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他人への思いやりには限界がある

他人への思いやりには限界がある
「わたし、利用されてる」こう思った時が潮時

23歳の頃、コンビニで話しかけてきた人は
同じ新卒で、よそから出てきた人だった
「まだ、全然地理に慣れない」
「友達が居ないから、友達になって欲しい」

軽い気持ちで了解して
「わたしの勤務先は○○だよ」と伝えて別れた

翌日、残業を終えて退社するとその子が待っていた

わたしは多少なりと地理が分かる
その子へ優越感があり、メディアで報じられる場所へ連れて行き、喜んでくれたのが嬉しかった

わたしの友達は、その子と一回遊んで
「不機嫌になって人を動かす子とは遠慮する」
会いたくないと言っていた

その子とわたしの給料日は同じだった
給料日の翌日、パチンコで給料を全部使ったと
わたしが退社するなり
「お金を貸して欲しい」そう頼まれた

自立した精神の人なら
優しくしてもらったら、かたじけないと思い
思いやりで返そうとする
期待してない筈なのに、当然の態度が不満だった

わたしが食事や入園料など負担し
友達や彼氏との約束も反故して
「1人で過ごすのは寂しい」の言葉で優先してきた

わたしを利用している疑惑が噴き出ると
見返りが欲しいのではないのだけど
奪われるだけの関係なら要らないと決意を固めた

財布から、あるだけのお金を取り出し
「もう、これでわたしに近寄らないで」

夕飯はカバンのポケットにあった257円で
半額のサラダを買って、後悔が押し寄せた
「お金を渡さなくて良かったのに、バカだ…」

こちらの気持ちを考えず
ただ甘えるだけの人は、搾取するしか考えない

3〜4日して、また退社時にその子がいた
わたしに依存していると分かり
「お人好しは止めよう」
ただ、ひたすら駆け足で離れたのが精一杯だった