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【データで見る世界Vol.8】100日目を迎えるBiden大統領の通信簿(世論調査)

【この記事のポイント(約2分で読めます)】
・就任100日を迎えるBiden大統領の通信簿(世論調査)が発表された。
・有権者の50%がBiden大統領を高評価しており、前大統領と比較して高い評価を得ている。
・経済刺激策やインフラ投資提案等の政策にも広く支持されている。
・移民問題、銃規制問題といったより複雑な課題への対応がBiden大統領にとって生命線となりそうだ。

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1. 就任100日目を迎えるBiden大統領

4月30日(金)に、Joe Biden氏は大統領就任から100日を迎える。最高司令官としてのこの100日の間に、Biden大統領は前Trump大統領の政策を撤回する為に前代未聞の数の大統領令に署名し、パンデミックへの対応、インフラの改善、経済の活性化等、さまざまな野心的な政策を発表した。今までのところ、アメリカ国民はBiden大統領のこれまでの活躍を評価しているみたいだ。民主党派と無党派のほとんどが、Biden大統領の政策を承認している。また、対立する共和党派の多くがBiden大統領を支持はしていないが、直近の前任者(Trump前大統領)と比較すると、対立する政党派からの人気はまだマシだ。

2. 今のところ順調(So far So good!)

4月28日に発表されたThe EconomistとYouGovの最新の世論調査によると、有権者の50%がBiden氏の大統領としての仕事ぶりを評価しており、39%が不支持を表明した。これは、Trump氏の在任期間中の支持率が40%、不支持率が50%だったのと正反対の結果となっている(100日目の時点で55%の支持率を得ていた元上司のObama氏に比べて、まだ低い水準ではあるが)。Trump氏と比べて、Biden氏はより多くの自党派から信頼を獲得出来ていることが伺える。民主党派の約89%がBiden氏を支持し、不支持はわずか7%。一方、同時期のTrump氏は、共和党員の82%が承認し、14%が不支持だった。

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Biden大統領の政策も広く支持されているようだ。YouGovの調査によると、3月11日に発令された1.9兆ドルの経済刺激策について、64%の有権者が賛成し、反対は31%だけだった。一方、Trump前大統領の2017年12月に発令した『税制改革』は、有権者のわずか3分の1の支持しかなかった。NBCニュースの世論調査によると、道路、橋、公共交通機関、ブロードバンドなどに2兆ドルを投じるというBiden氏のインフラ投資提案は、59%のアメリカ人に支持され、反対はわずか21%に留まっている。

3. これからが本番

しかし、重要なのは、これから先となりそうだ。ここ数ヶ月の間に状況は悪化する可能性が秘めている。1月のYouGovの調査では、ほとんどの有権者が経済成長、政府支出などの台所事情を挙げていた。ただ、現在では、移民問題、銃規制、刑事司法など、より複雑な課題が関心の的となってきている。Biden氏の大統領としてのハネムーン期間は終わりに近づいているのかもしれない。これらのより対処が難しく、意見が別れる議題に対してどう対応していくか目が離せない。

4. 本記事の重要英単語

”Presidential Approving Rate” 大統領支持率。

5. 引用文献

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