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著…Joseph Pred『図解!! 生き残るためのやりかた大百科 緊急時に役にたつ(かもしれない)175の豆知識。』

 非常時にどう対応すれば生き残れるのか? というテーマの本。

 しかし、一般的にイメージするところの「サバイバル本」ではありません。

 なぜなら、この本で想定されている「非常時」は、たいてい変だから。

 笑ったらアカンのかもしれないけれど、文章もイラストも妙にシュール。

 著者が外国の方だからなのでしょうか?

 それとも著者がユニークなのでしょうか?

 たぶんその答えは両方!

 日本では…というか外国でもなかなか起こらないだろうなというシチュエーションが多く掲載されています。


 たとえば、「地下シェルターのつくり方」や「銃のお手入れ法」は、日本に住むほとんどの一般人には縁遠いでしょう。

 「ピューマを追い払うには」や「サソリの食べ方」に至っては、外国の方もなかなかそのシチュエーションに遭遇する方は多くなさそう!

 しかし…。

 人生っていつ何があるか分かりません。

 だから、いざという時の知識は必要ですよね。

 また、この本には、脈拍の測り方や、指に刺さった小さな釣り針の取り除き方など、日本の日常生活にも役立ちそうなものも載っていますので、ぜひ参考にしたいです。

 中でも特に参考にしたいのは、「迷子を保護するには」。

 残念ながら、今は公園で子どもに「こんにちは」と挨拶しただけで不審者として通報された、なんて笑えないニュースを聞くこともある今の世の中ですから…。

 不審者と間違われないための対策が必要。

 この本にも、「子どもを慰めるときは、抱いたり、抱き上げたりしないこと」「その場から離れずに救援を待つこと」と書かれています。

 迷子を保護するにも気を使う世の中ですよね。



 〈こういう方におすすめ〉
 一風変わったサバイバル本を読んでみたい方。

 〈読書所要時間の目安〉
 2時間くらい。

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