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<2月某日>始まり 続

ほんの少しだけnoteに慣れてきました
フォローしてくれてる方には感謝しております

これは最初の記事の下記の続編になります

私は2店舗のスタッフを集め、東京へ旅行に行った従業員の話しを持ち出し
みんなの気持ちを聞くことにした

彼女が帰ってきて、仮に無症状感染を起こしていたとしたら
・移るのが怖い
・家族への二次感染も怖い
・仕事が止まるのではないか?
という意見が多く、総評すると
全員不安でしかなかった

もちろん私も同意見だったので、メールに
「旅行から家に戻ったらその日中に私に直接連絡をして」と送信をした

会社内では、始まったばかりのコロナ騒動に対策法もわかず
ただ無事でありますようにと願うことだけしかできなかった
私は東京から帰ってくる従業員に何を伝えれば良いのだろうか

未知の不安は、知ってることへの不安に比べると、手探りもできず過去からも学べず時間が解決するものでもないものすごく強大なことだと感じる


電話がなり
無事帰省したとのこと、私が本題を出すよりも前に「旅先ではできるだけの対策をしました、手洗いうがい、マスクの徹底着用しました」

と電話口で伝えてきた従業員。
連絡を入れるよう促した私よりも先に、本題に入ってきた従業員の言葉に
違和感というか、不思議な気分やもどかしさを感じた

彼女は言葉の裏に思っていることは、明日出勤できます!
ということだろう
だから私よりも先に本題に入ったのだと思う。

それは私は元気なのでコロナには掛かっていません、会社に行っても大丈夫です、ということだと思う
それは自宅待機を言い渡されることを察知しているからこそ現れた言葉だと思った

言葉の掛け合いだけなら記事を読んでもわかると思うが、私が
noteを始めるきっかけになった瞬間はここだと思う

電話での会話から、相手の気持ち、自分が伝えたいことの本当の意味。
今まで気にしてきた数字や時間、言葉ではなく。想いとか考え方の方を感じる瞬間。
一変して新しく湧いた感情。(これを書きたいのだ)

彼女は
自宅待機=他の従業員が不安がってるので、それを解消するために自宅待機をさせる社長!
を知っている
そうなると有給休暇の消化や欠勤扱いも当然頭をよぎる

だから可能な限り万全な対策しましたということが真っ先に出たはずだ
彼女も他の従業員にどう思われているか!それもまた不安を覚えることだと思う

私はそれでも彼女を自宅待機にさせるという使命がある

私が彼女に投げた言葉は、彼女が不安にならないようにと、初めて言葉を選んだかもしれない
「今回初めて自宅待機することにはなるけど、強制的な有給休暇でもなく、不当解雇の予兆でもない、初のリモートワークの試みでもあるし、会社の緊急事態ではない。国の緊急事態なもんでガイドラインに沿ってみようかと思う。明日から1週間は家で仕事をしてね」
「欠勤扱いにはしないよ」

その後電話を切った。時間にして1分から2分くらいだった
私の気持ちは彼女にちゃんと伝わっただろうか?

私は次の日から7日間、彼女が仕事が終わる時間に
「今日はどうだった?リモートワークってどんな感じ?」など、報告連絡がてら毎日電話を入れた。
それは、私が電話で伝えた言葉は嘘じゃない!を証明するためと
私の大事な大事な従業員が
不安にかられないように・・・
不安を抱かないように・・・
そんな電話でした

ただ、そうなってくると・・・



もはや誰が社長かわからない

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