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「古民家再生というコトバがしっくりこない。」をもうちょっと考えてみた。

築200年とおじいちゃんは言っていたらしく、その側で育った従姉妹は築220年と推定(築年数更新?!)している古民家を息子と一緒に引き受けました。この場をどう利用するかは、まだはっきりとは決まっていない。とりあえず3世代分の家財を通いでお片づけしながら思案中。

お片づけに通い始めた頃に「古民家再生というコトバがしっくりこない。」という記録を書きました。カラダを動かしながら、通いながら、そのモヤっとしたところが少しずつ分かり出してきました。

そのモヤっとしたところとは、「家」を単体で考えるのではなく、家のある地域の気候や文化なども含めて広く考えないとダメだなぁという事。そんな事!?と思われるかと思いますが、一気にハイテンションで「家」の事だけに神経が集中しすぎていたように思います。

この家の2階は元蚕場であり「突き上げ式屋根」を持っている。そういった建物がこの地域にはまだ残っている。近くには「重要伝統的建造物群保存地区」の上条地区にはNPO法人が運営する「もしもしの家」という茅葺の屋根を復元した宿がある。

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塩山駅前には「天草屋敷」というお屋敷が観光ポイントして公開されている。こちらも同様に「突き上げ式屋根」でかつて養蚕をやっていた家屋である。私がいつかやってみたい「柿のカーテン」のころ柿干しも秋になると行われている。

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その他にもこの地域には「突き上げ式屋根」を持つお家が点在しています。樹々の間から「突き上げ式屋根」がポコっポコっとのぞいている風景は「なんか癒されるぅ〜」感じです。この風景が残ってほしいなぁとも思います。この地域で「養蚕」をやっている農家さんは、今の所一件もなさそう。ころ柿干しもレアな風景になっている。この風景は何年かしたら無くなってしまうかもしれない。

今後、宿泊施設にするとか、ワーケーション施設にするとかにするかもしれない。しないかもしれない。今はまだわからない。でもなにかの「場」になればいいなと思っている。そんな「場」を作るのは「家」だけではなく、この地域も含めて考えるべきだなぁと改めて気がついた。

大菩薩嶺の登山、重川での釣、柳沢峠のハイキングや湧水、塩山の温泉、勝沼のワイン堪能など、ここに来たいなぁという、良いところをもうちょっと見つけて、いごごちの良い場所になって、この集落の風景が残っていくと良いなぁ。

「古民家再生」というコトバが「家」単体の改修という意味合いが強いんだ!だからなんだかしっくりこないんだ!

これからこの地域にとって良い季節になっていきます。登山のついでに寄ってみてください。おにぎりぐらいは出せそうです。湧水を味わってみるのもいいかなぁ。温泉でまったりもおすすめします。なにげない樹々の間を散歩するのもおすすめです。夜はなかなかの暗さです。天の川が見えます。川に足を浸すのもフィーリングリラックスです。そんな体験の感想を聞かせていただけたら今後の励みになります。

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