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【職場の人間関係】仕事場に”嫌われ役”は必要か??

おはようございます。
ほっぺてんちょうです。

全国チェーンの居酒屋店長を7年勤め、
現在人材営業チームリーダーをしております。

色々な職場で働いてきましたが、
どこでも必ず嫌われ役はいました。
嫌われ役は程度も様々ですが、
自分がそれにあたることもありました。

店長としてはできればなくしたい
この嫌われ役の是非を今日は解説します。

※このnoteではわたしほっぺてんちょうが
飲食店店長・人材営業チームの経験から
売上のつくりかたや人材育成など、
小さな組織を運営する上で
ためになる情報を発信しています。

〈”嫌われ役”の必要性は・・・〉

この話を考えたときに、
むかしバイトで先輩に聞いたことがあります。
「嫌われ役って必要ですか?」
そうすると
「うん、必要やな」
との回答がありました。

話としてはいい気分にはなりませんが、
集団がまとまるために必要なのだそうです。

感覚的にも納得していただけそうですが、
心理学の実験でも下記のようなものがあります。

『人が仲良くなる要素って何?』を研究した実験で実は
嫌いなことが同じ同士が仲良くなりやすい
という結果が出たのです。

この原因として考えられるのは、
人間がネガティブなものを避けて
生き残ってきた生物だからです。

原始の時代に危ない森や
体調が悪くなる食べ物、
触るとけがをする植物など、
ネガティブな情報を共有することで
人間は生き残ってきました。
これは命を守るために当たり前ですね。

この脳の構造が現代にも残っているのです。

また、いじめの対象の性格を調べた研究も興味深いです。
実は特定の性格がいじめの対象になるのではなく、
その集団で少数とされる性格がいじめの対象になる
ということがわかっています。

内向的な性格や癖がある人がいじめられるのではなく、
その集団がどういう性格の人間で構成されているか、
それがいじめの対象を決定しているのです。

人間は社会的な生き物です。
その集団の中で自分が悪い立場にならないように
周りを見て、行動を決定し、自分の立ち位置を確保します。

私の先輩は「嫌われ役は必要」としていましたが、
必要の有無にかかわらず、
”人が集まる以上嫌われ役は発生する”
ということが私の結論です。

〈ほんとに悪い人はいない〉

今までの職場でやはり嫌われ役はいましたが、
実際よくよくその人を見ていると
人柄はそこまで悪いわけでないことがわかります。

コミュニケーションをとってみると
言い方や表現の方法や言葉のチョイスが
誤解を招いていることがほとんどです。

「それを改めろよ!」と思うかもしれませんが、
本人は良かれと思って行動しています。
相手の受けとり方まで気を回すことは
創造の範疇にないものです。

間に立っている店長やリーダーの立場としては
「こっちが正しい。そっちは改善して。」
と偏った発言はできないものですね。
なのでお互いの橋渡しになってあげましょう。

対立関係にある場合会話が成り立たないもの。
お互いが自分の主張だけをしてしまうからです。
もう具体的に亀裂が入ってしまったら
きちんと会話をする機会をつくるほうが良いです。

ですが亀裂を生む前になんとかしたいもの。
スタッフから誰かのネガティブな意見がでれば
「それもわかるけどもしかしたら、
****みたいな意味なのかもよ?」
とまったく別視点も出してあげましょう。

もちろんなんでもそれぞれが
コミュニケーションをとりあい、
誤解を解消することがベストです。
ですが人により感性や
言葉の受け取り方やチョイスが違うものです。

小さな組織であれば
まだコミュニケーションがとれますが
人数が多くなれば困難です。
その場合誰かが橋渡し役になることが最適です。

スタッフの中で自然に生まれれば理想ですが
橋わたし役は大人が適任でしょう。
どちらかの肩を持つことが×なため
どちらの意見も取り入れた上で
バランスよく関係性をもつことが必要です。

こうした違う視点を店長が教えることで
人は多面的であること
一側面で判断しないこと

これらを教えていきます。

これができる=理解できると
お客様にも優しくなれます。

急なキャンセル連絡があっても
従来ならば電話の後「早く言えよ!」
と暴言を吐くかもしれません。
しかし違う視点があれば
「急な仕事があったのかもしれないですね。
すぐ違うお客様を入れましょう!」
とそのスタッフ自身も周りのスタッフにも
プラスの影響を与えることができます。

どうしても私たちは嫌なことがあると
『なんでそうするの???
こっちの気持ちを考えてよ!』
と自分の気持ちを優先してしまいます。
ついつい相手が悪いように考えてしまい
その考えが言葉となって発信され
相手に攻撃的に伝わります。

攻撃的な言葉を受け取った本人は
『なんでそんなに怒るの???
そんなつもりないんだけど!』
とまた攻撃的な態度になってしまいます。

いくら言葉でわかってても
私たちは感情で動いてしまいます。
理性も大事ですが感情も大事です。
コントロールも大事ですが
誰かが潤滑油になることで
誤解を生まずにすむかもしれません。

店長やリーダーはその役目を
担って成長させてあげてください。

〈自分が嫌われ役になったらどうするか?〉

さて、今までは店長やリーダーが
潤滑油として入るパターンでした。

次はあまり想定したくないですが
店長やリーダー自身が嫌われる場合です。

これはかなり稀ですが、
まじめすぎる場合におきることがあります。

これは私も経験があります・・・

しかし安心してください。

基本的にスタッフは
店長や先輩の役に立ちたいと思っています。

一部のスタッフが文句や苦言を
発言することはあります。

ですがほとんどのスタッフは
『ちょっと・・・と思うことはあるけど
頑張ってるんだから役に立ちたい』
と思っています。

だって人よりやる気があったり
真面目だったり周りのこと考えたり
責任感が強かったり意識が高いから
店長やリーダーを任されているのです。

仕事をさぼっているわけではありません。
ただ偉そうに威張りたいわけでもありません。

ただ一生懸命のバランスがうまくとれずに
他スタッフとのバランスが違うだけなんです。

仕事を頑張る、お客様に喜ばれる、
売上を上げる、目標を達成する、
そのベクトルはみんな合っているのに
歩調や歩み方が違うだけなのです。

私もそのあたりが上手ではありませんが、
忘れてはいけないのは
苦言を言うスタッフは一部であることです。

その一部を全部と思ってしまうと
周り全部が敵に見えてしまいます。
ですが事実はそうではないんです。

厳しい人だけれどあなたが頼めば、
一緒に頑張ってくれるスタッフはいます。
規準が高いけれどあなたが一緒であれば
くらいつくスタッフはいます。

店長やリーダーはいつも孤独です。
フォローやサポートする人はいません。
しかし、そんなあなたについていきたい
頼られたい、一緒に頑張りたいスタッフはいます。

ぜひ広い視野と自信をもって
小さい組織から作ってみてください。

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