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フリーペーパー「ちがう生き方」

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”生きづらさ”を抱えながら生きている人たちに、生き方のヒントや、共感や、エールを届けたい。そんな想いが込められたフリーペーパー。 少しずつ重荷を下ろして、自分らしさを身に纏って笑…
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#ちがう生き方エッセイ応募

【エッセイ募集】生きてるって感じること

エッセイ募集「生きてるって感じること」自分を生きるためのフリーペーパー「ちがう生き方」。 vol.3のテーマは「生きてるって感じること」です。 『生きてるなぁ……』と感じる瞬間ってありますか? たとえば、大切な家族と過ごしているとき、大好きな趣味を楽しんでいるとき、ご飯を食べているとき、眠っているとき。 それは人によってさまざまだと思います。 あなたが『生きてるなぁ……』と感じることは何ですか? それは、どんなふうに感じますか? あなたの『生きてるって感じること』を教えてく

一日の終着点で見上げる空

自宅玄関の少し前で立ち止まり、 首の据わっていない赤ちゃんのように こてんと上を向く。 空だけを見て、息を吸って吐く。 今日も生きてるなぁって思う。 幼い頃から家に帰ってくるとよく空を見上げていた。理由はどこよりも星が綺麗に見えたから。田園風景が広がる町で街灯も家の周りには無くて、星を見るには絶好の場所にある。 成長してからも家に帰ってくると何となく空を見上げていた。友達と遊んで帰ってきた夕方、部活帰りの夜空、試合に負けて帰ってきた青空、仕事から帰ってきた雨空、 嬉し

【ちがう生き方応募作品】おばあちゃんから隔世遺伝した創作魂

創作が行き詰まると、ぐるぐる眠れなくなる夜がある。 そういうときは過去の後悔が、走馬灯のように頭をよぎる。なかでも一番胸に迫ってくるのは、祖母にしてしまった失態だ。 今年99歳になる祖母は「元気」の後に「!」を100個くらいつけたような人だった。長年ひとり暮らしをしており、いつもきれいに着物を着こなししゃんと座っていて、そんな祖母は私の自慢だった。 しかし、ひとつだけ問題があった。 目が悪かったのだ。 いよいよ様子が変だというので大きな病院で診てもらったら、なんと治

私の『自分の中にある罪悪感』―自分の感覚を信じることについて

5/22(日)まで募集しているエッセイテーマ『自分の中にある罪悪感』について、書いてみようと思います。 私には自分を責める癖があります。 何かあると『私、何かやっちゃいけないことしたかな』『私がおかしいのかも』『私が悪いんだ』と思ってしまうところがあります。 それは、第三者から見て私が悪くないと断言できる場合でもそうで、だから過去の社会人生活や恋愛で精神を酷く擦り減らしてきました。 私が悪くない場合でも私が悪いと思うので、人に怒れませんでした。 誰かに私の気分を害すること

【エッセイ募集】自分の中にある罪悪感

テーマ:「自分の中にある罪悪感」罪悪感を話して、放して、離して フリーペーパー「ちがう生き方」では、テーマ「自分の中にある罪悪感」に沿ったエッセイを募集しています。 あなたが日々の暮らしの中で感じた『罪悪感』について、綴ってください。 『こんなことがあって、罪悪感を感じてしまった。変われない自分が嫌い』 というネガティブな内容でもOK。 『罪悪感を感じたけど、こういう行動や考え方で解消できた』 というあなたなりの実例でもOK。 心の中にはいろいろな罪悪感が存在していると

私らしくあること

「自分のことを大事にしてね」 これは時々、私が人から言われること。 自分のことを無下にしているつもりはないけど、でも確かに、他人と自分を天秤にかけたとき、ふるい落とされるのは大抵自分だ。 自分のことは自分で何とかなるから、つい、他人の方を優先してしまう。 じゃあ、私は私を大切にしていないかというと、そうでもない。 だって私は、私の感性をとても大切にしている。 自分の心が欲するものを、自分の心を豊かにしてくれるものを、いつだって選ぼうとしている。そうすれば、私は私らしくいられ

大好きな音楽が聴けなくなった春の話

1年前の春、音楽が聴けなくなった。 ずっとZIP-FMが流れている職場には取引先からひっきりなしに電話がかかってくる。人の声が飛び交い、デスクのすぐ隣ではデザイナーがミシンを踏む音がする。 転職してしばらくすると、右の耳でトトトトトとふるえるような耳鳴りがするようになった。その頻度が上がるのに、そう時間はかからなかった。通勤中にいつも聴いていたラジオも自然と聴けなくなった。 残業を終えて45分の道のりを運転しているとき、対向車のヘッドライトのまぶしさに目が眩んだ。雨の日

愛情が何か分かる?

「愛情が何か分かる?私は、尊重と尊敬と信頼だと思ってる」 これは、島本理生さんの小説『ファーストラヴ』で、臨床心理士が殺人事件の被告に投げかけた問いである。 実父を手にかけた女子大生は、過去に心の傷を負い、自分を大切にできなくなった。そして、空っぽな人形のようになってしまっていた。 一方、被告と向き合う臨床心理士もまた、苦い思い出を引きずる。自分を責め続ける状態から、再生の途上にあった。 私は『ファーストラヴ』を、最も大切にしたい人に贈った。2020年、クリスマスを過

エッセイ募集のお知らせ|フリーペーパー「ちがう生き方」

フリーペーパー「ちがう生き方」、本日から本格的に再始動します。 下記テーマに沿ったエッセイを募集しています。 『自分を大切にする方法』 『あなたがしてみたい”ちがう生き方”』 ご興味がありましたら読み進めて頂けたら嬉しいです。 テーマ①自分を大切にする方法 『どうせ自分なんか』『なんで自分はこんなふうなんだろう』『人間失格だ……』と、自分を責めたり疑ったり、自分で自分をいじめてしまうとき、どうしたらいいんだろう? 自分を大切にするって、どういうことなんだろう? 『自分は