日常に溢れている小さな幸せの見つけ方
Text by 星海里帆 ( @rihohoshimi )
「あぁ、私、こういう時間が好きなんやなぁ……」
しみじみとそう思ったのは、先日。
私の誕生日のこと。
前後の予定の関係もあり、当日は家族とゆったり家で過ごすことに。
朝はいつもよりゆっくり起きて、
朝食 兼 昼食に、夫の焼いてくれた極もちのホットケーキを食べる。
バターもシロップもたっぷりと。
もちもちふわふわ、これがまたとっても美味しかった。
窓から射し込むポカポカの陽射し、
焼きたてホットケーキの香り、
そしてコーヒーの香り……
この時点でもう最高の休日!
と、上機嫌に。
夕食は夫の手作り。
・リュウジさんの至高のハンバーグ
・ミラノ風ドリア(ミートソースドリア)
・ローストビーフ
などなど。
食材の買い出しのときには、ケーキ屋さんでケーキも買ってきてくれた。
愛犬のお散歩もゆったりと行ってきた。
愛犬もご機嫌さんで嬉しい。
夫が夕食の準備をしてくれている間は、愛犬とまったりタイム。
元気いっぱい、たくさん遊んでおねむになってきた愛犬は、私の膝の上やお腹の上でスヤスヤとねんね。
夫はリュウジさんのレシピ動画をちょこちょこ見ながら、頑張ってご飯の準備をしてくれている。
ぽかぽかスヤスヤの愛犬に癒されながら、起こさないように息を潜めていると……
私も気づけば夢の中へ……
夫の料理の音とリュウジさんの声を、遠くに聞きながら……
・
・
・
小一時間ほど寝ていた私は、眠りについたときと同じく、
夫の料理の音とリュウジさんの声を聞きながら目覚めた。
愛犬はまだ「すぴぃ……」と言いながら、私のお腹の上でねんねしている。
目は覚めたけど、愛犬を起こさないようにそのままの姿勢で、しばしぼーっとしていた。
「トントントントン……」
「じゅ〜……」
「♪♪♪〜」
ぼーっとしながら、夫の料理の音たちをきいているときに、ふと思った。
「あぁ、私、こういう時間が好きなんやなぁ……」
「毎日こんな日々を過ごせたら良いなぁ……」
心からそう思った。
もちろん普段から、穏やかな日常に幸せを感じている。
いつも感謝の気持ちを伝えている。
けれど、この日はいつも以上。
しみじみと感じたのでした。
「朝、味噌汁を作る音で起きたい」
とか、
「ホットケーキの香りで目覚めたい」
って、よく聞くけれど。
今ならその気持ちがよくわかる気がする。
今は朝じゃないけど。
夫は元々料理が好きで、普段からよく作ってくれる。
だから今日の夫の料理の音が珍しい、というわけではない。
今日はお出かけをしたとか、何か特別なことをしたわけではない。
心地よく感じた音も時間も、日常そのものだった。
だけど本当に心から、幸せな時間だなと感じた。
どうやったら毎日こんなふうに感じながら過ごせるだろう。
毎日でなくても、せめて週の半分とか。
「朝からふたりでホットケーキ」の時点で、
とりあえず夫が休みじゃないと無理なので、
「現実は宝くじ当てるしかないな」とかも考えた(笑)
そんな妄想も楽しい。
だけど宝くじが当たる確率にかけるよりも、もっと現実的に考えていこうと思います。
今日は特別なことはしていない。
「日常」に、強く幸せを感じた。
今日のようにまた、「日常」を心の底から幸せに感じることができるように、
なんでそう感じることができたのか、理由をじっくり考えていこうと思う。
今日「幸せだなぁ」と感じた要因を思い返してみる。
・朝ゆっくり起きた
・愛犬とお昼寝した
・ポカポカ陽射しを浴びた
・焼きたてホットケーキ
・コーヒーの香り
・愛犬とお散歩
・愛犬とたくさん遊んだ
・頑張ってくれてる夫
・料理の音
・動画の音(小さい音量なのでリビングに聞こえるのはちょうど良い環境音)
などなど……
だけどさっきも書いた通り、これらはほとんどが日常で。
ひとつひとつを見れば、この日だけの特別では決してない。
毎日のように生活の中にあるものだ。
日頃から、この中の全部が大好き。
いつもひとつひとつ、幸せを感じている。
だけど今日は、いつも以上に強く感じた。
じゃあどうしてだろう……とさらに考えていくと、4つの答えにたどり着いた。
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