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今の人生があるから触れる感性

昨日は
娘の高校へ採寸し終えた制服や、配布される教科書
入学式までの心得を取りに行った

指定された時間に、指定された教室へ向かうと
娘は「知らん子ばっか…」不安な顔つき
ポケットから携帯を取り出し、SNSを確認していた

今の子は、情報源がほぼSNSだもんな…
着ていた制服も昨日で卒業
中学の制服は、近所のお嬢さんに渡す予定
クリーニングに行かないとね

「公立高はどこも造りが似ているな」

長方形のモルタル校舎は、簡素で画一化され
わたしの母校と唯一違うのが
大都会の中にある、広々とした空間
田舎の高校より、こんな開けた学校があるなんて

「ママ、あのサッカー部にパパはいたの?」

ボールを蹴り渡す少年達、だけど活気はなかった
感染症の渦は
大声を出してはならないところに波及していた
レオ氏の部活を忘れていた、母校だからいたよね

今は、わたしもレオ氏の“ママ”だもんな
「ママ、受かった」一番喜んだのは、レオ氏だった
夫婦は忍耐と歩み寄りだと、心底思う

偏差値が変わらないなら、付属の私立高が良かった
わたし達夫婦は公立高から大学受験した
子どもにまで、同じ苦労はさせたくないのを黙った

今年は、娘の受験から入学まで緊張感が占め
気持ちが落ち着くのは
娘のオリエンテーションと入学直後の試験が終わる
葉桜が生暖かい風に揺蕩う時期になるのだろう

さて、今日は4月1日

わたしに別の人生があったとしたら
noteに、きっとこんな日記を綴っていたのだろうな

今の人生があるから触れる感性
他者の話を傾聴し空想を拡げる、愉しさと豊かさ