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私選・海が見える図書館

*投げ銭制なので、無料でも最後まで読めます

「海が見える○○」って、なんかすてきですよね。

最近有名なのは、アマチュア・フォトグラファー村松拓さんのウェブサイト「海の見える駅」でしょうか。

同サイトには書籍版もあります。また、同じようなコンセプトながらもう少しテキスト寄りの本に「海駅図鑑」というものも。どちらもオススメです。

日本は海に囲まれているので「海が見える○○」っていくらでもありそうなものですが、図書館はどうでしょうか?

というわけで、行ったところ・行ってないところも含めてオススメの「海が見える図書館」をピックアップしてみたいと思います。

ちなみに、図書館における「海が見える」というのは2種類あります。1つは、館内から海が見える。もう1つは、建物のどこかから、あるいは敷地内のどこかから海が見える。ここでは後者も含むこととします。

行ったことがある館は写真を掲載。行ったことがない館はどれくらい海に近いのかイメージしやすいようにグーグルマップのリンクを張ります。また実際に行きたくなった方のために交通アクセス情報も載せておきます。

実際に行ったことがある館

鯵ヶ沢町日本海拠点館図書コーナー(青森県)

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日本海拠点館あじがさわの中にあります。館内からは海は見えません。街なかからもはずれた場所に突然巨大な建物がそびえ立つ(かつ現在は2階の図書コーナーしか開いてない)様子はソビエトとかを思い起こさせもするのですが、そのぶん海との間に何も遮るものがなくて敷地内の景色は抜群です。

交通アクセス
JR五能線「鯵ヶ沢」駅から徒歩10分程度。海の絶景で有名な五能線ですが、鯵ヶ沢は弘前・五所川原から見てちょうど海に出たばかりの地点。海の車窓風景はここから先に広がります。

諫早市立たらみ図書館(長崎県)

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喜々津漁港(写真1枚目。図書館の隅が少しだけ写っています)や大村湾(写真2枚目)に面した「なごみの里運動公園」すぐ横。館内からは海は見えません。しかしこの図書館はデザインがとても面白い(↓写真)ので中も外も楽しませてくれます。館外に出て海沿いを歩くと、なんとハンドウイルカがふつうに泳いでいました。

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交通アクセス
JR長崎本線「喜々津」駅から徒歩15~20分ほど。ちなみに長崎本線は旧線と新線の2本あり、この駅はその分岐点となっています。

出雲市立海辺の多岐図書館(島根県)

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海沿いの住宅街の一番海寄りに建っているため、街側から見るとちょうど海を隠しているかたちになります。ということは館内からの眺めは海を独占!館名に「海辺の」がついているのは伊達じゃありません。写真は2枚とも屋外テラススペースから撮影したもの。2枚目の団地に住む人がうらやましすぎる。

交通アクセス
JR山陰本線「小田」駅から歩いて10分ほど。駅は坂の上にあるため少し海が見える(↓写真)のですが、住宅地に近づいていくとだんだん海が見えなくなります。

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大分市立佐賀関公民館図書室(大分県)

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関アジ関サバで有名な佐賀関にある海辺の複合施設「佐賀関市民センター」内の図書室。写真1枚目の右手にある建物がそれ。海と言うか、漁港が目の前にあります。ここもいちおう大分市内。市役所の佐賀関支所と公民館が併設されています。図書室からは海は見えませんが、海側の壁は全面ガラスになっていてご覧の眺望(写真2)。

交通アクセス
JR「大分」駅前から大分バス佐賀関行きに乗って80分ほど、終点下車すぐ。またはJR「幸崎」駅から同じく大分バス佐賀関行きで25分ほど。豊後水道をはさんで真向かい、愛媛県佐田岬半島の三崎港から国道九四フェリーで約70分、佐賀関港で降り徒歩10分という荒業もあり。むちゃくちゃ波が激しい航路です。ちなみに僕はそのコースでした(↓写真・佐田岬灯台)

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洋野町立種市図書館(岩手県)

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洋野町の中心部は海に面した高台の上にあり(写真1枚目)、低海抜エリアと海の間には高い防潮堤がずーっと立ちはだかっています(写真2)。図書館は高台の端っこにあって、2階からは防潮堤の向こうの海まで眺めることができました。館自体は学校図書館っぽい雰囲気なのですが2階が隠れた絶景であなどれません。こればかりは行かないと絶対にわからない眺めです。

交通アクセス
JR八戸線「種市」駅から徒歩10分ほど。

*一つ忘れてはならない館を入れ忘れたので、補足記事↓書きました!

まだ行ったことがない館

恩納村文化情報センター(沖縄県)
ここは海が見える図書館としてむちゃくちゃ有名です。数多くの図書館ガイドブックや旅キュレーションサイトで紹介されています。ホームページでも海が眺められることをアピールしていますね。図書館ウォーカーとしてはここは行っとかなきゃ! 行きたい!

交通アクセス
沖縄バス名護西空港線で那覇バスターミナルから70分ほど、「ルネッサンスホテル前」バス停下車徒歩5分。20~30分に1本程度出ているので意外とアクセス良いです。

平戸市立平戸図書館(長崎県)
この図書館には、な、なんと「海のテラス」「海の見える部屋」というのがあるんです! 行かんとあかん。

交通アクセス
平戸市なかなか行くのが大変なのですが、いちばん楽、かつ確実なのが「佐世保駅前」バス停で西肥バス平戸桟橋行き(半急)に乗って90分ほど、「平戸市役所前」バス停下車。徒歩7分ほど。1時間に1本くらい出ています。

天草市立御所浦図書館(熊本県)
海が見えるとかどうとかより、天草市立図書館ホームページに載ってるすごい形の展望塔?が気になりすぎる。館内からは海は見えずとも、この塔からは見えるはず。行きたい~~。

交通アクセス
熊本駅を起点とすると、JR三角線で終点「三角」駅下車。徒歩数分の三角港から定期船「りゅう丸」で約100分、御所浦港で下船後徒歩5分ほどで図書館に着きます。このコースがいちばん楽ですが、御所浦の海の便は他に天草の中心地「本渡」水俣行きなどもあり、いろいろ組み合わせて移動すればそれほどアクセスしんどくないかも。このページにすべての時刻表が載っています。

柳井市立大畠図書館(山口県)
村松拓さんの「海の見える駅」でも紹介されているJR大畠駅の近く、こりゃ絶対海が見えますって。行ったことがないから館内からの眺めはどうなのか判りませんが、とりあえずここの眺望の売りは、周防大島と大島大橋が間近に望めることだと思います。

交通アクセス
JR山陽本線「大畠」駅から徒歩15分くらい。約1.3キロ。

南越前町立河野図書館(福井県)
福井県の日本海に面した越前海岸は海がすごくきれいなことで有名なんですけど、そのどまん前に建つこの図書館の眺めはいかばかりか。行くの大変そうだけど行ってみたいなあ。ちなみにすぐ北にある越前町の町立図書館越前分館も海のそばに建っていて、こちらも狙い目。

交通アクセス
JR北陸本線「武生」駅前から福井鉄道バス王子保・河野線で40分ほど、「河野住民センター」バス停下車徒歩すぐ。同じく北陸本線の「JR王子保駅」バス停も同じ路線内にあり、こちらからだと20分くらい。ただしこの路線は数時間に一本なので相当時間をつぶさないといけません。

沼津市立西浦地区センター図書コーナー(静岡県)
ここってひょっとして海の向こうに富士山とか見えるんじゃないかしら。もしそうなら、日本一の絶景図書館(図書室)って言ってもいいんじゃないかしら。図書コーナーからは見えなくても、きっと建物のどこかから海が見えるはず。行って確かめたい~~。

交通アクセス
JR「沼津」駅から東海バス江梨または大瀬崎行きに乗り1時間ほど、「立瀬」バス停下車後徒歩5分くらい。ただし3時間に2本くらいのペースなので、ご利用は計画的に。

BOOK愛ランドれぶん(北海道)
礼文島にある、日本最北の「海が見える図書館」。ちなみに日本最北の図書館ではありません。そちらは稚内市立図書館です。図書室的なスペースと書店的な販売コーナーが併設された面白いつくり。いわゆるTSUTAYA図書館のはるか先をいっていた!?なんて(笑)。たぶん図書コーナー内からは海は見えないと思いますが、外に出ればすぐそこに。

交通アクセス
JR「稚内」駅から徒歩10数分の稚内港でハートランドフェリーに乗り2時間ほど、香深港で下船後徒歩7分くらい。フェリーは1日3便、うち1便は利尻経由で3時間の航路。7~10月以外は2便になるんだっけ?

海が見える図書館、こんな感じでした! 

グーグルマップとか使って日本全国の海が見える(見えそう)図書館をリストアップしているんですが、とても少なくて、今わかっている限りでは40館に届きません。島国にしては意外と少ない。しかしまあ、地震と津波の危険性について注目される昨今ですから、それは正解なのかもしれません。

あと、海が見える図書館は圧倒的に西日本のほうが多いです。そのかわり西日本は駅前(駅近)図書館が少ない。こういう分布、面白いなあ。

ちなみに海が見える図書館王国的な自治体があって、それは長崎市です。まあむちゃくちゃ複雑な海岸線をお持ちの市ですからね。公民館図書室系ばかりですが、5、6館くらい海のそばにあります。いつかそのすべてを巡る旅に出てみたい。

おまけ
「海が見える図書館」を訪ねる旅のBGMはポーランド人ピアニスト、スワヴェク・ヤスクウケ「Sea」がオススメ。日本の音楽ファンやミュージシャンたちを虜にした美しくイマジネイティヴなソロピアノ作品です。国内盤も出ていて、ライナー執筆は僕です。宣伝ごめんね(笑)

図書館取材(と言っても旅のついでに訪ねるだけですが)は自腹なので、サポート、投げ銭などしていただけるとたいへん助かります。ありがたく経費に充てさせていただきます。

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ライター、エッセイスト。青森市在住。陸奥新報で旅エッセイ「図書館ウォーカー」連載中。『中央ヨーロッパ現在進行形ミュージックシーン・ディスクガイド』監修。コンピCD『ポーランド・ピアニズム』『ポーランド・リリシズム』選曲・解説。ご依頼はaladyhasnoname@ヤフーまでどうぞ

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