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娘の幼なじみ〜きゅん編〜

「今度Hくんと遊ぶの」
と、9月頃娘がLINEで教えてくれた。

今、Hくんは大学生で、県外の大学にいる。
その県は、娘のいる県。
同じ県だけど、少し離れた街。

Hくんとは、保育所から中学校まで一緒。
保育所の頃は男の子の中で1番仲が良かった。

だけど、今ハタチになって遊ぶくらい仲良くしてたっけ?と思った。

高校生の頃、娘の誕生日にHくんからプレゼントをもらったことはあった。
高校は違うし、普段も遊んでる様子がなかったから私はびっくりした。
しかもHくんには、彼女がいたらしいし。
彼女がいたのに、娘にわざわざ誕生日プレゼントをくれた。

そのプレゼントというのが、娘の好きなキャラクターグッズ。
すごく娘が喜ぶものをくれたの。
なんとなく、普通の男の子だったら選んだり、買いに行ったりしないようなもの。
普通って言い方も変だけど…。
娘が欲しいと思うもの、喜ぶものを考えて選んで、買ってきてくれるなんていい子だなぁ。小さい時から変わってないなぁと思った。


保育所から一緒で、仲良しのHくん。
女の子と遊んでいることが多かったように思う。
特に、娘とは仲が良かった。

保育所時代の娘の写真には、Hくんがよく写っている。

保育所の時の親子遠足でのこと。
Hくんは、バスの中でマイクを使って、アカペラでプリキュアを熱唱。
完璧な歌詞と、完璧な音程。
めちゃくちゃ上手くて驚いた。
なので、15年くらい経った今でもよく覚えている。
男の子で、戦隊モノよりもプリキュアが好きなHくん。
なんとなく、クレヨンしんちゃんに出てくる風間くんみたいな…。
風間くんって、『魔法少女もえP』が好きでしょ。あんなイメージ。

Hくんと遊んだ日、夜遅くに娘からLINEがあった。

2人で遊んで、喫茶店で2、3時間おしゃべりしていたとか。

す、すごい…。

『喫茶店で2時間もたない男とはつきあうな』っていう本があるけど、めちゃくちゃもつ男じゃないか。

斉藤孝さん、やはり私の心を奪う。
まだ読んでいないけど、めちゃくちゃ気になる。
いやいや、今は本のことより、娘とHくんの方が気になる。


20年くらい前にもこんなタイトルの本が気がするんだけど、著者が思い出せない…。
だから、本より娘の方が気になるって…。


娘はHくんと、2時間以上話ししてても飽きず、話はつきなかったらしい。
始終笑いっぱなしだったとか。
いい意味で、気を使わなくてもいいので、楽だったと言っていた。

しかも、娘がトイレに行っている間にお会計を娘の分まで払っていたらしく、娘が払うよと言っても「車出してもらったし」と言って受け取らなかったという。

トイレに行っている間に…だなんて、なんてスマートなんだ。

さりげない優しさもあって、娘は、すごく心地良かったらしい。

なんか、なんか…
もうもうもう!

母としては、その先を思い描いて、色々想像してしまうんですけどぉ〜。

ダメよね。ダメダメ。
2人は幼なじみ。
幼なじみだから、気兼ねなく、笑い合って楽しい時間を共有出来てるのよ。
ここに、おばちゃま根性出してごらんなさいよ。
2人の仲がギクシャクしてしまったらかわいそうじゃないの。

けど、うまくいったら…。

Hくんは3人兄弟の末っ子。
次男くんだし、大学卒業後、娘と同じ県に就職したらいいなぁ。そしたら、娘も今の会社を辞めなくてすむし。
しかもしかも、帰省の時は、一緒に帰って来れるし、年末年始やお盆の時も実家がバラバラだと、あっちの実家、こっちの実家って、大変だし。
Hくんだったら、同じ地域だから、バタバタしなくてすむよなぁなんていうことまで想像してしまった…。

そんなことを頭の中で考えつつ、絶対娘には言ってはいけないと思い、鼻息フンガー状態は抑えて、自分の思惑は胸に秘めながら、「へぇ。楽しそうで良かったね」「さすが、幼なじみだね」と、普通を装った。

私の中で、男性は女の人の話を聞くのがあまり得意な人は少ないと思っている。

ただ共感して欲しいのに、解決策や改善点を打診してくることが多い。

例えば、「バスから降りる時につまづいて転びそうになったんだよね〜。めちゃくちゃ恥ずかしかった〜」って笑い話をしてるのに「それはお前のその靴が悪い」「そもそもお前の歩き方が悪い」などと言われ、さらには「スカート履いて転んだら大変だから、2度とスカートを履いて出歩くな」までいう始末。

え?笑い話のつもりで言ったんですけど、まさかの説教ですか?
そこは「あるよねぇ。そういうこと。恥ずかしいよなぁ」じゃないの?

じゃ、ないんですね。
私の中の男の人は。

極端な例ですか?
すみません。

だけどこんな感じなんです。
私の中では。

なので、共感してくれる男性は『女子力高い』といって、私の中ではとても高評価。

そんな彼を選んだら、娘は幸せになれそうだなぁと、思ってしまうのです…。

一緒にいて楽で楽しい人なんて素敵です。
自分が自分のままでいれるって、サイコーです。

今年のクリスマス、一緒に遊ぶ約束をしたらしい。
Hくんがケーキを作ってくれるという。

えええっ!
こ、これって…。

いかんいかん。
おばちゃん脳はすぐにくっつけようとしてしまう。

まぁ、まだ2人はハタチだし、いっぱい遊んで楽しい時間を増やしていって欲しいですね。


今回はきゅんとする話でした。

娘よ、きゅんをありがとう。
幸せをありがとう。

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