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hoshikuzu
2024年4月14日 02:32
すっかり桜も散り落ち、いよいよそこかしこに新しい緑が覗くようになってきた。実家の葉牡丹はゆうに一メートルを超えた背丈の先に、菜の花の如き花を咲かせている。なるほど、そうこうしているうちに菜種梅雨なんて言葉の聞こえる季節になっていたりして。夜のはじめ、ふと見上げた桜の木はすっかりこざっぱりとした枝葉を揺らしていた。枝々の隙間から、上弦の三日月がこちらを見下ろしている。三日月とはこんなにも
2024年4月5日 02:27
明日の朝、起きたら死んでいるんじゃないかと思うことがよくある。いや、死んでいたら起きないのだから、それも妙な話か。とにかく、自分はとても、ギリギリのところにいるんじゃないかと思うことが増えた。どこかで一本、か細い糸がピンと切れてしまったら、途端にすべてが崩れてしまうのではないか。そんな気がしてくるのだ。ビュンビュン自転車を漕ぎながら、あっと石にけつまづいた拍子に。調子よく駆け上がった