見出し画像

地方在住社員が3年半ぶりに東京のオフィスに出社してみたら、迷って、忘れて、愛しかった。

勤続7年目。コロナ禍でフルリモートが始まり、途中産休・育休を経て、現在は地方でフルリモート勤務2年目。
気が付けはオフィスに通っていた期間よりも、リモートで勤務している期間のほうが長くなっていた。

そんな私が、先日3年半ぶりに東京のオフィスに出社したときのおはなし。


新宿駅の変貌ぶりについていけない

当時通っていたオフィスがあるのは新宿駅西口。電車を降りて、イメージしていた改札がなくなっていることに気が付いた。もうパニック。
案内板を頼りになんとなく進んでみるけど、3年半ぶりの新宿だ。そして私は今や田舎の民。「なんとなく」なんて感覚は決して信じてはならない。

かなり変わっていた新宿駅だったけど、どことなく当時の面影は残っていて、それを頼りに恐る恐る進むと、正解の証「新宿の目」に再会できた。

ここだ〜〜〜〜〜、この長ーーーーい通路を私は毎日歩いていたのか。
よく音楽を聴いていたな。パンプスを履いていたな。
この本屋、休憩中によく行ったな。
オフィスビルに入ったときの匂いも、エレベーターのボタンの押し心地も、その音さえも、何もかもが懐かしかった。

会社での自分のキャラ忘れる

当然同僚と会うのも3年半ぶり。普段人と話さなすぎて、テンションが迷子だった。
でも久しぶりの東京で気が張っていた中、知っている顔に会えただけで心底ホッとして、なんだか泣きそうになった。

オフィスも改装されていたし、知らない人もたくさんいたけど、同僚や先輩方の声や音を聞きながら「あ〜こんな感じだったな〜」と、周りに人がいる環境で仕事をする感覚を思い出した。
いちいちエモいな、おい。

知っている人がいるってだけで何だかすごく嬉しくて、当時だったら絶対自分から話しかけなかったであろう方々にもめっちゃ気安くお土産渡してしまった。(距離感ミスった)

「オンライン」と「リアル」の違いを目の当たりにする

今回の東京出張では、初めて会社公式note運営メンバーに会うことになっていた。
運営メンバーに手を挙げてから約1年、オンラインで何度も顔を合わせていたからある程度イメージは出来上がっていたものの・・・実際会ってみたら全然違くて驚いた。

思っていたよりも背が高かった!小さかった!だけではなく、「こんな風に目を合わせてくれるんだな」とか、「相槌が心地良いな〜」とか、「あ、いま私の話に興味を持ってくれている!」とかが、生の温度で感じられた。

「顔を知ってるからもうわかる」なんて、言えたもんじゃない。オンラインで会話ができる良い時代に生まれたことは間違いないけど、やっぱり、「リアル」に勝るものはなかった。
リアルで会って、その人と同じ時間に同じ空気を感じて、初めて、「はじめまして」になるのだ。

運営メンバーが素敵な人たちすぎて、しっかり虜になってしまった私。
彼女たちの魅力については、別記事で書こうと思います。

人と話すのたのしーーーーーーー!!!!!!!

朝保育園で先生方と喋って、次声を発するのは夕方のお迎えのとき。これが普段の私の声帯事情。夕方声が出なくてびっくりすることもよくある。

今回の出張では、一日中打ち合わせ。ずーーーーっと話していた。それがとてつもなく楽しかった。
自分の考えや意見を相手に伝える。そしてそれに対して生で反応を感じられる。フルリモートで完全に失われていた感覚だった。

一人で黙々と作業をすることに慣れてしまって、それはそれで心地良いんだけど、今回たくさん人と話して、「ああ、そういえば私話すのが好きだったんだ」ということを思い出した。

明日も来ていいですか?

確実に3年半ぶりなはずなのに、懐かしさを感じたすぐあとには、まるで昨日も出社していて、明日もここに来るんだと錯覚してしまった。それほど、オフィスに通っていた3年は私にしっかり染み付いていたようだ。

日々フルリモートの恩恵を感じつつも、人と会って仕事をするという以前だったら当たり前だった日常を、とても愛しく、だけどすごく遠くに感じた東京出張だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?