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G線上のあなたと私

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2019年ドラマ「G線上のあなたと私」の全話感想
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#波留

「G線上のあなたと私」ドラマの仕上がりに震える

「G線上のあなたと私」ドラマの仕上がりに震える

いくえみ綾作品を10代からずっと読み続けていますが、近年で1番大好きな作品が「G線上のあなたと私」です。ドラマ化するという話を聞いた時は「ムチャすんな!」と思いましたよ。

同時期に連載していた「太陽がみている(かもしれないから)」が映像化するならまだわかりますよ、ドラマ的要素が沢山あるから。G線は大人のバイオリン教室に通う3人の日々とやり取りを描いた話なので、1クールのドラマとして成立するものな

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G線上のあなたと私 第2話 距離感と名前呼び

G線上のあなたと私 第2話 距離感と名前呼び

第2話ですよ!今回はかなり意図的に繰り返される言葉がありました。

「ろくに知りもしないのに」「時に」「それは何と言えば…」「距離感」「名前呼び」これらが循環して最後に見事繋がりましたね。

結婚式の二次会で着る予定だった服で発表会に出る也映子
原作では二次会用の服について結構スルーされているんです。でも冷静に考えると「それ着るのかい!」と突っ込まれても無理はないわけで。

ドラマでは元婚約者と一

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G線上のあなたと私 第3話 理人の表情が尊すぎる

G線上のあなたと私 第3話 理人の表情が尊すぎる

“居心地のいい場所を一つ作っておきなさい。人生はとても楽になる”という言葉がありました。失いたくない場所を涙で訴える後半の場面につながるし、この作品のテーマでもある言葉ですね。

「G線上のあなたと私」第3話。理人の表情のみならず、見応えありすぎの展開でした。

幸恵の義母が倒れる第2話で「そもそもあなたたちと同じフィールドにはいないの」と話した幸恵。それがさらに現実的な状況となりました。

一方

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G線上のあなたと私 第4話 無自覚の好意がにじみ出てるよ

G線上のあなたと私 第4話 無自覚の好意がにじみ出てるよ

G線上のアリアの「アリア」は叙情的という意味。今回は心の動きが表情や行動に自然に出るような回でしたね。

婚約破棄された者同士である也映子と眞於「人を好きになるとか、本当暴力です。小暮さんもそう思うでしょ?」という眞於の言葉。理人の好意に対してというよりも、自分を振って芙美と結婚した侑人と、すがる気持ちをぶつけた眞於自身に言っているようにも聞こえる。

その後の教室でのモノローグ「ホント全員被害者

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