること、実施すること、振り返ること……等々、社会生活を営んだり、大学生で自ら学ばなければならなくなった後にも使える技能ですので、学生の皆様は身につけておいて損はないと思います。

それでも桃ちゃんは成長する

提出物の遅延が目立つようになり、しゃきっとしていた1年生も授業中に私語をするようになったり……だんだん緩んできているのが分かり始めました。1学年の先生方は、厳しくルールを守らせてくださっているのですが、3年生はもはや放任状態なので、クラスの間で温度差があります。そこをどうやって埋めていくかを、ちょっと先輩に相談しながら進めていこうと思っています。2年のときに受け持っていた先輩に「こういう事情で困っています」とSOSを出して、そこから対応を考えていきます。夏休み前に「困ったら相談して、付き合いは長いから」とおっしゃっていたのが本当に頼もしくて、私はああいう先輩になりたいなと憧れました。今は「そうなるための準備期間」だと思って、どんどん先輩のやり方を吸収しているところです。対話や信頼関係の話はその先輩に教わった手法でもあるので、少しずつ目標に近づけてはいるのかな……? と日々振り返りノートを見ながら思っています。こうして他人を頼れるようになったのも私の成長なので、そこは評価してもいいかもしれない。
生徒のゆるみについては、先輩方と協力しながら方針を定めてチームで対応していきます。

ALモドキの話

一方で定時制の生徒たちは、家庭の事情で進学が危ぶまれたり、授業を受ける元気が無かったり、あるいはグレーゾーンにいたり……こちらも様々な課題を抱えています。保健室の先生や教頭先生とも毎回相談しています。それでも「学びたい」「知りたい」という欲求が定時制の生徒たちには人一倍あるようで、この2週間でALモドキが3回ほど起きました。リフレクション活動をしていくと、よくALモドキ(アクティブラーニングというほどのものでもないし、そもそも提言されたアクティブラーニングにそれほど信を置いていないためにこう呼んでいます)に遭遇するのですが、「分からないこと」を通して生徒たちは大きく成長することを体感した1週間でもありました。ファシリテーターとしての教師であれたら、それもそれで理想とする指導の方法なので、そちらも追求していきたいと思っています。欲張りなので講義も活動も両方できるようになりたいのです。

今週は目立った実践が無いのですが、今後やろうと思っている授業について少し触れたいと思います。
定時制のクラスがもうすぐ鷲田清一の「『自由』のはき違え」が終わるのですが、それに合わせて練習問題を所見の問題で出そうと思っています。定時制だからと侮るなかれ、彼らは私のこの妙な授業を2年間受け続けた生徒たちです。最後のテストに向けた練習として、今まで培ってきた「読解力」の腕試しをしてもらいます。素材は東大・京大の過去問題で、私なりにアレンジした自作問題を解かせます。私の作問の練習にもなるし一石二鳥ですね。今まで犬塚先生の「14歳からの読解力教室」をもとにした読解法を教えてきたので、「自分で命題化する」「知識を関連付ける」ことに特化した問題を作ろうと思っています。今まで学んだことを踏まえてあなたの意見を80字で記述しなさい……みたいな。ほぼ毎時間160字書いている生徒たちですから、80字くらいは平気で埋めてきます。そこは彼らを信頼しています。問題は現在納期と並行作業で進めています。頭が動かない……! 私が3人くらいに分身できればいいのにな、と思いながら、お話を終えたいと思います。最後に今週の反省ノートを。それでは、また。

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