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『花束みたいな恋をした』を観て…

「今月末までU -NEXT観れるよ『花束みたいな恋をした』やってるから観てみて」と娘に言われ、やっとこさ今日観ることが出来た。


「東京ラブストーリー」(91)、「Mother」(10)、「最高の離婚」(13)、「Woman」(13)、「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(16)、「カルテット」(17)、「anone」(18)など、常に私たちの心を捉えて離さない多くの連続ドラマを手掛けてきた脚本家・坂元裕二が、2020年の東京を舞台に、今を生きるすべての人へ贈るため書き下ろした最新作。『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~』『舟を編む』などの製作陣が手掛ける本作、主役を演じるのは、菅田将暉と有村架純。二人の実力派俳優による〈初のダブル主演〉が実現しました。監督を担うのは、『罪の声』(20)の土井裕泰。『いま、会いにゆきます』(04)、『ハナミズキ』(10)、『映画 ビリギャル』(15)など多くの大ヒット映画を送り出して来た土井は、ドラマ「カルテット」で坂元裕二と組んで以来、映画では初タッグとなります。
花束みたいな恋をした公式サイトより

脚本家の坂元裕二さん、監督の土井裕泰さん、そして、主演の菅田将暉さん、有村架純さん。
こりゃ観たくなるやーつ。
なんだけど、なかなか映画館に行けずに観れなかったやーつ。
まぁ、ちょっと恋愛ものだし、若者向けかな?という思いもあったからね…。
まぁ、無理に行かなくてもいいか…なんて思ったりもしてた。
だけど、ついに観られる日が❣️
「おばちゃんが何恋愛映画観てんだよ」って思われることなく、家でこっそり観られるこのシステム。
借りに行かなくても観られるこの世の中。
ありがたい💖

やっぱり、坂元裕二さんの書く話はすごい。
好きだぁ。
男女の微妙なズレ感を上手く切なく面白くリアルに描いてくれる。


東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った 山音 やまね 麦 むぎ (菅田将暉)と 八谷 はちや 絹 きぬ (有村架純)。好きな音楽や映画が嘘みたいに一緒で、あっという間に恋に落ちた麦と絹は、大学を卒業してフリーターをしながら同棲を始める。近所にお気に入りのパン屋を見つけて、拾った猫に二人で名前をつけて、渋谷パルコが閉店しても、スマスマが最終回を迎えても、日々の現状維持を目標に二人は就職活動を続けるが…。まばゆいほどの煌めきと、胸を締め付ける切なさに包まれた〈恋する月日のすべて〉を、唯一無二の言葉で紡ぐ忘れられない5年間。最高峰のスタッフとキャストが贈る、不滅のラブストーリー誕生! 
──これはきっと、私たちの物語。
花束みたいな恋をした公式サイトより

ここからネタバレあります。
これから観ようと思う方はご遠慮ください。


着るものや好きなものなど感性が似ている2人。
そんな2人が恋に堕ちていくのは当然のように感じた。
同じような本が好きだったり、自分が今まで疑問に感じていたことを相手が好きだと知ったら嬉しいし、それこそ喫茶店で2時間持つ男だ。
話が合うんだから。

楽しい日々は続いていたのに、そんな2人にズレ感が出てきたのは『就職』をしてから。
今までの生活リズムと変わってしまったことに加えて、大切にすることの優先順位が変わってしまったことのような気がする。

『仕事』に対する気持ちとかね。

一緒にいたいから向いてるとか向いてないとかを考えずに仕事をする麦(菅田将暉)だけど、一緒にいても前と同じように一緒に本を読んだり映画を観たり同じ話題でわちゃわちゃすることがなくなっていた。
それじゃ一緒にいるってことにはならないのにね。
なんか、あれれ?って思ってきちゃうよね。

だけど、それが麦の責任とか愛の形だったのかもしれない。

そう。
このズレ感ね。
坂元裕二さん。さすがですよね。

同じ出来事を通して、2人の見え方、感じ方、捉え方が映し出される。
同じものを見ているのに、全く違う感じ方…。
前は同じ感性だったのに…。
なんでだろうね…。

坂元裕二さんの書く本は、日ごろなんとなく感じているような、けど気のせいかな?私だけかな?と思うような部分の「小さなズレ」をバンッと出してこちらの胸をぎゅっとさせる。
それが『最高の離婚』や『カルテット』でもあった。めちゃくちゃ共感して、めちゃくちゃ好きなドラマになった。


麦と絹はすっごく感性が似ていてどんどん好きになって、一緒にいて楽しかったのに、なのに、別れてしまった。
そのズレからどんどん溝が出来てしまって。

大黒摩季も歌ってた。
♪愛が生活に負けたから〜🎶

生活に負けちゃったんだな…。

愛だけじゃ生きていけないと思う麦と、生活だけじゃやっていけないと思う絹。

ラスト、楽しそうにしていたのに、一緒に涙を流したのに、やり直せるんじゃないかと思えたのに、別れた。

私が絹なら、出来ない…。
つい、ズルズルしちゃうと思う。
出逢った頃の想いを思い出して、楽しかったことを思い出してしまう。
今のちょっと冷めてしまったことやズレが生じたことを気のせいにして、なかったことにして、やり直してみようかと思ってしまうと思う。

2人は感性が似ていたから、付き合うことが出来た。
だけど、感性が似ていたから、別れるタイミングもあってしまったんだ。

私とダンナは感性が似ていないから、別れたいと思うタイミングがいつもズレていた。
合わなかったから、今まで別れずにいたのかもしれない。
それが良いとか悪いとかは置いといて。


感性が似ていると、そのズレてしまった分悲しくなっちゃうよね。
好きだからこそ同じでありたいというか、同じだったから好きになったというか…。
けど、同じなんてことはないんだ。
似ていても違う人間なんだし。
環境や生活によって変わってしまうこともあるんだ。

B'zも歌ってたよね。
♪2人でひとつになれちゃうことを 気持ちいいと思ううちに 少しのズレも許せない せこい人間になってたよ🎶


『花束みたいな恋をした』を観終わるか否かに、娘からLINEが来て余韻に浸る間もなかった。

「まるで小説を読んでるみたいだったよね」という娘。
私は号泣したけど、娘は泣かなかったらしい。
そのズレ観の対比が大きすぎて涙が引いてしまったのだという。

そうか…。
泣くポイントは人それぞれだもんな。
年代によっても感じ方が違うのかも。


たまには恋愛映画もいいものですね。
私も花束みたいな恋をしてみたかったです。


最後までお読みいただきありがとうございます😊

幸せをありがとうございます💖
うちなる平和を💕
シュカポン🐼


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