20年前の「苦手」が「楽しいかも」に変わるまで
吾輩は不器用である。
小学校で初めて裁縫を習ったとき、「あ、これできない」と思った。
ずっと苦手意識を持っていたので、高校の体育祭で衣装を手作りしなくちゃいけないときも、針を持つ前から諦め、お金で解決した。(つまり外注)
裁縫ができないことに関して「あーあ・・・」と思ったのはそれっきりだった。なぜなら裁縫する必要に迫られる機会がなかったからだ。
時は経ち母親になった私は、再び「あーあ・・・」なことに直面した。そう、娘の保育園関連のものである。
といっても、スモックに名札をつけるか、裾上げをするだけ。ただそれだけなんだけど、私にとっては難題であった。
縫う、針、糸、チクチク・・・想像するだけで拒否反応。
もともと裁縫が得意な義母に泣きつこうか考えた。
だけど、やめた。
裁縫ができないママでもいいやと思っていたけど、ちょっとチャレンジしてみたくなったのだ。
なぜか、もしかしたら意外とできるかもしれない、という希望があった。
いざ入針!!!!!🪡
まず糸が針に通らん!!!穴ちっさ!!!!
一瞬で肩凝った。
そしてそもそもの縫い方を知らないので、YouTubeで検索。わかりやすい動画のはずなんだけど、まるで糸が生きているかのように軽やかに縫っていらっしゃる。え、玉結び魔法かけた?
一時停止して再生して、また戻して・・・を繰り返した。
縫い方はわかった。だけど、裏から表に出すって結局勝負するしかねえとなり、一針入魂。指刺しながら縫った。
チクチクチクチクチクチク…
おん?意外と楽しいぞ?
そして完成。
私にとっての完成とは、本来結ばれることのなかった布と布を出会わせ、洗濯機の中で振り回されてもまあまあほどけない程度にすることである。
決してその美しさは問わない。
上出来。
いくつになってもできることが増えるのは嬉しい。
自分には無理と思っていた裁縫ができた。
これは間違いなく上半期自分ホメホメランキング上位決定である。
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