歴史の流れを追うことで、「今」と「未来」が見えてくる!
おはようございます。
すずしゃちょうです。
今回は経済と世界史の本の要約です。
経済は世界史から学べ!
著 茂木 誠
ダイヤモンド社
1500円+税
239ページ
#読了 #2021年14冊目
#経済
——————————————
■著者
駿台予備校世界史講師
——————————————
■内容
経済の流れを歴史から
読み解く1冊
——————————————
■感想
マクロ的には経済は国と国の
力関係や政府と民間との関係が
歴史から読み解ける。
コロナ後の経済は世界基軸通貨の
ドルを脅かす非中央集権ビットコインが
台頭してきているのでどうなるか
見もの 。
——————————————
■要約
——————————————
■世界最初の紙幣は北宗の交子
・民間の金融業者が、金銀の預かり証として発行したのが紙幣の始まり
●金銀の預かり証として「信用」から生まれたシステム
・国が管理すると大量の紙幣を発行して沢山の国が滅んだ
★国ではなく第三者である銀行が管理することになった
■ドルの歴史
・ドルを発行しているのは連邦準備制度理事会(FRB)という組織
・南北戦争後のアメリカはJPモルガン、ロックフェラーなどの新興財閥が
巨大な力を持つ
●1907年の恐慌の後モルガン、ロックフェラーら金融資本が中央銀行の
設立と出資について合意し、ウィルソン大統領の認可を得て発足したのがFRB
■円の成立
・明治維新後、大隈重信は香港ドル銀貨をモデルに新たに円を発行した
・大蔵卿の松方正義はインフレ克服のため、中央銀行として日本銀行を設立
●日銀の出資者は、半分は政府、半分は民間(三菱、三井、安田財閥)
■ドイツがユーロ導入に熱心だった理由
・貿易黒字国の通貨は値上がりしますので、本来はマルク高になって
ドイツの輸出にブレーキがかかる
・マルクを捨てて統一通貨になればマルク高不況にならずに済む
●ギリシア危機で大儲け
・ギリシアで混乱が続くのは、ユーロ採用に伴い、独自通貨ドラクマの
発行権を手放してしまったのが最大の原因
「ギリシアの混乱⇨ユーロ下落⇨ドイツの輸出産業ぼろ儲け⇨
ギリシアがECBにユーロ融資を求める⇨ドイツを中心とするECBが
ギリシアに内政干渉まがいの改革要求」
●今のドイツはユーロを通じて欧州を支配する帝国
・イギリスはドイツの金融支配や移民流入を警戒して、ユーロを採用せず
EU離脱を選択
■明治日本が独立を維持できたのは金本位制に移行できたから
・江戸幕府が鎖国に踏み切ったのは、キリスト教を警戒したと同時に
銀の流出を恐れたから
・鎖国前、金・銀の交換レートは1対4だった(鎖国中の日本はこのレートを維持)
・19世紀には金・銀の比率が1対16まで開いた(銀の価値が4分の1、金の価値が4倍)
●幕末のペリー来航により、外国商人は金銀交換レートに目をつけた
・金貨1枚と同価値の銀を日本で両替すれば金を4枚に増やせた
「金の含有量を下げた小判を発行⇨信用が落ちる⇨通貨の暴落
⇨インフレで混乱⇨倒幕運動につながる」
★日本は日清戦争に勝利して賠償金を金280トンに交換して金本位制に移行
■ドルが強くなったのは世界大戦のおかげ
1)戦場にならなかった
生産をフル稼働し、軍需物資を流出
2)戦時国債の販売
長引く戦争でどの国もお金がなかった
●グローバルリズムは常に経済的強者に恩恵をもたらす
■ブレトン・ウッズ体制
・日本と、ドイツが敗戦後奇跡の経済成長を成し遂げたのは、ブレトン・ウッズ体制が大きく関わっている(1ドル360円の固定相場)
●変動相場制の元では経済発展している国の貨幣価値は上がるが、
固定相場制の元で円安が維持され、日本企業の輸出が促進した
■国際通貨基金(IMF)
・IMFの役割は国際収支が極度に悪化した国へ米ドルの緊急融資を行うこと
■世界銀行(IBRD)
・IBRDの役割は戦災復興と発展途上国支援
■ニクソンショック
・金とドルの交換を停止した(金本位制の脱却)
●固定相場がアメリカを追い込み変動制に移行
■日本のバブルはプラザ合意による円高が全ての原因
・各国の協調介入により円高ドル安の画策
・輸出産業大打撃による円高不況に突入
●日銀は国内市場の活性化のため金利を下げるが
利子の付かなくなった銀行預金が株式や土地に投資された(バブル経済の始まり)
■ユダヤ人=金貸しのイメージはどこから
・旧約聖書の教えにより、外国人には利子をつけて貸しても良いが、
同胞には利子をつけて貸してはならないとあり、迫害されたユダヤ人は
異教徒であるキリスト教徒に金銭を貸し付けて利子をとる金融業者として
生き続けた
■帝国滅亡の法則
公共事業と古代国家
・徴税と公共事業は本来、富の再分配が目的
●政治家、官僚が人気取りや私腹を肥やすための公共事業を行い、
国力を衰退させた
■イギリス革命とアメリカの独立
17世紀イギリス
・ピューリタン革命と名誉革命により議会政治が確立
・ところがその結果、フランスとの対立を招く
・イギリスが勝利し、多額の財政赤字を抱えそのツケを
13植民地(アメリカ) に負わせようとする
●課税反対運動が独立戦争につながる
■ハイパーインフレーション
・3年間で物価が2倍を超えること
■デノミネーション
・新通貨で通貨単位を切り下げること
「民主政治においては、人々は自らにふさわしい政府しか持てない」
——————————————
#茂木誠
#ダイヤモンド社
#世界史
#経済は世界史から学べ
#アウトプット #インプット
#読了 #本好きな人と繋がりたい
#読書好きな人と繋がりたい #読書好き
#読書日記 #読書ノート
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?