見出し画像

社会人が段ボールひと箱分「就活本」を買ってたどり着いた、本当に役に立つ「就活本」の結論

就職活動の定石を紹介する「就活本」が数多く出回っています。どれを購入すればよいか、目が眩むほどです。私は社会人になってから、大学生に就活のアドバイスを行うに当たり、段ボールひと箱ぶんの就活本を購入しました。私見では、その中で真に役に立った本は一冊だけでした。それが『内定勝者合格実例集&セオリー』キャリアデザインプロジェクト(PHP)です。

志望企業の「ストライクゾーン」を把握することが就活で最も大切だと書かれている唯一の本

なぜこの本を推すかと言えば、理由はただ一つ。それは、下記の引用部分に尽きます。

「内定が取れる学生の就活パターン」は違います。彼らは、「就活で重要なのは、まずは企業が求めるストライクゾーン(求める人物像、コンピテンシー)を把握すること」だと自覚しています。当然「自己分析」よりも「企業理解、仕事理解」に努め、企業のストライクゾーンをイメージすることに努めます。就活中に、OB・OG訪問はもちろん、インターンシップなどの社会人の意見を積極的に聞き、❝仕事で活躍するにはどんな能力・資質・考え方が必要か?❞❝どんなキャリアプランを描いているか?❞など、その企業で活躍する人物像のアウトラインをイメージしようとします。そして、それを踏まえて「自分のこれまでの経験談や、自分の性格のうち、何をどのようにアピールすれば最も効果的か、自分が企業に貢献できることは何か」と考えながら、エントリーシートを書き、面接に挑むのです。『内定勝者 合格実例集&セオリー』(PHP)

就活においては相手(志望企業)を理解し、それに合わせて、自己PRを効果的に組み立てるべきなのです。自己分析とは、あくまで自分についての素材を集めるだけであり、同じくらいかそれ以上に大切なことは、相手が求めているものを理解することです。このことに唯一気づかせてくれたのがこの本でした。段ボールひと箱分の就活本を読んで、筆記試験対策本以外で唯一お勧めできるとしたらこの本です。

​就活本より絶対にお勧めの新書がこちら

そして、就活本よりも絶対にお勧めしたい新書が『三色ボールペン情報活用術 』齊藤孝著(角川oneテーマ21)です。この本では、メモをする際に、情報の重要度や興味関心度合いで「色分け」をすることを推奨しています。とにかくこの本を読んで、色分けでメモすることを試してみてください。例えば、「志望企業で求められている能力を赤色」「興味を持った情報を緑色」と言った具合です。これが、就活で企業研究をする際に大きな役割を発揮します。普通就活生は、就活メモを取るにしても、色分けまでしません。その結果、メモを見返したとき、情報の重要度合いや、興味関心を持った部分が分からなくなってしまうのです。一方で色分けをしておくと、後で見返したとき、先程の考え方に沿えば「何がこの企業にとって重要な能力か」が色で瞬時に可視化できます。さらに、エントリーシート作成や面接に挑む際も、表現するポイントを整理しやすくなります。「こんな簡単なことで」と思うかもしれませんが、とにかく騙されたと思ってやってみてください。効果絶大です。

以上、就活に役立つ本は、たったの2冊。もちろんこの他にも、財務分析の本とか、論証の本とか、紹介したいものはあります。でもまずは、この2冊に絞って読んでみてください。

この記事が参加している募集

推薦図書

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?