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【選んで無職日記68】カフェインをちょっとやめよう


2024/9/24

 東京から帰ってきた後、実家で遅い夜ご飯としてコンビニのハンバーグ弁当を食べた。かなりの大きさでいつもなら残す量なのだが、旅行の際は何故だか胃袋が大きくなるほど沢山食べるのでこちらも全て食べ切ってしまった。
 食べ切った後胃に不快感を感じ、ソファに移動すると、食べ過ぎだったのかニンニクの効き過ぎかで具合が悪く感じ、そのまま寝落ちした。

 その後一時間程度で起こされてお風呂に入ると、リビングには既に誰もいなかった。母と犬は最近一緒に一階下の部屋のベッドで寝ており、私が実家に帰省する時は私の部屋ではなく、その部屋のもう一つのベッドを使うのだが、下の階に降りると奥のベッドに母が、手前の私が使う予定のベッドに犬が座っていた。
 旅行中、犬は父の友人宅に預けられるのだが、少し遠出をして沢山遊んでもらったようだったし、父たちがいない不安感や移動の多さに彼女も疲れたのか、家に帰ってきてからも終始眠たそうにしていた。私が部屋に入ると嬉しそうに跳ねついてきたが、しばらくすると眠そうにしているので私のお腹に引き寄せると、そのまま布団の中で寝てしまった。

 次の日は寝坊できると思い九時頃まで寝ていると、母と犬は既にリビングに上がっているようで部屋には誰もいなかった。
 いつもベッドメイキングは私の仕事なので、自分の布団を直した後母のベッドを直そうと近づくと、布団の裾が丸く濡れていたような形跡があり、その上に砂のような固まりがつぶつぶと乗っかっていた。
 犬のうんちか!と思い起きたての目を無理くり開けると、掛け布団だけではなくシーツの方にも同じような跡が二つほどあった。よくみるとうんちではなく、吐いた跡だ。
 寝ゲロ、と思いながらリビングにいる母に声をかけると、母が降りてきてクロエが夜中に吐いてしまっていたみたい、と言ってきた。
 なんの音もしなかったから、暗い夜中に一人でオエオエしていたのかと思うと可哀想になったが、当の本人は朝も元気に階段を駆け降りて飛び跳ねていたので問題は無さそうだ。
 問題はどちらかと言うと犬より布団で、家では洗えない羽毛布団なのでコインランドリーに行くことにした。

 準備をしてコインランドリーに向かう。母は若い頃以来使用していないとのことだった。
 ここ最近私の地元にはコインランドリーが勢いよく増えている(そういえば駐車場も増えた)。布団が洗えるところならどこでも良いので、待っている間に用を足しやすい街中のコインランドリーに向かった。
 布団が洗える大きいサイズの洗濯機は、一台洗い終わりのものを残して全て埋まっていたが、優しい管理人の女性が洗い終わっている先客のシーツをカゴによけてくれたので、無事布団カバーとシーツを洗濯機に入れることができた。

 母のカフェに一度寄り、忘れ物を取った後に書店に向かい、そのまま併設されたドトールで軽い昼食を取る。一昨日泊まったホテルのバーで提供されたサンドイッチよりパンがフワフワで美味しかった。

 家に帰ると父と母が祖母の病院に付き添いに出かけたので、犬と留守番をした。
 朝からおしっこに行っていないようだったので、すぐにリードを着けて散歩に行った。コンクリートを触ると熱くなかったので、もう地元は秋なのだと思う。外にはほとんど人がおらず、誰ともすれ違わなかったので、私も気を張ることなく、涼しい秋晴れの坂道をゆっくりと歩いた。

 そういえば寝ゲロで思い出す存在が一人いて、大学時代に付き合っていた男の子だ。彼とは夜遊びしている時に出会ってそのまま付き合うことになったのだが、ある日彼が働いていた麻布十番のバー(この時点で相当香ばしい)に私も飲みに行って、そこで散々テキーラを煽って彼の家に帰宅し、彼はトイレで夜中しばらく吐いていた。
 私も飲んではいたものの酩酊しているとかはなく、その場の状況を判断して、この人と一緒の布団で寝ないほうがいいなと思い、こたつに電気をつけてそこに潜って寝た。
 案の定私の勘は当たり、彼は自分の布団で寝ゲロしていた。テキーラのブラウンが混ざった紫色のような吐瀉物だった。

 帰ってきてからKindleで『白夜行』を読みながらゴロゴロしていると両親が帰ってきたので、そのまま母とスーパーに行って夕食の買い物をし、帰ってきて母はまた祖母を迎えに家を出てしまった。
 いつのまにか寝落ちしていると母が祖母と一緒に帰ってきた。私が以前一目惚れして購入したRokhのブラウス(買ったはいいが、ラブリー過ぎて着て行くところが無く、祖母にあげた)を着て病院に行っていたのかと思うと、ちょっと面白かった。

 母がしゃぶしゃぶの準備をしてくれたので皆で鍋を囲んでいると、突然母がクロエちゃんどうしたの!と叫ぶので犬の方を見たら、犬がソファの上で静かに吐いていた。
 さっき食べた、白米を混ぜたカリカリのご飯がほとんど出ているようだった。黄色いダマになっている様子を見て、ティッシュで拭きながら卵かけご飯みたいだなと思ってしまった。
 私たちが談笑している時にこの子は一人でオエオエやっていたのだなと思うと可哀想だったし、目の周りには涙が溜まっていたので本人もしんどかったと思う。
 病院がまだ開いているので母が犬を連れて行き、私たちは残ったしゃぶしゃぶを片付けて家を出た。途中の坂道で病院帰りの母の車とすれ違ったので窓を開けると、ワンワンと元気の良さそうな声が聞こえたので安心した。

 祖母は祖母宅に帰り、私は夫の待つ家に帰るために駅に送ってもらった。
 駅の中にあるセブンイレブンで白湯を買う。ペットボトルで白湯が販売され始めた頃丁度白湯にハマり始めており、嬉しくて友人にペットボトルの写真を送ると、私も今飲んでる、と同じ白湯の写真を送ってきたことを思い出した。
 レジに持って行くと、メイクが地雷系の女の子がレジ打ちをしていたが、言葉遣いが丁寧で印象が良い地雷だった。

 両親との旅行は気を遣うことも多くて疲れるのだが、今回も楽しかった。
 片道一時間半の電車に乗りながらこうしてnoteをまとめるのは、思い出の整理になってとても良い。
 しかし今私の斜め前には酔っ払った会社員のおじさんが座っており、相当酔っ払っているのか自分の太ももをパァン!!!!!!!!と叩いたり、指を鳴らしたり、鞄をドラムがわりにして奏でている。うるさいおじさんだ。

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