見出し画像

イギリス留学の話① 留学先の決め方本当にそれでいいんか?

初めて目次をつくります。緊張!そして目次をつくってもコンテンツ少ない!w

そもそも留学をしようと思ったのは大学1年生の夏。 

ど田舎から上京した芋っ子の私は大学で英米文学を専攻したのですが、そもそも学部にはバリバリの帰国子女(もはや日本語の方が拙かったように思う)や留学経験が高校卒業時にすでにあるような子たちばかりでした。

 海外経験と言えば旅行くらいしかなかった私、それでも田舎に住んでいながらには割と連れていってもらっていた方だと思っていましたが、そんなのは話にならない。英語の曲が好きで洋画しか観ない、そんなレベルでは太刀打ちできない英語の実力差に唖然としました。

英語力別で4つに区切られたクラス分けでももちろん一番下のクラスで、そのレベルの生徒数が一番多いというのは噂では知っていても、恥ずかしいと感じる自分がいました。高校時に交換留学していた子たちや、ご両親のお仕事の関係で海外に長いこと住んでいた子たちは上のクラスに居ます。少数精鋭、使っている英語のレベルも全然違う。入学式の時点では皆同じスタートラインに立っていたように見えたのに、一つテストを受けたとたんあっという間に自分の実力を思い知らされました。

 いや、そりゃそうだよ。なんです。私も母に小さい頃から、数週間海外にいってみない?と勧められていたのに(短期留学をさせてみたかったのだと思います)、知らないところに行くのが怖い、人んちで寝るのが嫌だというおビビり精神が邪魔をして行けずじまいだった私(それが理由でガールスカウトのお泊まり会も行かなかった)と、そういった類の難関を乗り越えて語学力を獲得してきた同級生とは全然違う。当たり前ですが、当時の私にはかなりのショックでした。

 そうした中夏休みに入る前、クラスメイトが短期留学について話をしているのを耳にするようになりました。あなたはどこに行くの、私は前言ったカナダのどこどこ、そんな会話を聞いた瞬間、あ、私も行かないと、と衝動的に思いました。

 経験がないなら作らないと。もはやちょっとした使命感でした。ここで更に遅れをとるわけにはいかない、その感情だけで短期留学を決めました。

さて、ではどこへ行く。

 アメリカ、カナダ、オーストラリア。この辺はよく会話の中で聞きました。学費が安いという理由でフィリピンに行く人もいたんじゃなかったでしょうか。皆が行くところは嫌だな。と思っていた私。皆が行かない所で、英語圏。インターネットで留学について検索したりしながら出てきた国がイギリスでした。

 イギリス、という単語でまたすとんと何か腹に落ちるものがありました。私は昔からタワレコに行くのが好きで、中学生くらいから週1,2でタワレコに足を運び、ニューリリースのCDを視聴するのが好きでした。当時から日本の曲はほとんど聞いておらず、興味のあるのは海外のアーティストばっかりで、その中にLily Allenもいました。

 可愛らしい曲調でわりかし辛辣なことを陽気に歌う彼女と出会った時、イギリスという国を何となく意識し始めたような気がします(当時は歌詞カードガン見で、横の英語と照らし合わせながら知らない単語を勉強したような覚えがあります)

 そういえば両親は私にずっとBeatlesを聞かせていたな、とか、そういう今までの私の人生にあった小さいイギリスの分子たちがどんどんつながるようなイメージ?(笑)

 当時イギリス出身のモデルも好きだったんです。中学くらいから母の影響でVOGUEを毎月読んでいて、やっぱりケイトモスって誰しも通るじゃないですか。そうしたらケイトモスの彼氏がピートドハーティっていうこれまたイギリスのバンドマンで、えなにリバティーンズ、カッコいい。私もHUNTERの長靴履いて泥だらけになりたい。アギネス・ディーンにもはまってました。ブロンドのベリーショート。ロックで、男の子みたいで、可愛い。

 アメリカでスナップされる女の子たちはみんな明るい色使いだけど、ロンドンのスナップ写真ってなんか曇ってる。どこかクラシックでヴィンテージで、一目見てあ、ロンドンの子だなってわかる、独特の雰囲気。ファッションと音楽に興味のあった私の中学・高校時代から、イギリスという国の文化はそこら中にあったのに、「国」として意識していなかったのだと思います。

 なんかイギリスの音楽とか文化とか好きだし、イギリス、いいんじゃね?

 アメリカ英語とイギリス英語の区別もつかないような英語鬼初心者の私は、そうやって過去の断片を思い出しながら、短期留学先を決めたのでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?