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無為自然

自分が人間であることが苦しくなることが、幼い頃からときどきある。

生きている限り、感情を常に
感じてしまうこと。自分自身が醜く感じられて、それが心地よい感情ばかりではないことに対して。

自然に溶け込んで、我が消えて、その感覚って心地いいな、って久しぶりに感じた。

人が周りにいてくれるのはとても有難いこと。ただときどき疲れてしまったり、自分というものがわからなくなることがあって、

久しぶりに自然の中にひとりで行ったら無になる感覚を味わえた。風景と自分との境目がなくなる感覚。

ただただ心地よかった。

そんな風に生きていけたらとすら思う。
でも、やっぱり私は人を求めてしまうので、2時間後には現実に戻って、自転車をこいで、家に帰った。

また、そんな時間が持てたらいい。

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