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著…グレアム・ロートン 絵…ジェニファー・ダニエル 訳…佐藤やえ『起源図鑑 ビッグバンからへそのゴマまで ほとんどあらゆることの歴史』

 あらゆる「はじまりの謎」について考察する本。

 「土はどこから来るの?」

 「最初の言葉は何だったの?」

 「人はいつからお金を使うようになったの?」

 「どのくらい昔からお葬式は行われていたの?」

 「トイレットペーパーはどのように普及したの?」

 といった素朴な疑問を抱いている人におすすめ。

 宇宙、地球、生命、文明、知識、発明についての章があり、分厚い本なので、全て読み込むのは大変ですが、あらゆるものの起源をタイムトラベルして見ているかのような気分で楽しく読めます。

 わたしは特に、P24〜25掲載の、人体を構築している元素に関心を持ちました。

 体重80kgの人を原子レベルまで分解した場合、酸素52kg、炭素14.4kg、水素8kg、窒素2.4kg、カルシウム1.12kg、リン880g、硫黄200g、カリウム200g、塩素120g、ナトリウム120g、その他は銅、フッ素、マンガン、鉄、ストロンチウム、モリブデン、ケイ素、マグネシウム、ヨウ素、亜鉛によって人体は構成されているのだそう。

 もしこれらの元素が無かったら、人間は人間として生命活動の「はじまり」を為し得ないのですよね。

 非常に興味深いです。

 では元素はどこから来たの?と想像すればするほど謎が深まるばかりです。

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