【日記】あざらしが飽和状態
5月某日。
ムスメが修学旅行から戻ってくる。
ムスメは基本的に我が道をゆくタイプなのだが、第一子(私)と第一子(オット)の第一子であるがゆえに、意外な生真面目さも兼ね備えている。
旅行中は毎晩、その日の出来事をメールにしたためて送ってくれた。
全文、英語だけど。(ムスメにとっては日本語より速く、楽に書けるのだそうだ。)
ムスメのメールには、その日買ったぬいぐるみの写真も律儀に添付されていて、順調すぎる増えっぷりに苦笑いするしかない。
しかし、3日目は開園から閉園までディズニーシーに滞在するスケジュールだったので、
「まあ、あそこにはマニアックなムスメの好みに合うぬいぐるみはいないだろう」
と夫婦で油断していたところ、思わぬ伏兵がいた。
ディズニーシーの翌日には横浜の八景島シーパラダイスがコースに組み込まれていて、これがぬいぐるみフェチのムスメを持つ親的には非常にまずい。
あそこにはアザラシのしろたんのグッズが売られているのだ。
アザラシはムスメの好きな生き物のひとつで、しろたんだけでも我が家に既に9匹もいるし、グッズもたくさん持っている。飽和状態だ。
しかし、ラブリーなしろたんの大群に囲まれた状態で欲望に抗うのは、オットでさえ無理だった。
(オットはかつて日本出張の際、羽田空港にあったしろたんのショップで、しろたんを頼んだ数の2倍、食器とTシャツまで買ってきた。)
ムスメも出発前から「いちばん楽しみなのは八景島シーパラダイス(の、しろたん)」だと宣言して、ダディとマミィに「覚悟せよ」とほのめかしていたので、グッズかぬいぐるみを増やして帰ってくるのは間違いない。
八景島は最終日なので、メールではなく本人が帰ってきた。おかえり。待ってたよ。
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