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MY クラブミュージック HISTORY 其の參 

こんにちは。もう完全にちょっと音楽が好きな1人間の日記なので、ぜひ気軽に読んでいってくださると嬉しいです。


Future Bassとネオシティー・ポップ

(ジャパニーズotakuカルチャーと覚醒するJ-POP)


最初に、今回のタイトルとは関係ない話。進学後、K-POPやUS EDMというパリピジャンルからの衝撃ばかりの夏が過ぎ、少しづつ落ち着いてきた頃に僕はある女優(当時はファッションモデル)に心を奪われました。↓

ミュゼ プラチナムのCMより抜粋

そう、池田エライザさんです。
もう最初に知った時はあまりの美しさと可愛さに衝撃だった。→(何故この記事でこんな事を言うのか?)みたいな流れだが、好き過ぎて「動いているところを見たい」というキショ衝動を発してしまい、YouTubeで名前を検索していた頃。その際に見つけた動画がコレ。↓

いつ観てもお下劣で品の無い映像ですが、これの池田エライザ本当にキュート。というのはさておき、前回の記事で紹介したテヨンの2ndアルバム同様、僕がR&B・ソウル/ファンクなどのグルーヴィーなブラックミュージックの良さを学ぶ事ができた曲の1つで。また、同じ岡村靖幸の作品としてはコレなど。↓

岡村靖幸の曲からはある種の変態性(性的な意味での)みたいなものが滲み出てると思うんですが、それは歴史的な意味で言うところの「ゲイのための発展場」としてのディスコミュージックという、性的な表現ステージからのイメージも孕んでいるからこそなのかなと個人的に考えています。だから邦楽史のファンク/ソウルミュージシャンとしては一番正統派なんじゃないかという見解。

これから紹介する本記事の主題であるジャンルも、いわばソウル〜ディスコ〜ハウス〜EDMの流れを経てそれが島国に届き、HENTAI・kawaii・萌カルチャーによってさらに独自の進化を遂げたものです。クラブミュージックと性は切り離せない、、、。


クラブミュージック in   otakuカルチャー

Wife Wednesdays!という二次元絵と一緒にfuturebassやfuture funkを紹介するYouTubeチャンネルです。アンビエントといっても過言ではない程美しいラムネボトルの蓋を開けるサンプリングイントロからの可愛らしく構成力のあるトラック。やっぱりクラブ、というかベースミュージックの良さは"どんな音を使ってでも楽しいトラックを創る"というある種のマニアックな変態性からくるものだと思ってる。それが日本の萌などのオタクカルチャーと絶妙にマッチングしてるなぁ〜と。
このチャンネルについてはいつ、どうやって辿り着いて見つけたのかが未だ明確には思い出せない。schoolfood punishmentとかのnight coreバージョン(恐らく自作)を二次元絵と一緒に挙げてる動画からのおすすめだった気がするんだよな、、、。

今はもう消えちゃってるけど多分、↑の曲のnight coreだった気がする、、思い出せない。

同じUjico*/Snail's Houseだったらコレも↑。一番好き。coolでbeauty過ぎる。ギターサウンドをぶつ切りにした(この手法の名前がわからない。DTM詳しい人に詳細を教えて欲しい)イントロからのクリアなメロディーとサウンド。小気味よく爽やかなトラックメイキングが素晴らしい。

Ujico*/Snail's House以外にもこのStreomanというトラックメイカー↑。何処の国のミュージシャンなのかもわからない。2番目の曲とかはアニメキャラクターのセリフを大胆に切り取ってサンプリングしてるけど、しっかりとトラック中でのエフェクトとして作用させてる。コレらを見つける2年ほど前の高校時代、深夜アニメやアニソンにどっぷり浸かる→EDMを知る、といった奇妙な音楽趣味の転換を経た自分にとってはかなりのマッチング度合いだった。

また、神前暁さんのこの辺↑の影響力は本当に強いと思う(化物語ばっかりなのは自分が好きだから)。キュートでポップな概念装置的役割であるところのアニメヒロインの"存在力"を、8bitなどの電子音によって最大限に出力するという点で共通している。

また、上記のUjicoやschool food punishmentを語る時の「日本の(特に夏の)田舎の風景と、それらから連想してしまう"存在しない筈の記憶"に対するノスタルジー」は、多くの日本人が懐きやすいものだと感じる。そうした本能的なノスタルジーを想起させる表現方法をクラブミュージックやベースミュージック(かたやschool food punishmentに至ってはオルタナティブにまで)に落とし込んでいて、この辺のクリエイティビティは現在のハイパーポップなどにもかなりの影響を与えてるんじゃないかと。アニメーターやボカロの二次創作・ファンアートを創っている絵師等のクリエイター、そういった文化が好きでそれらから影響を受けたトラックメイカーやミュージシャン達の感性の共鳴。

アニメ=ノスタルジーの解釈について語ると、(上記のfuture bassとジャンルが違えども)この辺り↑の同人音楽や麻枝准周りのプロジェクトの存在も忘れられない。00年代〜10年代前半のアニソンやギャルゲソングの多くに見られる、美麗で幻想的なシンセサイザーサウンドによる心象風景の表現、本当に素晴らしい!
(あの夏、大好きだった、、、。)


tofubeatsとの出会い〜シティポップまで

future bassをYouTubeで漁っていた頃、またも優等生YouTubeくんの天才的アルゴリズム能力によっておすすめ欄に↓の曲が出現し、自分はまたも衝撃を受けた。

なんて素晴らしいremix!
Pa's Lam Systemのミキシング技術には本当に感嘆する。こんなに騒がしい曲にも関わらず、構成というかストーリー性があって、最後まで聴いてて「楽しい」。音楽において「楽しい」という感情は重要だ。重要というか音「楽」なんだから「楽しい」のが当然だろう。それでも、それまで聴いてきたどのクラブミュージックよりも「楽しい」という感覚を、いつ聴いても忘れさせない名曲!
こうしてtofubeats教授とパズラムを知った僕はどちらの曲もYouTubeで漁りまくったのだ↓。

コレもいつ聴いても素晴らしいなぁ。上述のfuture bassもそうだが、クラブ/ベースミュージックにおいて踊りたくなるよりも「外に出て〜!」とか「晴れた日に遊びてぇ〜!」とかっていう感情にさせるのは素晴らしいプレイ。
そして、tofubeats教授において忘れてはいけないのは、原曲のコチラ↓だろう。

1:13〜あたりの「if you want to〜」のバックで流れるトラックが個人的に大好き。また、教授のクリエイティブが爆発しているから最初は気が付かなかったが、かなりシンプルで純粋なハウスだと思う。後半のアップテンポなシンセサイザーもかっこいい。

という感じで↑のアルバムをApple Musicで購入し、一時期はこれとTHE 1975の2ndをずっとリピートしてました。

tofubeats教授に関してはもう、語り尽くせない程多くの曲にハマってた。↑2個目の曲の西野七瀬、可愛い(ドラマは微妙だった)。ディスコの神様という曲自体も電影少女リメイクドラマもそうだが、何となくこの時期に「80's文化のリバイバルがきてる」という事がわかり、それが後に紹介するジャンルにも繋がる。
また、教授の中で最も自分の頭の中で鳴り響いていたのはこの2つ↓だろう。

一曲目ではそれまで離れていたジャンルであるhiphopの良さを少しだけ理解する事ができた。tofu特有のシンセに響くようなビートというシンプル構成だが、それが沁みる。また、KEIJUという素晴らしいラッパーを知る事ができたのもこの曲がきっかけ。
二曲目はクラシックなハウスミュージックを現代的なサウンドで構築し、ちょっとシニカルチックに仕上げていて聴き心地が絶妙。
tofubeats教授、80〜90'sのハウスミュージックを、若干の皮肉さを交えながらメイキング技術と作詞スキルの妙でポップスに変換してるのが個人的に大好き。

暇で死んじゃいそうな僕を助けてよ MUSIC
不景気だとか世知辛いことばっかで
息が詰まるのさ WOW

素敵な君を誘う口実にさせて MUSIC
ドアを開けてそのまた次のドアを
開いてみたいのさ WOW

tofubeats-ディスコの神様

新しい音たくさん浴びたいまだまだ 不完全
君と踊りたいしうまくいきたい
他のこととか別にいいよ

tofubeats-WHAT YOU GOT


tofubeatsとTHE 1975にくびったけになり、専門学校で友達との人間関係もかなり落ち着いてきた頃、僕はある車のCMによってこの天才を知る。

「オッッッッッッッシャレ」という小学生並みの感想と、「でもちょっとキザやな」という好ましくない思いを巡らせながらも、acid jazzというジャンルを全く知らなかった僕はこの曲でまたも新しい感覚をおぼえ、Apple Musicですぐに「STAY TUNE」をダウンロードした。ヨンスのボーカリストとしての多彩なスキルもさる事ながら、リズム隊の美しいグルーヴとディープな縦ノリが気持ち良い。「もしかしたら俺はイケメンなんじゃないか?」←(😅)と錯覚させられる。
個人的には2:40〜「coolな視線で見つめて」というフレーズの歌い方がめちゃくちゃかっこいい。
其の壱で紹介したDragon Ashの時に近い感覚、所謂「生楽器演奏によるブラックミュージックのビートとグルーヴ」のcoolさをここで再認識した。コレにハマってた時期に友達と大阪旅行に行った事があるのだが、今でも聴くと(東京ではないが)雑踏混じりの大都会の雰囲気を思い出す。
また、この辺のSuchmosを語るならこの曲も↓。

コレに関しては洒落た友達がLINEミュージックで自分のアカウントのテーマにしてたので知った。上述の曲を知った直後に知り、「何やらSuchmosとかいうとんでもなく実力派で粋なバンドが有名みたいやな、、、。」くらいの感覚でYouTubeでコレのPVを覗きに行った。マジでドラムが死ぬ程かっこいい。なんて静かでほろ苦いファンクミュージック!あと、コレも↓。

ぶっとくてダークなベースラインも素晴らしいが、0:27〜のターンテーブルもエキセントリック(語彙力)で最高!
専門学校で、バンド好きのめっっっっっちゃ美人で可愛い先輩にアルバム「THE BAY」を借りた際に知った曲なのだが、↑の曲のみならず全ての楽曲が完璧であり、Suchmosというバンドが創り出す世界観の一片に肌感覚で入り込む事ができた。

suchmosって演奏技術高いし、ジャズやファンクといった伝統的で渋い音楽ジャンルやってんだけど、サビのメロディーとかは音楽詳しくない自分でもかなり聴きやすいので、suchmosみたいなバンドの存在がポップスの市場範囲拡大に繋がるんだろうなと思う。この考えはsuchmosを知る以前にハマった、上述のTHE 1975からも感じた。(1st↓なんかはモロそう。クラシックをしっかりと受け継ぎつつ、でもポップな音楽って感じ)


そして、tofubeatsやSuchmosといった素敵なポップスを作る「新しいJ-POPミュージシャン」に触れ始めていた頃、丁度それと被るようにしてこんな動画↓を目にした。

今思い返すと赤面モノですが、当時僕は通学していた先の専門で「服装がオシャレ」と周りに言って貰っていた(皆優しくて気さくだったのでお世辞だと思う)。それで浮かれたのか、POPEYEなんか買っちゃって、東京という場所に大した意味もなく空っぽの憧れを抱いていた(所謂、シティボーイという概念に憧憬の眼差しがあった。誰にでもそんな時期があったと信じたい)。↑の動画から「シティボーイ」の他に、「今夜はブギーバック」「リバイバル」「シティポップ」という当時の自分を蛾に例えるなら街灯の光のような単語群を目にし、自分の中にしかない空想上の東京という大都会イメージの前で羽を広げて踊っていた。それでも、この動画をきっかけに音楽におけるブームというものがそれ以外のエンターテイメントやカルチャーと一緒にどんな歴史を歩んで変遷してきたかを学ぶきっかけにはなったので、結果的に良かったと思っている。ありがとう、BEAMS。
そして毎度のこと、↑の動画からのアルゴリズムでおすすめに上がってきたコレ↓

いやいやちょっとイキり過ぎやろと💧
いやごめんなさい、この曲が、とかじゃなくてですね。当時コレに対して自分が羨望の感情を持っていた事が、思い返すと本当に恥ずかしい恥ずかしい。この曲自体は今聴いても芸術の一言です無論。しかしアレだな。サカナクションというか山口一郎というアーティストは、僕の自分音楽史の中に度々インパクトを残してはまたどこかに消えてゆき(新宝島の時もそう)、日々移りゆくポップスの裏で暗躍しまくる、まるで忍野扇やリボンズ・アルマークのような人物だ、、、。

まあ、そんな蛾のような僕の頭の中にあった空想上の東京は、たった2ヶ月の東京実習における自身の醜態で簡単に砕け散り(割愛)ます。

実習期間中は忙しかったので、なかなか音楽を漁る機会はありませんでしたが、それでもあいみょんやポルカドットスティングレイなどのアーティストに触れながら、LDH好きの母と弟伝いでこのプロジェクト↓に出会います。

↑の曲のようなラテンっぽいメロディーを駆使してLDHポップスに仕上げたかと思えば、別の曲では本格的なハウス、ジャズ、R&Bに挑戦するなど、ジャケットのように多彩な色に作り込まれたアルバムでビックリした。だけど考えてみれば完成度の高いものになるのは当然の事で、(その当時)気になって調べるとm-floやTERIYAKI BOYSで活動していたVERBALがグループの一員なのだ。やっぱり「TOKYO DRIFT」や「i still love her」という名曲に携わってきた経歴は伊達じゃないし、無論の事それ以外のメンバーのDJプレイもアルバム中で輝いている。なんにせよ凄いプロジェクト。


東京実習編。僅か2ヶ月という短い期間の、自分自身の理解できない程酷い未熟さを痛感した時期。
そんな中で、救いとなるMYアイドルが現れます。

そう、SHE IS SUMMERことMICOちゃんです。
いつ見ても可愛くて洒落っ気のあるキラキラガールズポップですね(歌詞はそんな甘いもんじゃないが)。70's〜80'sのディスコサウンドを基調としながら、アニメ声優並みの可愛らしくて透き通ったMICOちゃんの声がそこにベストライドしていて楽しい。上述のfuture bass同様、萌やkawii×クラブミュージック=新しい形のポップスへの昇華というのはMICOちゃんの音楽性からもひしひしと感じる。

(コレ↑早くサブスク解禁してほしい。)
可愛いらしい声やルックスに反して、女性視点での恋愛観や人生観などにフォーカスを当てた歌詞にも注目したい。「女性性の辛い部分も唄いつつ、それでもキュートかつポップな音楽性で表現していく強さ」みたいなものがある。

染み付いてたキャラクターも
あれもいらない
これもいらない そう
単純な思い入れはつまんないの

SHE IS SUMMER-NEW ME


しんど過ぎる東京実習とはいえ、借りていたアパートの相部屋の友人と浅草へ夜呑みに行ったり、高円寺や吉祥寺へ街ブラした事は今でも忘れない(そんな事だからダメな学生だったんだろうと猛省しています)。↓の曲のPVを見ると鮮明に記憶が蘇る。かなり浅はかな人間だったと思いますが、自分にとってはそういった時期も大切な思い出です。

フレンズ、あの時代に「夜のダンス」を世に出した事はもう少し評価されてもいい。
水星については、夏(東京実習の期間が丁度8月初旬〜9月末の真夏)×シティポップという意味で、聴くと記憶の解像度が高くなる曲です。


そして、本記事で紹介する最後のアーティスト↓。

iriちゃん、カッコイイ!
iriちゃん大好き!!🥹

↑もうこんな感情しかない。ずっと。
こんなに若いのにこんなにグルーヴィーなオルタナティヴR&Bを作れるのはiriちゃんしかいない(クソデカ感情)。あと、リズムだけじゃなくてメロディーセンスも最高にbeautiful。詞については、現代に生きる等身大の若者のリアルを紛う事なく唄いきっていて、ソングライターとしてしっかりと寄り添ってくれる情熱的な姿勢が素敵。自身の不甲斐なさに失望していた実習期間にこの曲に触れたので聴いた時は何ともいえない感情に襲われた。

現実は、程遠い未来 夢の中で描いた期待
すぐに何かに 逃げては転ぶ
落とし穴には 綺麗にはまる
ジャストタイミング 心乱れる
明日のために 少しは眠る
同じサイクルで 時は巡る

iri-rhythm

↑5lackとの楽曲も素晴らしいよね、特にトラックが。


大好きなオタクカルチャーとコネクトしたfuture bassや、大都会への情景と若者のリアルをアートに昇華した新しいシティポップを経て、前回の記事で紹介したUS EDMやK-POPの強烈な印象が頭に焼きついた僕は「邦楽の勢いも全く負けてないし、何ならこれからや!」という事に気付きました。






次回予告





このおねーさん達と
この漢   ….etc




「其の肆 西洋圏との邂逅と因縁の決着」





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