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『行動経済学の処方箋』

【はじめに】
行動経済学(behavioral economics)とは、経済学と心理学が融合した学問で、人間の「 人々が直感や感情によってどのような判断をし、その結果、市場や人々の幸福にどのような影響を及ぼすのか 」を研究する学問です。

『行動経済学の処方箋』大竹文雄 著
中公新書 (2022.11.25.)

プロローグ

経済学の常識、世間の常識
専門知(専門家の知識)をどう活かすか。
専門家の間で判断が一致していることが、世間(社会)にも理解され受け入れられる。
現代の経済学
人は、現在の資産がどれだけあるかを前提に、今後どれだけ所得を得られるか。
それにより、今後いくら消費出来るかを決めている。
矛盾点
① 
所得の低い人は、消費税の負担が重く感じている。(消費税の逆進性)
② 現在所得が低くても、資産が多い人(層) 貧困層と呼んで良いのか?
③ 売り上げが下がっても、利益が下がるとは、限らない。
④ 健康・医療・教育の分野と経済
従業員の健康状態を良くすることは、従業員(ヒト)に対する投資と云う考え方。
⑤ 経済学は、効率や損得勘定を前提にしていると云う誤解。
我々は、市場競争の場とコミュニティと云う市場競争と直接的に関係のない2つの場で生きている。
pp.1〜12.

日常生活と行動経済学

参照点依存:損をする気持ちは、得をする気持ちより強い。p.3
損失回避:成功したら報酬をあげる代わりに、最初に報酬をあげて失敗したら返してもらう。p.4
現在バイアス:遠い将来のことなら我慢出来るのに、現在に関わることだと現在の利益を強く好む。p.6
例) 今、1万円をもらう。1週間後に10万円をもらう。
日常生活の初期設定 pp.7〜10.
みんながしている効果 pp.10〜12.
貯蓄の理想と現実
pp.12〜16.
誰にでもある偏見 pp.16〜24.
重要な決定を占いやサイコロ、コイントスに頼る pp.24〜29.
ナッジ(nudge):肘で軽く後押しをする
人々の行動を、合理的な選択へと導く。
pp.30〜41.

経済学は役に立つ?

行動経済学
様々な心理的バイアスや計算能力の限界

著者 大竹文雄氏のNote

2023.06.06.

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